| 前節、2011年以来の没収試合で戦わずして勝ち点を手中にし首位に立ったジュピターズだったが、その後に行った練習試合では僅か２安打１得点に抑えられ好投した高橋を見殺し。これで第二節、２対１で惜敗し、完投した仁上を見殺しにしたミラーズ戦から２試合で計５安打２得点と信じられない超貧打の打撃陣が露呈し今後に大きな不安を残した。前週から怒涛の４週連戦が続いている。何としても早急に打線の復活が望まれた。しかし、４週連戦の２週目であるこの日の試合も深い眠りに就いているのか打線は全くと言っていいほど目を覚ますことはなかった。それどころか、ここまで不甲斐ない打撃陣に文句も言わず、いつか必ず援護してくれると信じながら黙々と投げ続けていた投手陣が､まさかの大誤算を起こし、とてもまともに試合ができるような形が最後まで作れなかった。 ６月に入ったばかりだというのに灼熱の太陽が肌を刺し、気温は軽く30度オーバーの真夏日となった第四節、初回に先発の仁上がいきなりフラワーズ打線の餌食となった。一死から４連打を浴び２失点。次打者は内野フライに打ち取り二死としてから走者一掃の三塁打を打たれ、さらに中継のボールが乱れた間に三塁まで達していたバッターにもホームを許してしまい、なんと初回５失点と大きなビハインドを負った。ジュピターズも初回、先頭の岡村が振り逃げで出塁すると、２番の高橋が送りバント。二塁へ達した岡村が三塁ベースががら空きなのを見逃さず、一気に三塁まで達してチャンスを作る。しかし３番の鈴木(武)、４番の佐藤が呆気なく凡退して得点には結びつかなかった。 初回、いきなり５点を失った仁上だったが２回は一死からヒットを打たれるものの、続く打者の時に盗塁を仕掛けてきたが打者は内野フライを打ち上げランナー戻れずにダブルプレー。ピンチを切り抜け味方の援護を待った。その直後の２回裏、一死から則がヒットで出塁し決死の二盗を敢行してチャンスを演出。西浦が倒れ二死から田辺が鮮やかに一、二塁間を破るヒットを放って則が一気にホームイン。田辺のタイムリーで１点を還した。打った田辺もバックホームへの送球を見て二塁まで達し、さらに三盗を成功させ追加点のチャンスが続いたが、後続が三振に倒れて１点止まり。 相手のチャンスを摘んだダブルプレー、さらに久しぶりに打線がつながり２本の単打で１点を奪い、反撃態勢になったと思いきや、３回の仁上は初回同様、安定感を欠き３本の二塁打を含む４連打を浴びて３点を献上。結局、仁上は４回を投げ抜いたが11本のヒットを浴びて背信の８失点、エースの大誤算は湿った打線が取り戻すには大きすぎる得点差となってしまった。さらに５回からマウンドに登った高橋も連続四球から味方のミスで失点。６回にも死球、二盗、二塁打で１失点と、ついにチームとしては今季初の二桁失点を喫してしまった。 ２回に１点を奪った打線だったが、その後はチャンスらしいチャンスを作れずイニングを重ねていた。４回には二死ながら岡村、高橋が連続四球で出塁したものの得点に生かすことができず、３回〜６回までヒット１本も打てず逆に三振ばかりが増えていた。しかし最終回、一死から菊池が敵失で出塁し、パスボールの間に二塁に達すると続く箕浦の内野ゴロで三塁へ。次の仁上の打球は大きく弾んだサードゴロ。これがラッキーな内野安打となり菊池が生還して土壇場で１点を挙げたものの反撃はここまで。この得点差を今の湿った打線が取り戻す術は無かった。結局、この試合も僅か３安打２得点に終わり、頼みの投手陣も二桁失点と打ち込まれ完敗。先週、首位に立ちながら僅か１週間天下で簡単に陥落。この３試合で８安打４得点の超貧打線では、それも納得である。 しかし、この試合で得点差が開き相手の攻撃が雑になっていたこともあるが、チーム新記録の１試合で４ヶのダブルプレーを完成させ必死に失点を防いでいた。30度オーバーの真夏日であっても、得点差がついていても守備陣の集中力は最後まで切れていなかった。やはり浮上のカギは打線の目覚め、そして爆発である。第四節を終えチーム打率は６チーム中ダントツの最下位。まだ来週、再来週と厳しい戦いは続く。優勝争いに残るには試合の中で打線に火を点ける以外ない。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 97 | 岡村 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | .375 | 振逃 | … | … | 四球 | … | … | … |
| D1 | 高橋 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .167 | 投犠 | … | … | 四球 | … | … | … |
| 5 | 鈴木武 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 三振 | … | … | 三振 | … | … | … |
| 72 | 佐藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .333 | 三ゴ | … | … | … | 三振 | … | … |
| D9 | 手塚 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .182 | … | 三ゴ | … | … | 三振 | … | … |
| 2D | 則 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | .375 | … | 中安 | … | … | 三ゴ | … | … |
| D | 西浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .200 | … | 投ゴ | … | … | … | 三飛 | … |
| 8 | 田辺 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | .111 | … | 右安 | … | … | … | 三振 | … |
| 3 | 三輪 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .167 | … | 三振 | … | … | … | 遊ゴ | … |
| 6 | 伊藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .091 | … | … | 三ゴ | … | … | … | 三ゴ |
| 4 | 菊池 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .143 | … | … | 三振 | … | … | … | 三失 |
| D | 箕浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | … | … | 三振 | … | … | … | 三ゴ |
| 1D | 仁上 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | .286 | … | … | … | 三振 | … | … | 三安 |
| D | 後藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .143 | … | … | … | 三振 | … | … | 三振 |
| 合計 | 28 | 25 | 3 | 2 | 2 | 12 | 3 | 3 | .176 | 試合時間1時間45分 | |||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 仁 上 | 4 | 20 | 10 | 0 | 0 | 6 | 4.20 | 56 |
| 高 橋 | 3 | 13 | 1 | 3 | 3 | 1 | 0.82 | 55 |
