| 先週の1st Stage第３節同様、午後から雨予報であったが、やはり先週同様に雨は降らないどころか、５月最終日にして32℃オーバー。気象庁が５月としては過去最高気温を記録したと報じる中で行われた1st
Stage第４節。今年から12年ぶりに年間２大会制が復活したが、早くも1st Stageのラス前である。先週の第３節、宿敵に薄氷を踏むような１点差勝利をおさめて単独２位に浮上し、優勝争いに踏みとどまったジュピターズだが短期決戦のため常に負けられない試合は続く。グランド体感気温は35℃近くまで上昇する中でも緊張感と集中力を持って戦うことが必要である。今季はこれまで練習試合を含め５試合を消化し、偶然にも５試合連続して13選手が参加。しかし、この試合は今季最多の14選手が灼熱と化した戦いの場に集結した。 先攻のジュピターズは初回、先頭の岡村が敵失で出塁すると、すかさず二盗を決め、続く伊藤の内野ゴロの間に三塁へ達する。さらに３番の手塚の内野ゴロでホームへ生還。ノーヒットで先取点を奪うことに成功した。しかし直後の１回裏、先週に続き２試合連続の先発となった仁上は先頭打者にヒットを打たれると二盗、三盗を許し、２番打者にタイムリーを浴びて打者２人で１点を与え同点に追いつかれてしまう。その後もピンチは続くも捕手の則が盗塁を阻止。またサードの鈴木(武)の安定した堅守で傷口を広げることはなかった。 あっという間に試合を振り出しに戻されてしまったが続く２回表、一死から三輪が四球で歩き二盗を決めると続く鈴木(武)がバットを折りながらもライト前にヒットを放ち直後に二盗で一死二、三塁のチャンスを迎えると、田辺の打球は深いサードゴロ。俊足の田辺は一塁を駆け抜け見事に内野安打。この間に三塁ランナーの三輪がホームを踏んで勝ち越し。さらに一塁への送球が逸れワンヒットワンエラーで田辺は二塁へ達し、二塁ランナーの鈴木(武)も生還、この回二点を挙げると４回には一死から死球の岡村とヒットの伊藤がそれぞれ盗塁を決め二、三塁のチャンスに手塚の内野ゴロで岡村が生還。さらに相手野手のエラーの間に伊藤も生還して２点を追加、５対１とリードを広げた。 初回、あっという間に１点を奪われた仁上だったが、その後はヒットでランナーこそ出すが、丁寧に後続を抑えて得点を許すことはなかった。結局、５イニングを投げて打たれたヒットは５本で１失点ながら無四球。余力を残したままマウンドを岡村に譲った。６回からマウンドに登った岡村はいきなり相手打線を３者凡退に抑え、最終回も先頭打者に四球を与えるものの、その後を３人で片づけて見事に２イニングノーヒットピッチングを披露してゲームセット。結局、序盤の少ないチャンスをモノにして５対１で勝利。単独２位のまま翌週の1st Stage最終節に臨むことになる。 序盤で得点を重ね、そのリードを仁上と岡村が守り抜いて勝利を収めたものの、５回以降は代わった相手投手を打ちあぐね、チャンスらしいチャンスを作れないまま終わってしまった。この試合はシングルヒットのみの僅か４安打と打線が低調。猫の目のように毎試合変わるクリーンアップトリオもノーヒットで見せ場はなかった。全員打ちを採用している以上、13〜14人の参加選手だと必然的に打順が周ってくるのも少なくなる。少しでも多くの打席を作るためにも１打席１打席を大切に考え、後ろにつなげる気持ちを持ってバッターボックスに立ってもらいたい。いずれにしてもＳリーグ第23回大会1st Stageは残り１試合。最後まで優勝争いに絡むことができているのは全勝で首位のフィッシャーズと３勝１敗のジュピターズの２チームのみ。どんな結果になろうとも最後まで集中して悔いのない戦いをしてもらいたい。 尚、この試合の勝利でジュピターズは1990年５月６日に初勝利を挙げてから足掛け26年で通算300勝目のメモリアル勝利となった。（通算459戦300勝137敗22分） ちなみに通算100勝目は1999年（ムゲン戦）、200勝目は2006年（フィリーズ戦）、250勝目は2010年（クールナイツ戦） チームの平均年齢が上がるのと比例して勝利ペースは遅くなっているが、今後も一致団結して永遠不変のスローガン「楽しみながら勝つ」を胸に、ひとつでも多くの勝利を積み重ねていきたい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 71 | 岡村 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | .111 | 三失 | … | … | 死球 | … | … | … |
| 6 | 伊藤 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .357 | 投ゴ | … | … | 右安 | … | … | … |
| D | 手塚 | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | .200 | 三ゴ | … | … | 遊失 | … | … | … |
| 2 | 則 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .300 | 三ゴ | … | … | 中飛 | … | … | … |
| D7 | 佐藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .091 | … | 投失 | … | 投飛 | … | … | … |
| 3 | 三輪 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | .286 | … | 四球 | … | … | 二ゴ | … | … |
| 5 | 鈴木武 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .214 | … | 右安 | … | … | 投飛 | … | … |
| 8 | 田辺 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .267 | … | 三安 | … | … | 三ゴ | … | … |
| 4 | 菊池 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .286 | … | 投ゴ | … | … | … | 中安 | … |
| D | 西浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | … | 投ゴ | … | … | … | 二直 | … |
| 9D | 仲里 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .250 | … | … | 三振 | … | … | 三失 | … |
| D9 | 箕浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | … | … | 三振 | … | … | … | 三振 |
| 1D | 仁上 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | … | … | 三振 | … | … | … | 二ゴ |
| D | 後藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .143 | … | … | … | 三振 | … | … | 三ゴ |
| 合計 | 28 | 26 | 4 | 3 | 2 | 5 | 5 | 1 | .181 | 試合時間1時間30分 | |||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ○ | 仁 上 | 5 | 19 | 5 | 0 | 0 | 1 | 3.35 | 65 |
| S | 岡 村 | 2 | 7 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2.15 | 30 |
