今季２度目の西武ドーム！
３年半ぶりに久保田と鈴木(雅)が参戦！
リハビリ中の伊藤も応援に駆け付ける！
初回に相手ミスで３得点！
２回に仲里の適時打や押し出しで３得点！
仁上が３回に４安打を浴び２点差に詰め寄られる！
しかし２番手の鈴木(雅)と３番手の岡村が好リリーフ！
５回に鈴木(雅) 後藤 箕浦の３連打でダメ押し！
日中 雨上がりの西武ドームで逃げ切り勝利！
これでドーム試合通算５連勝！
25周年記念シーズンも残り１試合！
| 実に６年ぶりとなるＳリーグ第23回大会2nd Stage優勝、そして奇跡の年間総合優勝の歓喜から３週間、ジュピターズナインは今年２度目の西武ドームのグランドに立った。前回７月26日の早朝、Ｓリーグエキシビションマッチとして初めて西武ドームで戦ったが、約４ヶ月後の今回は対戦チームでもある横浜ウィルス主催の西武ドームアウェー試合。前回と大きく違うのは、東京ドームを含む過去のドーム試合は全て深夜か早朝の厳しい時間帯だったが、今回は深夜でも早朝でもなく日中の11時15分プレイボールであること。そして前回の西武ドーム試合は実働メンバー還元試合でもあったために休団中のメンバーの参加は遠慮してもらっていたが、今回は最初から休団中のメンバーにも声をかけて参加を募っていた。その結果、久保田と鈴木(雅)が2012年５月19日のＳリーグ第20回大会記念・東京ドーム試合以来、約３年半ぶりにユニフォームに袖を通し駆けつけてくれた。また７月の西武ドーム試合の翌週、大宮での練習試合中に今季絶望のケガをしたため戦線を離脱した伊藤も約３ヶ月半ぶりにユニフォーム姿で応援に駆け付けてくれた。昨日から朝方にかけて降っていた雨も上がり、ドーム内の温度、湿度ともに上昇する中、残念ながら高橋と三輪が欠場したが、久保田と鈴木(雅)を加えた14名でチーム創設25周年記念シーズンに相応しい今季２度目の西武ドーム試合はプレイボールを迎えた。 ●１回表 ジュピターズはアウェーのため前回と同じく三塁側ベンチ。西武ドームはホームチームであるライオンズが三塁側ベンチを使用しているので今回もライオンズと同じベンチに陣取った。先発マウンドに向かったのは前回の西武ドームでは予定していた５回もたず４回で降板した仁上。前回のリベンジを果たすための先発でもあった。その仁上はいきなり先頭打者から三振を奪うものの次打者に四球を与え、続く打者はヒット。さらに死球もぶつけてしまい一死満塁のピンチを背負ってしまう。しかしここから２者連続三振の快投を見せ、３者残塁でピンチを切り抜けた。 ●１回裏 ジュピターズの打順はドーム恒例・不公平のない出席率順。出席率が同率の場合は入団順となっている。今回の出席率は前回の西武ドーム試合から３週間前のＳリーグ2nd Stage最終節まで全７試合で算出。すると１番から４番までは出席率10割選手。さらに驚くべきは５番から13番までの８選手は僅か１試合のみ欠場と結局、今季の参加試合数の少ない高橋と三輪そしてケガのため無念の戦線離脱した伊藤が欠場したため休団していた久保田と鈴木(雅)以外の実働選手12名は高い出席率であった。前回の西武ドームでも感じたが、出席率の高いメンバーが多いからこそチームは長く続いている。これは大きな誇りでもある。 そんな高い出席率のメンバーで先制点が欲しかったが、それは思っていたよりも早く訪れた。先頭の後藤が四球で出塁。２番の箕浦は内野ゴロながら後藤が二塁へ進塁。さらに３番の佐藤の時にワイルドピッチで三塁へ達すると、再びワイルドピッチを見逃さずホームを駆け抜け先制点を奪った。結局、佐藤も四球で歩き、４番の鈴木(武)の打席の時に二盗と三盗を敢行。三盗の時に捕手からの送球が逸れ楽々とホームイン。鈴木(武)も四球で歩くと同じく二盗、三盗でチャンスを演出。５番の手塚の打球が敵失となった間に鈴木(武)も生還し３点目。さらに西浦が四球、則が敵失出塁で一死満塁と一気に大量点のチャンスは続いたが田辺、菊池と倒れて３者残塁。結局、初回はノーヒットながら３点を奪った。 ●２回表 先頭打者から三振を奪った仁上は、これで４つのアウト全てを三振で奪う仁上らしからぬピッチング。続く打者はショートゴロ。伊藤の代わりにショートを守ることが多くなった手塚が１度はファンブルするも冷静に一塁に送球。さらに次打者もショートゴロ。今度はしっかりと捕球して一塁へ送球。簡単に３者凡退に打ち取る。 ●２回裏 先頭の仁上が粘りながら四球を選んで出塁すると二盗を敢行。続く岡村は死球で出塁し、ダブルスチールで無死二、三塁。ここで仲里がチーム初ヒットを放って仁上が生還。さらに仲里も二盗し再び無死二、三塁とチャンスが続き打席には３年半ぶりに久保田が入る。結局、久保田も四球を選んで満塁の場面でラストバッターの鈴木(雅)が久保田同様、３年半ぶりの打席。かつて長距離砲としてチームの中軸を打っていた鈴木(雅)に期待がかかったが冷静に押し出しの四球を選んで追加点。２回にして早くも打順は１番に戻り後藤が打席に立つが、今度は押し出しとなる死球をぶつけられこの回３点目。なおも無死満塁のチャンスは続くが、なんと箕浦、佐藤、鈴木(武)が代わった投手から３者連続三振に倒れ２イニング連続して３者残塁となってしまった。この時、三塁ランナーだった久保田が二死カウント3-2からスタートした時に肉離れを起こして次イニングから３年半ぶりの守備が予定されていたが無念の故障退場となってしまった。 ●３回表 簡単に一死を奪った仁上だったが、打順が一回りし１番に戻ると続けてヒットを浴びてしまう。レフト前、ライト前､さらに内野安打と３連打で一死満塁のピンチ。続く打者には右中間を破られ２者がホームイン。さらにこの回から３年半ぶりの守備、それも慣れないショートに就いた鈴木(雅)のエラーも重なり結局４連打を浴びて４失点と２点差まで詰められてしまった。ちなみに三塁には鈴木(武)、ショートに鈴木(雅)とチーム創設26年目にして初めて同姓の選手が同じグランドで守ったことになる。 ●３回裏 前イニング無死満塁から代わった相手投手に手塚、西浦、則と期待のレジェンド達が続いたが手も足も出ずに３者連続内野ゴロで簡単に３者凡退。 ●４回表 前イニングに４連打を浴びた仁上だったが、まずは最も安定している鈴木(武)が守るサードへのゴロがふたつで二死。続く打者にはレフト前にヒットを打たれるも次打者をピッチャーゴロに打ち取り相手の追撃を許さなかった。結局、仁上は予定していた４イニングを投げ、立ち上がりこそ良かったが、打順が一巡してからつかまり６安打４失点と微妙な内容だった。 ●４回裏 なんとか追加点の欲しいジュピターズだったが、田辺、菊池、仁上と簡単に倒れて２イニング連続して３者凡退。２点のリードはしているもののイヤなムードが漂ってきた。 ●５回表 仁上に代わってマウンドに登ったのは背番号５番、３年半ぶりの鈴木(雅)だった。過去、Ｓリーグで開催された深夜の東京ドームでの３試合すべてに登板経験があり、Ｓリーグでも唯一のドーム試合２勝を挙げているドーム男である。３年半前の東京ドーム以来の登板になるが、今回の西武ドームでもドーム男に１イニングだけではあるがマウンドを託した。鈴木(雅)は３年半ぶりとは思えないほどの好投を見せ、一死から四球でランナーを１人出すが、後続を内野フライ、そして次打者からは2010年４月、大宮での練習試合以来５年半ぶりとなる三振を奪って１回をノーヒットピッチング。イヤなムードの漂っていたチームに喝を入れた。 ●５回裏 鈴木(雅)の３年半ぶりの好投に刺激されてか、先頭の岡村が粘って四球で出塁。続くバッター仲里の時に二盗を敢行。捕手からの送球が逸れたのを見ると三塁も陥れ、さらに外野からの送球も乱れた間に一気にホームを駆け抜け貴重な追加点を挙げた。仲里も痛烈な大ファールを打って期待がかかったが三振に倒れ一死。続く打順は久保田だったが、２回の走塁時に故障発生のため応援に専念しているので１人飛ばしで鈴木(雅)が入る。鈴木(雅)は追い込まれながらも何球もファールで粘り、甘く入ってきた球をキレイにセンター前に弾き返して３年半ぶりのヒットを放つと、すかさず３年半ぶりの盗塁も決めてチャンスを演出。それに応えるように後藤がライト前のポテンヒットで鈴木(雅)は三塁も蹴って一気にホームイン。さらに箕浦もライト前に弾き返し、打ちあぐねていた相手投手から３連打となった。しかし期待の佐藤、鈴木(武)が再び連続三振に倒れ、この回は２点止まり。だが貴重な追加点となった。 ●６回表 時間的に最後のイニングとなった６回のマウンドには岡村が登る。いきなり内野安打を打たれるも次打者をサードゴロに打ち取り、鈴木(武)から菊池へボールが渡ってランナーを二塁でフォースアウト。だがダブルプレーを狙ったセカンドの菊池がファーストの西浦に悪送球をしてしまい一死二塁となってしまう。ここからエラーの連鎖が始まってしまった。続く打者は簡単にセンターフライを打ち上げ、センターの田辺が余裕で落下点に入ったが、まさかの落球で二塁ランナーが一気にホームを踏み１失点。さらに四球でランナーを出し一死一、二塁から次打者の打球はレフトフライ。この回からレフトを守っていた仁上も落下点に入りながら、まさかの落球。しかし、すかさずボールを拾ってサードに投げたので二塁ランナーをフォースアウトにすることができた。ランナーとしては当然、捕るだろうと考える簡単なフライだったために落球時にスタートが遅れたことが幸いした。しかし二死一、二塁とピンチは続く。そして次打者の打球はセカンドとショートの間にフラフラと上がるイヤな打球。これをショートの鈴木(雅)がガッチリとキャッチしてゲームセット。岡村は３エラーの味方に足を引っ張られ１失点を喫するも自責点は０。安定したピッチングで締めてくれた。 今季２度目、そしてチーム創設初めてとなった日中の西武ドーム練習試合は序盤のリードを守りきって５対８で勝利。４回まで投げた仁上はドーム試合初勝利となった。そしてチームは東京ドームを含めドーム試合通算５連勝であると同時に今季の成績も引き分けを挟んで５連勝。いろいろあったチーム創設25周年記念シーズンもいよいよ次の試合が最終戦となる。最後まで楽しみながら勝利目指して頑張ろう。 前日から朝方に降っていた雨は完全に上がり、西武ドームの隙間から眩しい太陽の光が差し込んでいた。 ※現在、西武ドームの正式名称は「西武プリンスドーム」ですが、本文はあえて西武ドームと略しています。 |
| ドーム試合 全成績 | |||||
| 日付 | 試合内容 | 対戦相手 | スコア | 勝利投手 | 本塁打 |
| 1998/4/18 | Ｓリーグ５周年記念･東京ドーム大会 | ベースボーズ | ○12対5 | 鈴木(雅) | 佐藤 |
| 2008/5/25 | Ｓリーグ10周年記念･東京ドーム大会 | フラワーズ | ○5対3 | 鈴木(雅) | |
| 2012/5/19 | Ｓリーグ20回大会記念･東京ドーム大会 | クールナイツ | ○18対4 | 高橋 | |
| 2015/7/26 | Ｓリーグエキシビションマッチ | クールナイツ | 7対12○ | 岡村 | 岡村 則 |
| 2015/11/15 | アウェー練習試合 | 横浜ウィルス | 5対8○ | 仁上 | |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
| D | 後藤 | 3 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | .269 | 四球 | 死球 | … | … | 右安 |
| 9D | 箕浦 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .214 | 三ゴ | 三振 | … | … | 右安 |
| 7D2 | 佐藤 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 | 1 | .139 | 四球 | 三振 | … | … | 三振 |
| 5 | 鈴木武 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0 | .227 | 四球 | 三振 | … | … | 三振 |
| 6D6 | 手塚 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .300 | 遊失 | … | 投飛 | … | … |
| 3 | 西浦 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .143 | 四球 | … | 遊ゴ | … | … |
| 2D | 則 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .316 | 一失 | … | 遊ゴ | … | … |
| 8 | 田辺 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .209 | 捕ゴ | … | … | 投ゴ | … |
| 4 | 菊池 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | .229 | 三ゴ | … | … | 三振 | … |
| 1D7 | 仁上 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 1 | .107 | … | 四球 | … | 三振 | … |
| D71 | 岡村 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | .280 | … | 死球 | … | … | 四球 |
| D9 | 仲里 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | .250 | … | 左安 | … | … | 三振 |
| D | 久保田 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | --- | … | 四球 | … | … | … |
| D616 | 鈴木雅 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1.00 | … | 四球 | … | … | 中安 |
| 合計 | 31 | 21 | 4 | 4 | 10 | 8 | 12 | 5 | .228 | 試合時間1時間45分 | |||||
