三郷冠水！２週連続Ｓリーグ順延！
創設初のシーズン９月試合なしを回避！
残暑の大宮で急遽PSG開催！
記念すべきチーム創設400試合目！
仁上の粘投報われず！
追いつめるも最後は呆気ない幕切れ！
10月は超強行日程だ！

未曾有の大災害となった東日本大震災から半年、さらに忌わしいアメリカ同時多発テロからちょうど10年経った９月11日、本来なら三郷に集まるはずだったジュピターズナインは大宮の地に集まっていた。先週、Ｓリーグ第七節が巨大で速度が異常に遅い台風12号の影響により後半戦初の順延となった。台風12号は最初の予想よりも南寄りの進路となり、紀伊半島に甚大な被害を及ぼしたが、関東地方は難を逃れたと思いきや、三郷グランド横の江戸川は利根川の支流でもあり、その利根川の上流域の群馬や茨城、さらに江戸川上流である千葉の野田や松戸近辺では断続的に降り続いた雨の影響で４日に警戒水域に達したため、７日まで行徳可動堰を全開にし、江戸川放水路から洪水を流して危機を脱していた。その放水路からの大量の水が下流域に流れたため、川幅の狭くなっている三郷付近は水が溢れてしまい、グランドは完全に冠水してしまっていた。関東直撃は免れた台風12号だが、三郷のグランドも二次被害を被ってしまった。そして今週になっても冠水した水が引かなかったため金曜日に早くも順延が決まった。 しかし日曜は天候にも恵まれる予報であり、２週連続での順延はチームのモチベーションを下げてしまいかねない。今後９月は連休続きのために試合予定はなく、このまま試合ができなければ創設22年目にして初めて９月の試合０となってしまう事態。今まで11月、４月、５月に次いで９月は試合数が４番目に多い月でもあり毎年平均２試合は消化している９月に試合がないのは寂しい感もした。さらに先週、試合ができなかったため、かなり試合を楽しみにしていたメンバーも多かったので、金曜日にリーグの順延が決まったと同時に練習試合をマッチメイク。急ではあったが、なんとか大宮のグランドを２時間だけ確保でき、対戦相手もインターネットの募集サイトを通じて見つけられ急遽PSGの開催となった。Ｓリーグ順延が前もって分かり、グランドを替えて急遽PSGを開催するのは、Ｓリーグが度重なる順延続きで後半戦にダブルヘッダーを２度も行った2004年シーズンの11月以来、実に７年ぶりのことでもある。そして、この試合で1990年５月６日に記念すべき１試合目を数えてからチーム通算400試合目の記念すべき試合となった。ところがグランドと開始時間が変わった影響もあり、参加予定だった田辺と岡村が急に欠場。代わりに北島の友人が助っ人に駆け付けてくれてジュピターズ通算400試合目がプレイボールとなった。 初回に先制点を許した直後の２回表、二死二塁から手塚がセンターとショート、セカンドの間にポトリと落とすタイムリーで同点に追いつくと、続く３回には後藤、北島が連続四球と盗塁でチャンスを広げ、一死から西浦も四球で歩いて満塁の場面から４番の則がレフト前に２点タイムリーを放ち逆転に成功。さらに三輪も四球を選んで再び満塁とし、菊池の２点タイムリーが飛び出た。さらに続く伊藤は浅いレフトフライながらも三塁ランナーの三輪が果敢にタッチアップに成功して１点を追加。二塁ランナーの菊池も三塁を狙おうとするがホームを諦めた捕手から二塁手へ矢のような送球が渡りタッチアウト。しかしこの回、２安打で５点を奪い試合の主導権を握ったかに見えた。 ジュピターズのべ400人目の先発マウンドには仁上が登る。欠場がちな高橋、故障の長谷川の分まで今季は大車輪の活躍ながら残念なことに打線の援護に恵まれず数字の結果はついていなかった。この試合も初回に連打に犠牲フライで先制されたものの、２回、３回とランナーは出すが要所は締める持ち前の粘り強いピッチングを披露。しかし４回、一死から名手・伊藤の珍しい失策でランナーを出してから連打を浴びて２点を献上してしまう。だが５回は３者凡退に打ち取り、好調のまま終盤へと思いきや、６回に一死からセンターへ弾き返されランナーを出すと、続く打者にはこの試合初めての四球を与え、さらに次打者にもセンター前にヒットを打たれて一死満塁のピンチを迎えてしまう。それまで仁上の投球に翻弄され大振りを繰り返してきた相手打線だったが、この回は基本に忠実にセンター返しを心掛けているように見えた。その後も仁上は２本のヒットを浴びて結局、この回４安打１四球で４点を献上。逆転を許してしまった。 大宮での練習試合だが、いつもと違いこの試合は７イニング制。ジュピターズに残された攻撃は１イニングしか残っていなかった。しかし先頭の伊藤は敢え無くキャッチャーフライに倒れて一死。だが続く箕浦が今日２本目のヒットで出塁。チーム創設の時から22年間、右翼を守り続けていた箕浦だったが、この試合は外野手の田辺や佐藤が欠場、さらに助っ人が右翼に入ったため慣れない左翼を守った。いつもと違う景色に戸惑いながらも難なく左翼を守り、打っても２安打と存在感を示していた。続く手塚が打席の時にワイルドピッチがあり箕浦は二塁へ達し、一打同点のチャンスを迎えるが手塚は一塁ゴロで箕浦は三塁へ進めず。二死二塁で仁上が打席に入る。簡単に追い込まれた仁上だったがフルスイングした打球は一、二塁間を鋭く破るヒットで出塁。二死一、三塁で打席にはラストバッターの後藤が入ったが、その初球、一塁ランナーの仁上が盗塁のスタートを切るも強肩捕手から二塁へストライク送球が渡り、仁上は二塁ベース手前で憤死…。この瞬間にスリーアウトとなりゲームセット。チーム通算400戦目の試合は、最後は粘りを見せたものの呆気ない幕切れとなってしまった。 三郷の冠水により２週連続Ｓリーグ順延を避けるため、急遽開催された練習試合。偶然にも通算400戦目となった試合だか相変わらず選手の駒は揃っていなかった。しかし残暑の中、Ｓリーグとは違う楽しみのあった試合だった。結果はあと一歩及ばずに残念だったが、Ｓリーグの大事な試合を前にリフレッシュできたのではないだろうか。来月10月はいきなり第七節に優勝の行方を左右する天王山を迎え、一週開いた後には３週連戦の超過密日程が組まれた。すでに２敗を喫し後がない状態だが、悲壮感を背負うことなくチームの基本でもある「楽しむ」ことを前面に出して超過密日程をチーム一丸となって戦い抜こう。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7
D	北島	3	2	0	0	1	0	1	0	.350	三ゴ	…	四球	…	右飛	…	…
9	佐藤（助）	3	3	0	0	0	2	0	0	----	三振	…	三振	…	三ゴ	…	…
3	西浦	3	1	0	0	2	1	0	0	.280	振逃	…	四球	…	…	四球	…
2	則	3	2	1	2	1	0	1	1	.417	遊ゴ	…	左安	…	…	四球	…
8	三輪	3	1	0	0	2	1	0	0	.261	…	四球	四球	…	…	三振	…
4	菊池	3	3	1	2	0	0	0	0	.167	…	三ゴ	左安	…	…	中飛	…
6	伊藤	3	2	0	1	0	0	0	1	.200	…	左飛	左犠	…	…	…	捕飛
7	箕浦	3	3	2	0	0	1	0	0	.290	…	中安	…	三振	…	…	右安
5	手塚	3	3	1	1	0	1	0	1	.083	…	中安	…	三振	…	…	一ゴ
1	仁上	3	3	1	0	0	2	0	0	.333	…	三振	…	三振	…	…	右安
D	後藤	2	0	0	0	2	0	1	0	.313	…	…	四球	…	四球	…	…
		32	23	6	6	8	8	3	3	.261	試合時間1時間40分