気温35℃オーバー！地獄の猛暑日！
集中力も途切れがちな真夏の９イニング制！
毎回残塁で多くのチャンスを潰す！
毎回三振を奪われながらも毎回四球！
仁上が７回２失点 自責点０の好投！
菊池 箕浦の長打で得点を重ねる！
終わってみれば３試合連続二桁得点！
夏のPSG３戦２勝１敗！
さぁ次からＳリーグ再開だ！
25度目の夏に鍛えた成果を見せるぞ！

前試合から３週間、例年より長かった梅雨も明け、この日の最高気温は35℃を超える猛暑日となり、まさに夏本番である。自虐的な真夏の９イニング制練習試合もこの試合で最後。次の試合からＳリーグ公式戦が再開されるため地獄の猛暑日の中で最後の調整となった。グランドに集合した９時台でも30℃を超えているのが日射しの強さで分かるほど暑かった。試合開始からグングンと気温は上昇、グランド内は40℃近くまで上がっていただろう。そんな猛暑、いや酷暑の中でいかに集中力を保てるかが勝負のカギになるだろう。 初回いきなり二、三塁のチャンス、２回も一、二塁のチャンスを作りながら、いずれも後続が倒れ得点ならず。しかし３回、先頭の仁上がチーム初ヒットで出た後、二死から岡村の四球、高橋の死球で満塁とすると鈴木(武)がセンターへ弾き返して三塁ランナーの仁上が先制のホームを踏む。二塁ランナーの岡村も果敢にホームを狙ったが、バックホームの返球が良かったために本塁手前でタッチアウト。だが鈴木(武)のタイムリーで待望の先取点をゲットした。続く４回にも連続四球の佐藤、手塚、西浦で全ての塁を埋めた後、菊池がライトへ走者一掃のスリーベースを放ってリードを広げた。 夏の練習試合に入り調子を落としている仁上が先発。前試合も高橋の後６回から投げたが４イニングで６失点。７月初旬の前々試合では完投したものの自己最悪の18被安打16失点と、今年の夏の練習試合では散々な結果を残してしまい防御率は６点台。このまま今月末から再開するＳリーグに向かうには不安な状態であった。ところが仁上はそんな不安な状態を払拭させるかの如く灼熱の太陽の下で初回から早打ちする相手にも助けられ好投を見せた。４回まで許したヒットは散発２安打の無失点に抑えていた。５回には菊池のこの日３ヶ目のエラーや鈴木(武)のエラーで一死一、二塁のピンチを迎えるが、ここで続く打者が捕手前のバウンドして見送ればファールになる小フライを打つとキャッチャーの則がすかさずバウンドしたボールをフェアグランドでキャッチし、そのまま三塁へ送球し二塁ランナーがアウト、さらに鈴木(武)から二塁カバーの菊池にボールが渡って一塁ランナーもアウトのダブルプレーとなり猛暑の中でも集中力を保ってピンチを切り抜けた。 ３回、４回に得点を奪いながら、その後も毎回スコアリングポジションにランナーを進めながら追加点が奪えずにいたジュピターズだったが７回、先頭の三輪が四球で出塁すると二盗、三盗を敢行し、二死から伊藤がタイムリーを放って１点を追加。さらに後藤の四球、岡村の死球で満塁としビッグイニングの予感もあったが、なんと３者残塁。毎回のように攻めているものの７イニングで得点は５点で14残塁と非効率的な攻めが続いていた。 ６回まで相手打線を無得点に抑えてきた仁上だったが、猛暑の中で先に集中力が切れたのは投げている仁上ではなく守備陣だった。７回に先頭打者を鈴木(武)のエラーで出塁させてしまい二死から菊池がこの試合４ヶ目のエラー、さらに仁上を好リードしてきた則のエラーもあり２点を献上。この回で仁上はマウンドを降りたが35℃オーバーの猛暑で７回を投げ３安打、１四球、自責点０の好投で本来の力を発揮し、今までの不安を一掃した。 守備の乱れで２点を許してしまった直後の８回表、先頭の鈴木(武)が四球で歩き積極果敢に二盗、三盗。一死から手塚の打球はセンターへの飛球。三塁ベースに戻ってタッチアップの体制を取った鈴木(武)だったが、中堅手が落球したため楽々とホームイン。（記録上は失策だが、失策しなくても犠牲フライとなり得点が入ったと予想されるため手塚に打点１がつく。但し犠飛ではないため手塚には打数も加算される） ８回から仁上に代わって高橋がマウンドに登るが、連打で１点を献上。しかし最終回、菊池が四球、続く三輪も４打席連続となる四球の後、箕浦がライトへ弾き返し、バウンドした打球は右翼手の頭を超え、その間に２者ともホームイン。打った箕浦も三塁へ達するタイムリースリーベースで２点を追加。さらに続く仁上の内野ゴロで箕浦がホームへ滑り込んで１点を奪う。ランナーがいなくなったがここから伊藤のヒット、後藤の死球、岡村が四球で満塁とし、続く高橋は押し出し四球を選んで伊藤が生還し１点追加。さらに鈴木(武)が打席の時にボークがあって後藤がホームを踏んで１点。結局この回は２安打ながら６四死球に１ボークで合計５点を挙げ、３試合連続の二桁得点に到達した。 ９回裏、最後の守り。時刻は13時を過ぎ気温は最も上がっていた。８回、代わり際に失点を許した高橋だったが２イニング目は本来の投球を披露し２奪三振を含む簡単に３者凡退に打ち取ってゲームセット。猛暑日の中で開催された夏の練習試合最終戦は終わってみれば11対３で得点だけ見れば快勝に思えるが、多くの反省点を残す試合となった。相手投手から毎回四球で多くのチャンスを貰いながら毎回三振を喫し当然、毎回残塁。その残塁数は９回で19ヶ。これは創設25年目、450試合近く戦っているチームの新記録となる１試合最多残塁記録である。また仁上の頑張りもあり大きな失点に結び付かなかったが内野陣のエラーも目立った。厳しい暑さで集中力が途切れがちではあったが、攻守ともに課題の残る試合でもあった。 2014年、ジュピターズ25度目の夏の練習試合は３試合を戦い２勝１敗。３試合連続して二桁得点をマークした。Ｓリーグ前半戦は貧打線に悩んでいたが３試合で31安打35得点と打線は上向くことができた。この調子をキープしたまま今月末からのＳリーグ再開に臨んでいきたい。今大会はリーグ史上初めての後半６試合という変則日程であるが25年目の夏に鍛えた成果を発揮してＳリーグ残り６試合、自信を持って戦おう。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7	8	9
8D	岡村	5	1	1	0	4	0	1	0	.500	四球	…	四球	…	左２	…	死球	…	四球
D1	高橋	5	2	0	1	3	1	2	0	.100	二ゴ	…	死球	…	死球	…	三振	…	四球
5	鈴木武	5	3	1	1	2	2	3	2	.150	四球	…	中安	…	三振	…	…	四球	三振
72	佐藤	5	3	1	0	2	2	2	0	.350	三振	…	…	四球	…	右安	…	三振	四球
D	手塚	5	4	0	1	1	0	3	0	.190	右飛	…	…	四球	…	遊失	…	中失	投ゴ
2D	則	4	4	0	0	0	2	0	1	.316	…	一飛	…	三振	…	三振	…	二飛	…
D3	西浦	4	1	0	0	3	0	0	0	.222	…	四球	…	四球	…	四球	…	二飛	…
4	菊池	4	3	1	3	1	1	0	4	.250	…	三振	…	右３	…	投併	…	…	四球
37	三輪	4	0	0	0	4	0	3	0	.167	…	四球	…	四球	…	…	四球	…	四球
9	箕浦	4	4	1	2	0	2	0	0	.154	…	三振	…	三振	…	…	二飛	…	右３
18	仁上	4	4	1	1	0	1	0	0	.222	…	…	左安	一ゴ	…	…	三振	…	投ゴ
6	伊藤	4	4	2	1	0	1	3	0	.150	…	…	三振	…	中飛	…	中安	…	右安
D	後藤	4	2	0	0	2	1	2	0	.182	…	…	三ゴ	…	三振	…	四球	…	死球
	合計	57	35	8	10	22	13	19	7	.229	試合時間2時間50分