因縁の潮見で練習試合！
高橋まさかの５回11失点！
代わった岡村も火消しできず！
２人で５被弾15失点！！
菊池が１人気を吐き２安打放つもつながらず！
約７年ぶりの10点差以上負け！
まさしく完敗！

約１年ぶりとなる潮見での練習試合は、まさに五月晴れで初夏を思わせるような暑さも感じた。昨年４月27日にこの潮見で練習試合を行ったが、その時はグランド側のシステムトラブルによるダブルブッキングのため試合開始が２時間も遅れるという前代未聞、信じられないハプニングに見舞われた。しかし２時間遅れにもかかわらず集中力を切らさず戦い、投打が噛み合って快勝。高橋が見事に自らの誕生日を祝う完投勝利を挙げた。その時以来となる因縁の潮見での今季第４戦は対戦相手も使用グランドも試合開始時間も１年前と全く同じだった。そして１年前と同じく高橋が先発マウンドに登った。 しかし初回、今季初先発の高橋は先頭打者を打ち取った当たりながらセカンド後方に落ちるポテンヒットで出塁させてしまうと続く打者に四球、さらに味方のミスもあり一死満塁のピンチを迎え、タイムリーと内野ゴロの間に得点を許し２点を与えてしまった。 いきなり２点を追いかける形となったジュピターズは初回、先頭の岡村が四球を選び、続く仲里は敵失で出塁しチャンスを作るが伊藤、田辺、佐藤の新クリーンアップトリオが凡退して得点ならず。だが続く２回裏に先頭の手塚が敵失出塁した後、則が左中間に大きな放物線を描く大飛球。これが５月の爽やかな風にも乗ってグングン伸びて背中合わせの隣グランドのベンチまで転がっていった。この間に一塁から手塚が長駆ホームイン。打った則も三塁に達した。則の特大タイムリースリーベースで１点差に詰め寄ると、続く鈴木(武)の打球は一、二塁間へのゴロ。二塁手が一塁寄りで捕って一塁手へボールが渡るが一塁手が落球し鈴木(武)はセーフ。その鈴木(武)は脇目も振れず一塁を蹴って二塁へ駆けた。二塁手は一塁ベース付近にいるが遊撃手の二塁カバーがなく二塁ベースががら空きなのを一瞬のうちに見て躊躇なく一塁を蹴って二塁に向かう好走塁。瞬時の判断力と常に次の塁を狙う気持ちが生んだ走塁だった。これで無死二、三塁と一気に逆転のチャンスに結びついた。ここで次打者の菊池がキレイに三遊間を破るタイムリーを放って則が生還し同点。良いスタートを切った鈴木(武)も三塁を蹴って本塁に突入するも、間一髪間に合わずに残念ながら本塁憤死。しかし菊池の貴重なタイムリーで序盤に試合を振り出しに戻した。 ところが直後の３回表、ここから相手打線が高橋に襲いかかった。自らのエラーで先頭打者を出塁させてしまった後に四球、さらにヒットで無死満塁のピンチに勝ち越しタイムリーを打たれ、尚も無死満塁のピンチは続く。次打者を浅いセンターフライに仕留めタッチアップを許さなかったが、続く打者にはセンター前に弾き返され２点目を献上しまだ満塁。迎えた相手４番打者の放った打球はセンターの田辺の頭上をはるかに超え、ボールはグランドの一番奥まで転がり、あっという間に走者一掃。さらに打った選手もホームまで戻ってきてしまう満塁ホームランを浴びてしまった。満塁ホームランという最悪の結果で走者はいなくなったが集中力が切れたのか高橋は次打者に四球を与えると二盗を決められ、さらに牽制球を二塁手の菊池が後逸。その間に三塁に進まれると次打者の内野ゴロで生還させてしまい結局、この回は満塁本塁打を含む４本の長短打と２四球２失策で大量７点を献上してしまった。 同点に追いついた直後の大量失点に意気消沈したのか、その後の打線は代わった２番手投手に翻弄され、３回から５回までの３イニング連続で三者凡退に抑えられてしまう。逆に５回裏、先頭打者を味方のエラーで出塁させてしまった直後にツーランホームランを浴びてしまい点差は７点と開いてしまった。昨年の誕生日に同じ相手に完投勝利を挙げた高橋だったが、この試合は５回を投げ２本塁打を含む８安打11失点と本来の力を見せられず無念の降板となった。 これ以上の失点は避けたいと６回から今季まだ自責点０の岡村をマウンドに送ったが、いきなり代わった直後の初球を痛打され右中間を真っ二つに破るホームランを打たれてしまう。さらに一死後にも右中間を深々と破られホームラン。岡村はいきなり２本のソロアーチを浴びてしまい得点差は11点に広がってしまった。その裏、一死から菊池が左中間を破る三塁打を放ち、二死から高橋が四球を選んで一、三塁のチャンスを作るが後続が呆気なく倒れて得点には至らなかった。最終回も岡村は先頭打者を死球で出してしまうと続く打者に一発を浴びて２失点。これでチームとして１試合大量５ホームランを許してしまった。正確な記録は調べないと分からないが１試合５被本塁打は26年の歴史の中でも記憶がない。たぶんチームワースト記録だろう。 最終回の攻撃も簡単に二死となり仲里が３度目のバッターボックスへ。前試合に入団３試合連続ヒットのタイ記録に並び、新記録更新のために打順上位を任せたが前２打席は凡退。最後の３打席目に望みをかけたが残念ながら三振に終わり新記録樹立はならなかった。結局、この試合は15対２で完敗、いや惨敗。10点差以上をつけられて敗戦したのは2008年７月、大宮での ほていBOMBERS戦以来、約７年ぶり12度目である。相手打線は12安打中５本がホームランで15得点。一方のジュピターズは僅か３安打２得点のみ。３安打中２本を菊池が放ち、１人で気を吐いたが出塁した菊池をホームに戻してあげることはできなかった。 この敗戦により今季の対戦成績は２勝２敗、２連勝の後に２連敗でイーブンに戻ってしまった。まだまだ今シーズンは長いが、これ以上は負けないよう今後もチーム一丸となって楽しみながら勝利を目指していきたい。特に２週間後からＳリーグ1st Stage残り３試合と2nd Stageの開幕を合わせ４週連戦が続く。気持ちを切らさず戦っていこう。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	1	2	3	4	5	6	7
71	岡村	3	2	0	0	1	0	0	0	四球	…	投ゴ	…	…	…	三ゴ
9	仲里	3	3	0	0	0	2	0	2	遊失	…	…	三振	…	…	三振
6	伊藤	2	2	0	0	0	0	0	0	中飛	…	…	三ゴ	…	…	…
8	田辺	2	2	0	0	0	1	0	0	三振	…	…	三飛	…	…	…
D2	佐藤	2	2	0	0	0	2	0	0	三振	…	…	…	三振	…	…
D	手塚	2	2	0	0	0	1	0	0	…	三失	…	…	三振	…	…
2D	則	2	2	1	1	0	0	0	0	…	左３	…	…	中飛	…	…
5	鈴木武	2	2	0	0	0	0	0	0	…	一失	…	…	…	遊ゴ	…
4	菊池	2	2	2	1	0	0	1	2	…	左安	…	…	…	中３	…
3	西浦	2	2	0	0	0	0	0	0	…	一ゴ	…	…	…	投ゴ	…
17	高橋	2	1	0	0	1	0	0	2	…	中飛	…	…	…	四球	…
D	箕浦	2	2	0	0	0	0	0	0	…	…	二ゴ	…	…	二飛	…
D	後藤	2	2	0	0	0	2	0	0	…	…	三振	…	…	…	三振
		28	26	3	2	2	8	1	6	試合時間1時間45分