試合速報
2010年 第7戦
2010/6/6 三郷サンケイスポーツセンター
Sリーグ公式戦 フィッシャーズ戦
Team 1 2 3 4 5 6 7 Result
フィッシャーズ 0 1 0 0 0 0 0 1
ジュピターズ 2 0 0 0 0 0 X 2
★勝利 高橋 2勝1S   ★勝利打点 則

僅か4安打2得点!貧打に逆戻り!
初回の2点のみで辛くも逃げ切り勝利!
4番に抜擢の則が2点タイムリー!
打線の援護なくても高橋貫録の10奪三振!
今大会前半戦終え3勝1敗1分の2位でターン!
夏の練習試合で打線復活を目指せ!

季節は6月に入った。この日は初夏を思わせるような暑い太陽の下での試合になった。Sリーグ第18回大会も前半戦最後の第五節、ここまでジュピターズは2勝1敗1分と2位につけているが、悲願の3連覇を達成するためには、もう1敗も許されない厳しい状況に置かれている。まして今季は自慢の打線が絶不調。投手陣の頑張りで何とかこの位置をキープしていると言っても過言ではない。しかし先週の第四節、ようやく打線につながりが出て、今季初の二桁安打を記録し、今大会初の二桁得点で快勝。この勢いを維持して最後まで突っ走りたいが、僅か1週間で再び貧打線に戻ってしまうとは誰も予想していなかった。
先発マウンドには2008年の結婚以来、不敗伝説継続中の高橋が登り、初回から力のあるボールを則のミットめがけて投げ込み、簡単に2奪三振を含む3者凡退に抑えた直後の1回裏、先頭の岡村が死球で出塁し、二盗、三盗に成功。一死後に三輪も死球で出塁して二盗。一死二、三塁のチャンスを迎え、不動の4番である佐藤が欠場のため、久しぶりの4番に抜擢された則が打席に入る。則は期待に応えて三遊間を鋭く破るタイムリーを放ち、岡村に続いて二塁ランナーの三輪も相次いで生還、返球が乱れた間に打った則も二塁へ達する。いきなり4番の重責を果たした則のタイムリーで2点を先制、前試合に引き続き打線に当たりが戻ったと思われた。なおも一死二塁からパスボールがあり則は三塁へ進み、一気に畳みかけるチャンスだったが後続が簡単に倒れて結局、初回は2点しか奪えなかった。しかし、この2点は貴重な2点となった。
先制してもらった高橋だったが直後の2回、先頭打者に二塁打を浴び、続く打者は打ち取りながらも味方のエラーとなりランナーを生還させてしまい1点を献上、灼熱の太陽の下で試合は1点差のまま流れていった。
追加点の欲しいジュピターズは毎回、ランナーを出してチャンスを作るものの、ホームが遠かった。2回は一死から菊池が内野安打で出塁するが後続が続かず。3回は一死から敵失出塁した岡村が二盗に成功するが三盗に失敗。4回には二死から田辺がヒット、西浦、菊池と連続四球で満塁のチャンスに無得点。5回は二死から岡村が敵失出塁したがチャンスを生かせず、6回には則のヒットから二盗で最後のチャンスを演出したが2者連続三振で無得点。毎回、ランナーは出したが、まったく打線のつながりが見えずに残塁を増やすだけであり、2回からのスコアボードには見事に0が並んでしまった。この試合も先週同様に参加人数が少なかったが、先週同様に野球を知り尽くしている静岡トリオを1〜3番に置き、当たっている則を4番に起用、さらにその4番から10番までの7人の打順を右左が繰り返すジグザグ打線を組んで臨んだが、5番以降は、ほとんど機能していなかった。結局、4安打で奪った得点は初回の則の2点タイムリーのみ。再び深刻な貧打線に逆戻りしてしまった。
リードは僅か1点、打線の援護が期待できない中でも高橋は貫録を見せつけた。3回に一死からヒットを打たれるが後続を簡単に打ち取り、4回も先頭打者に二塁打を打たれはしたが、次打者を一塁フライ、さらに2者連続三振で二塁ランナーを進ませることすら許さなかった。5回、6回は3者凡退で、1点差のまま最終回へ。ここまで順調だっ高橋だったが最後にこの試合最大の試練を迎えた。先頭打者にレフトオーバーの二塁打を打たれ、続く打者にはこの試合初めての四球を与えて無死一、二塁と一気に逆転の大ピンチ。しかし、ここからが高橋の真骨頂、2者連続して平凡なレフトフライに打ち取り、最後の打者からは二桁に達する、10ヶ目の三振を奪ってゲームセット。見事に初回の2点を守り切っての逃げ切り勝利。チーム打率2割を再び切ってしまったチームではあるが、今大会前半戦を3勝1敗1分で2位のままターンすることができた。
今大会前半5試合を終え、ヒット数は25本で、そのうちシングルヒットが24本、長打は二塁打が1本しかなく、奪った得点は25点。チーム打率は6チーム中最下位の.191と過去にも例がないほどの深刻な貧打に悩まされている。それでも得失点差は+15あり、順位も2位につけているのは6チーム中最少失点に抑えた投手陣の頑張りによるものである。8月最終日曜にリーグ戦が復活するまでの間、夏の練習試合でとにかく自慢の打線を復活させなければ前人未到の3連覇など絶対に無理である。リーグ後半戦は投手を楽に投げさせられるよう打撃陣にはより一層の奮起を期待したい。チーム創設20周年でもある記念すべきシーズン、最後に笑うためにも夏に鍛えて再出発だ!




名前 打席 打数 安打 打点 四球 三振 盗塁 失策 通算
打率
1 2 3 4 5 6
7D 岡村 3 2 0 0 1 0 3 0 .400 死球 三失 二失
1 高橋 3 3 0 0 0 0 0 0 .091 三飛 中飛 投ゴ
37 三輪 3 1 0 0 2 0 1 0 .286 死球 死球 一飛
2 3 3 2 2 0 0 1 0 .368 左安 遊ゴ 左安
5 長谷川 3 3 0 0 0 3 0 0 .273 三振 三振 三振
8 田辺 3 3 1 0 0 1 1 0 .133 遊ゴ 左安 三振
D3 西浦 2 1 0 0 1 0 1 0 .111 三飛 四球
4 菊池 2 1 1 0 1 0 0 1 .143 二安 四球
9 仁上 2 2 0 0 0 1 0 0 .133 三振 遊ゴ
6 伊藤 2 2 0 0 0 0 0 0 .118 二ゴ 左飛
D 後藤 2 2 0 0 0 1 0 0 .182 三振 三ゴ
合計 28 23 4 2 5 6 7 1 .198 試合時間1時間45分


  名前 イニング 打者 安打 三振 四死 自責 防御率 投球数
高 橋 7 27 4 10 1 0 0.98 110