| すでに秋の恒例となった修善寺遠征が今年もやってきた。過去３年は11月下旬の日程だったが、今年は初めて11月上旬の遠征試合となった。しかし２年連続で参加していたフィッシャーズの不参加により試合開催自体が懸念されたが、対戦相手募集サイトへの掲載に応募してきてくれた沼津のチームとの試合が決まり、４度目にして初めて地元チームとの交流戦が決まった。また、例年は一泊二日初日に試合を行っていたが、初めてチェックアウト後２日目の試合。宿泊場所もホテルワイナリーヒルからラフォーレ修善寺に変更となり、初めてづくしとなった４度目の修善寺遠征となった。だが伊豆特有のポカポカ陽気は今年もジュピターズを温かく迎えてくれた。11月にしては暖かな陽射しの下、内外野とも人工芝の修善寺志太スタジアムにて、例年と変わらずに遠征試合はプレイボールとなった。 残念ながらここ数試合に大活躍していた高橋や鈴木が不参加のために戦力的には厳しいが、地元の久保田が東京ドーム以来の参加、また６月15日の今季第６戦に参加してから仕事の都合やプライベートで捻挫をしてしまい試合から遠ざかっていた長谷川が復帰。総勢13名が遠征試合に参加して大いに楽しんだ。 初回、先頭の田辺が四球で出塁すると、すかさず盗塁でチャンスを作る。さらに捕逸の間に三塁を蹴ってホームを駆け抜けた。ファールゾーンの広いオールフリーのスタジアムの利点を生かし、田辺の足だけで先制点を奪った。さらに２回にはサードゴロの伊藤だったが、三塁手の送球が逸れてファールゾーンを転々としている間に伊藤は三塁まで達し、続く菊池の内野ゴロの間に生還して２点目。３回には敵失とヒットで出た長谷川と後藤を塁に置き、続く田辺の打球も相手のミスを誘い、長谷川がホームを踏んで３点目。３回までに毎回１点ずつ加算してリードを着実に広げていった。 修善寺遠征２年連続３度目の先発となった仁上だったが今季は４月６日のＳリーグ第一節に勝利し、久保田越えとなるチーム通算最多勝利数となる43勝目を挙げて以来、タイミングが悪く勝ち星に恵まれずに、まだ１勝である。すでに高橋が今季６勝、長谷川２勝、そして先日は鈴木が９回完封で２勝目を挙げたので、他の投手陣に後れをとってしまい自身のプライドを賭けて今季２勝目を目指して登った修善寺のマウンドだった。３回まではヒットでランナーは出すが無難に後続を抑えて無失点を続けていたが、打順が二回り目に入った４回、いきなり４本の長短打の集中砲火を浴びて３点を奪われる。こつこつと３イニングかけて奪った３点を一気に取り返されてしまった。地元の強豪チーム本来の力に防戦一方のイニングだった。しかし、その後はバックの好守にも助けられ再び得点どころかヒットすらも許さない好投を見せた。 好投する仁上を援護したい打線だったが、４回に佐藤、手塚の主軸が連打を放つが後続が倒れ無得点。５回、６回は三者凡退に抑えられチャンスすら作れずにいたが７回、一死から久保田がヒットを放って出塁すると、続く西浦の打球は鋭いライトオーバー、巨体を揺らして久保田が一塁から長駆ホームインし勝ち越しに成功。、打った西浦も大きな体で三塁まで達してチャンスは続いた。続く佐藤がセンターフライを打ち上げ犠牲フライで１点追加かと思ったが、三塁まで激走した西浦にタッチアップする余力は残っていなく二死となり次打者の手塚もセンターフライで万事休すかと思ったが、相手中堅手が落球し、西浦がホームを踏んでこの回２点をゲットした。仁上は７回裏も無難に三者凡退に抑え本来ならゲームセットで今季２勝目となるはずだったが、コントロールもテンポも良い両投手の投げ合いにより試合時間が極端に早く、時間が十分に残っているため９イニング制に変更となった。 本来なら仁上続投のつもりだったが翌週のＳリーグ最終節、ペストコントロール賞受賞のために登板が必要なために８回から５ヶ月ぶり登板となる長谷川がマウンドに登った。しかし久しぶりの登板、それも捻挫の影響もありコントロールの定まらない長谷川はヒットに連続四球でいきなり無死満塁のピンチを背負う。内野ゴロで一死は取ったものの次打者には押し出しとなる死球をぶつけ失点、ワイルドピッチでも失点し同点としてしまう。さらに次打者にタイムリー二塁打を打たれて結局、２安打３四死球で４失点を喫してしまった。長谷川にとって復帰マウンドは仁上の勝ちを消してしまう厳しい試練のマウンドとなった。 ２点を追いかけるジュピターズは最終回、先頭の金子がライトオーバーの大きな当たりを放つ。一生懸命にダイヤモンドを一周するがホームで無念のタッチアウト。自身初のホームランは夢に終わった。後続も倒れて９イニングが終了。結局、５対７で残念ながら４度目の修善寺遠征は初の修善寺遠征となった2005年以来３年ぶりの敗戦となってしまった。しかし、初めて対戦した地元チームのおかげで今までにない楽しい遠征試合をすることができ今年の修善寺遠征も大成功で終えることができた。対戦してくれたディッキーズ様には本当に感謝いたします。この秋の修善寺遠征は夏の那須合宿同様に今やジュピターズ恒例の行事となっている。また来年の秋もこの地に戻って戦いたい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 8 | 田辺 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | .346 | 四球 | … | 二失 | … | … | … | 三ゴ | … | … |
| D3 | 久保田 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | 左飛 | … | 三ゴ | … | … | … | 左安 | … | … |
| 3D | 西浦 | 3 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .389 | 二安 | … | … | 一ゴ | … | … | 右３ | … | … |
| 72 | 佐藤 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .308 | 投飛 | … | … | 中安 | … | … | 中飛 | … | … |
| 5D | 手塚 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .433 | 左飛 | … | … | 中安 | … | … | 中失 | … | … |
| 2D | 則 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .233 | … | 三振 | … | 二飛 | … | … | 一失 | … | … |
| 6 | 伊藤 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .280 | … | 三失 | … | 一飛 | … | … | 投ゴ | … | … |
| 4D7 | 菊池 | 3 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | .176 | … | 遊ゴ | … | … | 三振 | … | … | 遊ゴ | … |
| 15 | 仁上 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .154 | … | 三振 | … | … | 三振 | … | … | 三振 | … |
| 9 | 箕浦 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .190 | … | … | 三ゴ | … | 三ゴ | … | … | 投ゴ | … |
| D4 | 金子 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .130 | … | … | 遊ゴ | … | … | 三振 | … | … | 右３ |
| D51 | 長谷川 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .208 | … | … | 三失 | … | … | 一ゴ | … | … | 三振 |
| D | 後藤 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .160 | … | … | 中安 | … | … | 捕飛 | … | … | 中飛 |
| 合計 | 39 | 38 | 7 | 2 | 1 | 7 | 2 | 0 | .247 | 試合時間1時間55分 | |||||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| 仁 上 | 7 | 28 | 6 | 4 | 1 | 3 | 2.13 | 83 | |
| ● | 長谷川 | 1 | 8 | 2 | 0 | 3 | 4 | 5.60 | 25 |
