灼熱地獄９イニング制練習試合！
今年も暑い夏がやってきた！
猛暑の中で岡村が投打で躍動！
打っては９年ぶりの３安打猛打賞！
投げては６回を４安打１失点！
両エース不在の穴を感じさせない見事な好投！
鈴木(武) 伊藤 西浦も２安打を放つ！
今季初の二桁安打炸裂で大量21点をゲット！
35℃近い中でも集中し守備陣ノーエラー！
西武ドームへ向けて調整万全！

前週、亀戸で行われるはずだった夏の練習試合初戦を雨で流したが、この日は朝から気温がグングンと上昇。30度を超える真夏日となった。この異常な暑さこそ今年も自虐的な夏の練習試合の季節が到来したことを感じさせた。しかし、今季は常に12名以上のメンバーが集まっていたが、この日は現在の首位打者である菊池や扇の要である則、そして仁上、高橋のダブルエースに三輪までも不在で結局、10名しか集まらなかったためにＳリーグ1st Stage優勝のフィッシャーズから２名の助っ人を呼んで９イニング制を戦うことになった。次の試合は早朝の西武ドーム、素晴らしい舞台で実力を発揮させるためにも前週が雨天中止のため、この練習試合が最後の調整の場となった。 灼熱の太陽がグランドを照り付けてグランドは35度近くまで上がっている中でプレイボール。先攻のジュピターズは初回、二死から岡村がヒットで出塁し、二盗を決めたが三盗に失敗し無得点。しかし２回、伊藤のタイムリー二塁打で先制点を挙げることに成功した。ジュピターズは岡村が今季３度目の先発。今までは仁上、高橋不在の時に急遽、先発を任されていたが、今や安定感が増しナインの信頼も得て堂々と先発マウンドに送り出せるような投手に成長した。この日は仁上、高橋とも欠場だったが、何の不安もなく岡村を先発マウンドに送った。その岡村は期待通り初回、２回を無安打無得点に抑えるが３回裏、先頭打者に初ヒットを打たれると続く打者に死球をぶつけ、さらに内野ゴロの間にランナーが進塁、一死二、三塁のピンチに次打者にはライト前にポトリと落ちるタイムリーを浴びて１点献上し同点に追いつかれてしまう。尚もピンチは続いたが次打者の打球はサードゴロ、鈴木(武)が二塁手の手塚に送球し二死、手塚はすかさず捕手の佐藤へ送球。ホームへ向かった三塁ランナーを本塁手前で見事に刺してダブルプレー完成。暑さの中でも集中した守りに助けられ最少失点で３回を終えた。 同点に追いつかれ振り出しに戻ったが４回、まさかの大量得点を挙げることになる。先頭の助っ人・国谷選手と続く岡村が連打で出塁。続く手塚は四球で無死満塁とすると鈴木(武)は押し出し四球で勝ち越し。さらに田辺の敵失、伊藤、佐藤、西浦、箕浦と４者連続押し出し。その後も打者一巡し手塚の２点タイムリーや鈴木(武)のタイムリーツーベースも飛び出し、結局この回は打者17人を送り５安打８四死球で１イニング最多得点記録（2010年クールナイツ戦…14得点）に僅か１点足りない大量13点を挙げた。さらに５回も伊藤の内野安打を皮切りに箕浦のタイムリーや満塁から走者一掃となる岡村のこの日３本目猛打賞となるタイムリーも飛び出して６点を追加し、早くも今季初の二桁安打で得点は20点に到達した。ちなみに岡村の猛打賞は入団した2006年以来、実に９年ぶりである。 大量得点の援護と堅い守備陣に守られたマウンドの岡村は４回こそ連打で無死一、二塁とランナーを背負うが落ちついて後続を打ち取り相手の反撃を許さず、６回72球を投げ４安打１失点の好投。捕手を務めた佐藤との息もピッタリで仁上と高橋の両エース不在を全く感じさせない安定したピッチングを披露し、第３の男からエース候補に名乗りを上げた。 ７回に佐藤、西浦の連続三塁打で１点を加え20点差に突き放し、その裏からフィッシャーズの絶対的エース国谷投手にマウンドを託した。国谷投手がジュピターズのマウンドに登るのは2013年８月、夢の島での東陽バッツ戦以来、約２年ぶり２度目である。しかし国谷投手は初めて登る大宮特有の高低差のないマウンドに戸惑ったのか珍しく制球を乱し４四死球の後にタイムリーを打たれ計３点を献上。だが大量得点差に守られているため大勢に影響はなく、８回は本来の調子を取り戻し３者凡退。最終回も２者連続三振を奪って得点を許さなかった。結局、灼熱地獄の中で開催された夏の練習試合初戦は今季初の二桁安打を放って大量21点をゲット。今季はなかなか火の点かない湿った打線だったが、夏の到来とともにようやく点火、次試合である西武ドームに向けて最高の状態で臨めそうである。また打線以上に良かったのが、猛暑の中でも集中力を持った守備陣で９回ノーエラーは見事であった。相手打線の早打ちにも助けられた感はあるが35度近い中でも冷静に守備することができた。さらに昨年のチームMVPの実力を如何なく発揮した岡村が打っては３安打４打点の猛打賞、投げては６回１失点と躍動しバットマンレースでもエース争いでも上位に浮上してきたのでこれからのタイトル争いは熾烈かつ面白くなりそうである。 これで今季９試合目が終了。ちょうど今季も折り返しである。次戦の西武ドームは誰も経験したことのない早朝５時台にプレイボール。超早朝野球であるが、最高の舞台で最高のパフォーマンスができることを期待したい。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	→	5	6	7	8	9
92	吉田(助)	5	4	0	1	1	1	0	0	---	三振	…	三ゴ	四球	…	三ゴ	…	三ゴ	…	…
71	国谷(助)	5	4	2	2	1	0	2	0	---	一ゴ	…	…	中安	四球	一安	…	…	右飛	…
17	岡村	5	5	3	4	0	0	3	0	.286	左安	…	…	左安	遊ゴ	中安	…	…	遊直	…
4	手塚	5	3	1	2	2	1	1	0	.261	…	三振	…	四球	左安	…	四球	…	左飛	…
5	鈴木武	5	3	2	2	2	0	1	0	.286	…	四球	…	四球	左２	…	三飛	…	…	右安
8	田辺	5	4	0	0	1	0	1	0	.208	…	三ゴ	…	一失	一飛	…	四球	…	…	三ゴ
6	伊藤	5	4	2	2	1	0	1	0	.304	…	中２	…	四球	…	遊安	遊ゴ	…	…	三ゴ
2D	佐藤	5	3	1	1	2	0	1	0	.125	…	三ゴ	…	四球	…	四球	…	中３	…	右飛
3	西浦	4	3	2	3	1	0	0	0	.158	…	…	右安	四球	…	二ゴ	…	右３	…	…
D	箕浦	4	3	1	2	1	0	0	0	.095	…	…	三ゴ	死球	…	中安	…	三ゴ	…	…
D	後藤	4	2	1	1	2	1	0	0	.231	…	…	四球	投安	…	死球	…	三振	…	…
D9	仲里	4	2	0	0	2	0	0	0	.214	…	…	三ゴ	投飛	…	四球	…	四球	…	…
	合計	56	40	15	20	16	3	10	0	.220	試合時間2時間35分