ジュピターズ14度目のシーズンが今年も始まった。しかし、いつもと違うのは投手陣の柱であった久保田が円満卒業、ムードメーカー的な存在であった三笘も１年間の休団となり、ベンチは少し寂しげであった。だが今年も長く険しいシーズンが開幕した。現在の戦力でこの１年を戦い抜いていくしかないのである。今季の開幕戦はグランド確保が出来なかったため実に９年ぶりとなる敵地での開幕となった。早朝から三芳グランドに集結、オフの間、野球に飢えていたナインは早くバットが振りたくてやる気に満ち溢れていた。が、試合が始まるとそのやる気が空回り。いきなり開幕からジュピターズが最も苦手とする緩いボールを投げる投手と当たってしまい相手投手の緩やかなボールに翻弄され、無駄な大振りを繰り返すばかりで内野ゴロの山。５回に北島、手塚の連打で１点を奪うのが精一杯だった。選んだ四球１ヶ、奪われた三振２ヶが物語るように、まさに待ちきれずに、どの打者も早打ちをしてしまい、出塁することも出来ないので得意の足攻も仕掛けられず完全に相手ペースの試合だった。先発は初の開幕投手となった仁上だったが気負いから先制される。その後、ピンチもあったがバックに助けられ無得点で抑えていたが、味方が同点に追いついた直後の５回裏、失策でランナーを出してからヒットや連続四死球などで一気に４点を奪われKO。苦い開幕投手となってしまった。早朝、敵地、開幕戦、苦手なタイプの投手そして審判の質と様々な言い訳はあるかもしれないが、どんな状況でも本来の力を出さなければ、ただの捨て台詞にしか聞こえない。ジュピターズ14年目の開幕戦は６年振りに黒星スタートとなったが、この試合で今季の悪いところは全て出たと割り切って次に進んでもらいたい。情熱を持って今季も１年間頑張っていこう。
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