先週、前日の雨の影響で１週遅れの開幕となったＳリーグ第11回大会。この日も前日降雨のために開催が不安視されたが日焼けするほどの熱い太陽が照り付け、無事に開幕となった。今大会はベースボーズと横浜メッツが抜けたために暫定ではあるが春風杯、紅葉杯と分けずに年間を通した４チームによる３回戦のリーグ戦形式となった。その大事な開幕戦の相手は宿敵フラワーズ。ここまで温存していた高橋を先発に指名し必勝体制で臨んだが、２回にヒット、死球、タイムリーで先制される。その後、二死まで取るが満塁のピンチを迎え名手伊藤が太陽が目に入りフライを落球。さらに本塁への送球が逸れた間に全走者にホームインされ大きな失点。その直後に則が左中間に今季１号ホームランを放ち反撃ののろしを上げ、つづく高橋ヒット、伊藤、後藤の連続四球で無死満塁として打順を一番に戻すが期待の佐藤、菊池、西浦がいずれも凡退してしまう。その裏に３四球１エラーで１点を献上。４回にも３安打を集中され、高橋自らの牽制悪送球も絡み１失点。追うジュピターズは４回に仁上のタイムリーで１点を返すが、その後が続かない。５回、６回もスコアリングポジションまでランナーを進めはするが、あと１本が出なかった。最終回にも無死満塁と最後の大チャンスを作ったが後続が簡単に倒れゲームセット。Ｓリーグ10周年の記念すべき大会でもある第11回大会は貧打と守乱による黒星スタートとなった。先発の高橋は被安打を５、９三振を奪う力投だったが球数が多く７四死球を出し、課題が残った。また、ここ数年、チーム打撃はスロースターター気味な傾向になっているが、あと１本出ていれば勝負はもっと縺れたはずである。この試合の残塁数11がそれを物語っている。一刻も早くビッグバン打線の爆発が待たれる。気分を入れ替えて次節に臨んでもらいたい。
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