本来、予定されていた３月末の大宮での開幕戦は全員グランドに集合後、まさかの雨天中止となり、さらには４月初めのＳリーグ開幕も雨天順延。ようやく２週間前にＳリーグ開幕とともに25年目ジュピターズは開幕した。そして今季２戦目は昨年リニューアルした潮見に約２年ぶりに参上。天候にも恵まれ絶好の野球日和だった。ゴールデンウィークということもあり参加人数は10名と少ないが少数精鋭で開幕からの連勝を伸ばそうと意気込んでいたところ、信じられない事態が発覚。10時〜12時でグランドを借りていたはずだったが、なんと12時〜14時になっていた。グランドの当選確認をした時は絶対に10時〜12時だった。なので対戦相手も派遣審判も10時試合開始で募集していた。ところが現地に来てみるとすでに10時〜12時は別のチームがグランドを使用することになっていて、我がチームの借りられる時間は12時〜14時。簡単に言えば予約システムのトラブルによるダブルブッキングの可能性が高い。不幸にもその被害に遭ってしまった。こんなことは草野球を始めて25年目になるが初めてのことである。どんなに粘っても抗議しても埒が明かないので、すぐさま切り替えて対戦チームと審判に説明と承諾をいただき２時間遅れで試合開始を決定。幸い、集まったメンバーも１人も欠けることなく試合に出ることができた。
初夏を思わせるような陽気の下、それぞれが空いた２時間を様々な方法で時間を潰し、ようやく12時に今季２戦目がプレイボール。ジュピターズの先発はこの日、33歳の誕生日を迎えた高橋が登った。昨年は肘の故障もあり先発は僅か１試合のみで規定投球回数にも満たなかったが、やはり背番号１番はマウンドがよく似合った。いきなり先頭打者から三振を奪ってスタート。自らのエラーでランナーを出したが危なげなく初回を投げると直後の１回裏、早くも打線に火がついた。先頭の岡村が敵失で出塁するも盗塁失敗。しかし２番の鈴木(武)が四球、３番の手塚がヒットでつなぎ誕生日特権で４番を務めた高橋も四球で一死満塁のチャンスに５番の佐藤が左中間を深々と破る走者一掃のタイムリースリーベースを放って先制。さらに佐藤はワイルドピッチの間に生還。その後も則が四球で二盗。伊藤が倒れた後に西浦が右翼手の頭上をはるかに超える大飛球。これもタイムリースリーベースとなり初回打者９人の猛攻で５点を奪った。
ところが２回表、高橋はいきなり連打を浴び、さらに四球で無死満塁の大ピンチを迎える。次打者の打球はボテボテのピッチャーゴロ。打ち取っていながらも高橋は焦りからエラーしてしまいオールセーフで１点を献上。さらに次打者の内野ゴロの間に１点を与え、次打者に四球と再び満塁のピンチ。だが高橋は次打者を三振、そして平凡な内野フライに打ち取って三者残塁。２失点で切り抜けた。その裏、４四死球で１点をもらったジュピターズだったが３回にも高橋は１点を失い３対６で試合は中盤へ。
４回一死から岡村が内野安打で出塁。続く鈴木(武)の敵失の間に岡村は三塁へ達し、鈴木(武)も二盗を敢行して二、三塁のチャンスを迎えると手塚のサードゴロの間に岡村がホームを駆け抜け追加点、さらに二塁ランナーの鈴木(武)もスピードを落とさずに三塁も蹴ってホームに向かう。一塁手から捕手へ送球されタッチより滑り込んだ鈴木(武)の足のほうが早かった。鈴木(武)の迷いのない積極果敢な好走塁で手塚の内野ゴロの間に２点を追加することに成功。さらに５回には佐藤のヒット、則の三塁打、伊藤のヒットと３連打で２点、二死から後藤もタイムリーで計３点を追加して今季初の二桁得点に到達した。
投げては高橋が４回以降は圧巻のピッチングを披露。４回、５回は４奪三振を含む２イニング連続で３者凡退。６回も先頭にヒットを打たれるものの危なげなく後続を抑え、最終回も３者凡退でゲームセット。結局、高橋は７イニングを最後まで１人で投げ、４安打３失点９奪三振で完投勝利。自らのバースデーに花を添えた。高橋の完投は2012年８月以来。この時は負け投手になっているので完投勝利となると2012年５月のＳリーグ・フラワーズ戦以来２年ぶりである。特に４回以降はまったくピンチらしいピンチもなく素晴らしいピッチングで完全復活と言ってもいいだろう。
打線も長短打あわせて８本で11得点と効果的に加点。２時間遅れの試合開始にもかかわらず平常心で試合に臨み、投打で圧倒し25年目ジュピターズは開幕２連勝。このまま流れに乗っていきたいところだ。それにしても1990年のチーム創設から四半世紀である今季25年目は信じられない様々な事が立て続けに起きる。大宮で全員集合後に開幕戦が雨天中止や２週間前のＳリーグ第一節での試合中の言いがかり事件、そして今回の試合開始時間２時間遅延。いずれも初めてのことばかりで25年目のスタートは波乱ばかりである。今後は何事もなく、いつも通り楽しく勝利を目指せることを切に望んでいる。とりあえず今季２戦目に参加した10名の選手はお疲れ様でした。そして２時間遅れにもかかわらず快く対応してくれた対戦チーム様、派遣審判員の方にも感謝いたします。
※教訓…グランドの当選確認をしたら必ずプリントアウトしておこう。
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