| 前試合、Ｓリーグ2nd Stage再開が度重なる冠水被害による順延で６週間ぶりの試合だった。しかし、やっと試合ができたという気持ちとは裏腹に内野陣に多くのミスが出てＳリーグでは２年ぶりとなる痛恨の二桁失点で敗戦。今季２敗目を喫してしまってからグランドの都合により再び３週間もの間が空いた。この日は暑くも寒くもない秋晴れの下で絶好の野球日和となった。ジュピターズ27度目のシーズンでもある2016年シーズンも終盤戦。前節で首位から一気に４位まで転落した2nd
Stageも残り３試合となった。もう絶対に負けられない戦いが続く。 この試合から通常ユニフォームに戻した先攻のジュピターズは初回、一死から田辺が敵失で出塁すると簡単に二盗、三盗を決めてチャンスを演出。続く鈴木(武)も四球を選んですかさず二盗を決める。４番の則が打席の時、捕逸の間に三塁ランナーの田辺がホームに滑り込んで先制。則の内野ゴロで鈴木(武)も生還し追加点。さらに佐藤が四球、伊藤がヒットで続き、菊池の打球を左翼手が落球。その間に佐藤がホームインで初回、１安打ながら幸先良く３点を奪って試合を有利に進められると思いきや、直後の１回裏、先発の仁上が不調で先頭打者から３者連続ヒットを浴びて無死満塁のピンチ。ここから２者をサードゴロに打ち取り、いずれも三塁手の鈴木(武)が迷いなくバックホームで二死満塁まで凌いだが、仁上は続く打者に押し出しの四球を与えてしまい、さらに２連打を浴びて３失点。初回に奪った３点のリードがアッという間に無くなってしまった。 早くも振り出しに戻ったが２回、先頭の手塚がレフトオーバーの二塁打を放って無死二塁のチャンスを迎えるものの得点には至らず。逆に２回裏、仁上は先頭打者を四球で歩かせてしまうと一死から３本の長短打を浴びて２点を失い逆転させれてしまう。 だが３回、二死から則が二塁打を放ち暴投の間に三塁まで達し、続く佐藤が四球＆二盗でチャンスを作る。さらに伊藤の内野ゴロは敵失を誘い則に続いて佐藤もホームを踏み同点に追いついた。さらに菊池が鮮やかにレフト前に弾き返して伊藤が生還して逆転に成功。ここまで取っては取られのシーソーゲームの様相となってきた。 １点のリードで迎えた３回裏、失点率の事を考えると、もう１点も与えたくないため早くもエースである仁上を降板させ岡村を緊急登板させた。岡村は先頭打者にセンターへの大飛球を打たれるも田辺が落ちついてバックしながら捕球し一死。内野のエラーでランナーを許すも見事な牽制でランナーを刺して二死。そして次打者から三振を奪い相手打線の勢いを止めた。 ４回のジュピターズは四球の手塚、ヒットの西浦、打撃妨害出塁の後藤を塁に置き、岡村が冷静に押し出しの四球を選んで追加点。さらに田辺の振り逃げや鈴木(武)の犠牲フライ、その後に連続敵失などで一挙５点を挙げて得点を二桁としリードを大きく広げた。また５回には四球で出塁した菊池が果敢に二盗、そして暴投の間に三塁まで達し、箕浦の内野ゴロで生還し１点追加。６回にも後藤の振り逃げからの二盗をきっかけに岡村が敵失出塁、田辺の内野ゴロで後藤が生還。その後に鈴木(武)の二塁打、則の四球から佐藤が特大二塁打を放って２点追加の後に伊藤の敵失で佐藤までホームを踏み、この回は４点を挙げて相手の息の根を完全に止めた。 投げては３回からマウンドの登った岡村は４回以降、先頭打者を四死球や味方エラーで必ず出してしまうが、全く危なげなく後続を打ち取り、気づけば３回から時間的最終回となった６回まで４イニングノーヒットピッチング。外野に飛ばされた打球も代わった直後の先頭打者のみで完璧なピッチングを披露しチームの勝利に大きく貢献した。 結局、３点も先制しながら直後に同点に追いつかれ、さらに逆転を許すも、すぐさま逆転に成功。序盤はシーソーゲームで大荒れの試合となる予感もしたが、思い切って不調だったエースを２回で諦め、３回からマウンドを託した岡村の好投に打線も呼応、そこに相手のミスも重なり効果的に追加点を挙げることができ、終わってみれば16対５と大勝で今季12戦目で10勝目に到達した。Ｓリーグ2nd Stageは残り２試合。かなり厳しいが2nd Stageの連覇も年間総合２連覇もまだ道は途絶えていない。奇跡を起こすためにも残り２試合、楽しみながら戦っていこう。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
| 91 | 岡村 | 4 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | .333 | 遊ゴ | 投ゴ | … | 四球 | … | 三失 |
| 8 | 田辺 | 4 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | .129 | 三失 | … | 三ゴ | 振逃 | … | 三ゴ |
| 5 | 鈴木武 | 4 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | .346 | 四球 | … | 三振 | 中犠 | … | 右２ |
| 2 | 則 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | .303 | 三ゴ | … | 左２ | 中失 | … | 四球 |
| 7 | 佐藤 | 4 | 2 | 1 | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | .357 | 四球 | … | 四球 | 三失 | … | 中２ |
| 6 | 伊藤 | 4 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .333 | 左安 | … | 三失 | 三ゴ | … | 三失 |
| 4 | 菊池 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | .156 | 左失 | … | 左安 | … | 四球 | 二ゴ |
| D | 箕浦 | 3 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .133 | 遊ゴ | … | 一ゴ | … | 三ゴ | … |
| D | 手塚 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .143 | … | 左２ | … | 四球 | 三ゴ | … |
| 3 | 西浦 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .313 | … | 中飛 | … | 左安 | 一ゴ | … |
| 19 | 仁上 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .167 | … | 四球 | … | 三振 | … | 三振 |
| D | 後藤 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | .150 | … | 投ゴ | … | IF | … | 振逃 |
| 合計 | 43 | 33 | 7 | 8 | 9 | 5 | 10 | 2 | .248 | 試合時間1時間50分 | ||||||
| ※後藤の四球1は打撃妨害出塁（IF＝インターフェア） | ||||||||||||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| 仁 上 | 2 | 16 | 8 | 0 | 2 | 5 | 2.20 | 45 | |
| ○ | 岡 村 | 4 | 15 | 0 | 5 | 2 | 0 | 1.40 | 66 |
