| 試合速報 | |||||||||
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| 2015年 第16戦 | |||||||||
| 2015/10/25 | 三郷サンケイスポーツセンター | ||||||||
| Ｓリーグ公式戦 | クールナイツ戦 | ||||||||
| Team | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | Result | |
| クールナイツ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
| ジュピターズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 2 | |
| ★勝利 仁上 ７勝１敗 ★勝利打点 手塚 | |||||||||
| 先週、首位を走っていた1st Stage優勝チームでもあるフィッシャーズを相手に毎回安打の猛攻と岡村の143球の熱投により天王山を制し、最終節を前に首位に躍り出たジュピターズ。最終節を首位で迎えるのは前回、優勝を果たした2009年以来６年ぶりのことである。この試合に勝つか引き分けでも６年ぶりの優勝となるが、対戦相手は７月末、早朝の西武ドームエキシビションマッチで打ちあぐねた好投手を擁するクールナイツ。結局、西武ドームでは２番手以降の投手を打ち崩し逆転勝利を収めたものの、先発投手を攻略することはできなかった。この日の試合も厳しい戦いになることが予想された。相手投手との対戦に加え、前夜に関東地方に木枯らし１号が吹いた影響により、三郷のグランドは大荒れだった。強風で砂塵が舞う超悪コンディションの中、運命の2nd Stage最終節はプレイボールとなった。 初回、出塁率の高さを誇る岡村、高橋の１、２番コンビが連続三振に倒れる波乱の幕開け。続く鈴木(武)が四球で出塁し、２つの捕逸の間に三塁まで達するも５試合連続ヒット中の則が内野ゴロに打ち取られ先制ならず。２回、３回は好投手の前に打線が完全に沈黙し２イニング連続３者凡退。４回は先頭の仲里が粘って四球で出塁するも、続く仁上が最悪のダブルプレーでチャンスを逸し、４回を終わってノーヒットの状態が続いた。 先発の仁上は前週の大事な天王山に欠場したため、大きな責任と覚悟を持ってマウンドに登った。時折、吹く強風が追い風にもなり３回まで相手打線をノーヒットに抑え、完全な投手戦の様相となった。しかし４回、先頭打者にヒットを打たれ、自らのエラーもあり二死二、三塁のピンチを迎えるが相手の４番打者から三振を奪ってホームは許さなかった。だが５回、連打を浴びて無死一、二塁のピンチ。続く打者をサードゴロに打ち取り、鈴木(武)が三塁ベースを踏んでワンアウト。すかさずファーストの三輪に送球しツーアウト。その間に一塁ランナーが二塁も蹴って三塁に向かってきたので三輪から再びサードの鈴木(武)に送球。チーム創設26年目にして初のトリプルプレー完成か！と思った瞬間、ワンバウンドした送球は鈴木(武)のグラブに届かず無情にもファールグランドへ逸れてしまう。この間にホームインを許し、ついに均衡が崩れてしまった。 誰もが４回までノーヒットに抑えられている打線にとって重い１失点に感じた。だが、直後の５回裏、打順良く１番の岡村が四球で出塁。さらに捕逸が続いて難なく三塁まで達した直後、２番の高橋の放った打球は浅いレフトフライかと思われたが強風で押し戻され、レフト、サード、ショートの間に落ちるラッキーなポテンヒット。岡村が三塁から楽々と同点のホームを踏み、重い１失点を高橋の執念のヒットですぐに取り戻すことができた。さらに高橋は二盗を敢行。一死後に則の内野ゴロの間に三塁へ達し、一打逆転のチャンス。打席には前打席３球三振に倒れた手塚が向かう。手塚は相手投手の球に逆らわず巧みにライト方向に流し打ち。意地のタイムリーとなり高橋が生還し逆転に成功した。 取られた直後の見事な逆転劇はマウンドの仁上を勇気づけた。６回は２三振を含む３者凡退。そして最終回、一死から味方のミスでランナーを二塁に背負いながら続く打者をレフトフライ。そして最後の打者の打球は明らかに打ち損じフラフラと仁上と則の間に上がる。素早くキャッチャーマスクを捨てた則がガッチリとキャッチ。この瞬間、Ｓリーグ第23回大会2nd Stageの優勝が決まった。 とてもハードな試合だった。結局、ジュピターズのヒットは５回の高橋と手塚の２本のみ。しかし、その２本がいずれも同点、逆転のタイムリーヒット、まさに数少ないチャンスを得点にすることができた。そして投げては仁上が強風と砂塵の舞う中、最後まで集中力を保ち相手打線を３安打に抑え自責点は０の好投が光った。仁上は2006年の第14回大会以来の胴上げ投手となった。この勝利により2nd Stageは４勝１分けの無敗で堂々と６年ぶりの優勝を勝ち取ったと同時に1993年から始まったＳリーグの通算150勝目もリーグ最速で達成した。ちなみに2012年から着用している現在の５代目ユニフォームでの優勝は初めてである。 そして、まさかの出来事が起きた。隣のグランドで戦っていたフィッシャーズが10失点で敗れる波乱。今大会から設けられた年間総合優勝争いは前試合までジュピターズとフィッシャーズが６勝２敗１分けで並んでいたものの、勝ち点の次に重要視される失点率の差でフィッシャーズが大きくリードしていた。お互いが最終節に勝利した場合、勝ち点で並ぶが失点率によりフィッシャーズの方が有利なので正直、年間総合優勝に関しては諦めて2nd Stage優勝だけに目標を絞って戦っていた。ところがフィッシャーズが敗れたことによりジュピターズは1st Stageと2nd Stageを合わせた10試合の年間成績は７勝２敗１分け。一方、1st Stageを優勝したフィッシャーズの年間成績は６勝３敗１分けとなり、ジュピターズは失点率など関係なく勝ち点で単独トップに躍り出たため2nd Stage優勝だけでなく年間総合優勝も手中に収めることが決定した。これは2nd Stageを無敗で終えただけではなく、優勝は逃したが1st Stageを準優勝という好位置で終えたおかげでもある。８月の練習試合で負傷し、今季絶望のため９月からの2nd Stage４試合には出場できなかった伊藤や、この日の試合に欠場した田辺も含め、今季の実働メンバー15名全員が１年間を戦ってつかんだ年間総合優勝と言えるだろう。年間総合優勝ということは、もし今大会が昨年までと同じ年間１大会だったとしても優勝したということである。 第23回大会2nd Stageの優勝によりジュピターズはＳリーグ第１回春風杯優勝から数えて記念すべき10度目の優勝である。（1993年・第１回春風杯、1996年・第４回春風杯、1998年・第６回春風杯、1998年・第６回紅葉杯、2001年・第９回春風杯、2002年・第10回紅葉杯、2006年・第14回大会、2008年・第16回大会、2009年・第17回大会、2015年・第23回2nd Stage）そして第23回大会年間総合優勝も合わせると11度目の優勝回数となり、一気に優勝回数が２度増えたことによりフラワーズの最多11度の優勝回数に並んだことになる。 2008年、2009年に年間１大会リーグ初の連覇を達成した時、今後もずっと連覇できるんじゃないかと思っていた。特に2008年は２試合を残し８試合目というリーグ最速で優勝を決めたが、そんな甘いリーグではなかった。今まで４年連続V逸をしたことがなかったが、気が付けば前回優勝した時から６年も経っていた。当時を知る者は確実に６歳、年を取ったことになる。その間に鈴木(武)や仲里など若い力が入ったが、逆に鈴木（雅）、北島、長谷川など平均年齢を下げていた者が仕事の都合で参加することができなくなり、結局、平均年齢は右肩上がり状態。もちろんＳリーグ６チームの中で最高齢チームである。それでも今回、全員の力を結集して優勝することができた。苦しく厳しい試合の連続だったが、まだまだやれる証にもなった。 閉会式後、記念撮影の後に代表の後藤が年間総合優勝チームに与えられる今年春に新しくなったばかりのシルバーに輝く優勝カップを感慨深く大きく掲げた。試合中に何度も吹いた強風はおさまり秋空高く掲げられた優勝カップには穏やかな秋の日射しが眩しく反射していた。 みんな優勝おめでとう！I Love Jupiters！ |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
| 9 | 岡村 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .280 | 三振 | … | … | … | 四球 | … |
| 7 | 高橋 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | .182 | 三振 | … | … | … | 左安 | … |
| 5 | 鈴木武 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | .238 | 四球 | … | … | … | 三振 | … |
| 2 | 則 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .333 | 一ゴ | … | … | … | 三ゴ | … |
| 6 | 手塚 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | .316 | … | 三振 | … | … | 右安 | … |
| 3 | 三輪 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .294 | … | 中飛 | … | … | 三ゴ | … |
| 8 | 佐藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .147 | … | 投ゴ | … | … | … | 左飛 |
| 4 | 菊池 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .242 | … | … | 捕飛 | … | … | 遊ゴ |
| D | 箕浦 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .205 | … | … | 三振 | … | … | 四球 |
| D | 西浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .147 | … | … | 投ゴ | … | … | 二ゴ |
| D | 仲里 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .231 | … | … | … | 四球 | … | … |
| 1 | 仁上 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .111 | … | … | … | 投併 | … | … |
| D | 後藤 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .240 | … | … | … | 一ゴ | … | … |
| 合計 | 23 | 19 | 2 | 2 | 4 | 5 | 2 | 3 | .230 | 試合時間1時間30分 | ||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ○ | 仁 上 | 7 | 26 | 3 | 6 | 1 | 0 | 2.89 | 106 |
