| ３月末に予定していた開幕戦が雨で流れたため翌週の４月２日､いきなりＳリーグ第25回大会1st Stage第１節が28度目の開幕戦となったジュピターズだったが、まさかのサヨナラ負けという厳しい結果に終わった。その翌週に予定されていた1st
Stageの第２節も雨で順延。開幕戦から３週間を経て今季第２戦目となった。前夜に東京は激しい雨に見舞われたため開催が危ぶまれたが、三郷への影響は少なく無事に今季２試合目は行われた。 この試合から３月の全体練習に参加し、新入団となった新川と木村が合流。木村はチーム史上初の平成生まれの選手。当然、初のチーム創設年以降に生まれた選手であり、活躍が期待されるとともに新たな若い力を得てチーム内のライバル争いも激化が予想される。 今季第２戦目の対戦相手は昨年の1st Stage優勝のフラワーズ。昨年の1st Stageでは僅か１安打完封負けを喫したチームであり厳しい戦いが予想された。案の定、初回に先発の仁上が４本の長短打を浴びて２点を献上してしまう。逆にジュピターズは初回、岡村、高橋、鈴木(武)と３者連続三振に倒れ、早くも明暗がくっきりと分かれてしまった。しかし、その後の仁上は毎回、ヒットを打たれてスコアリングポジションにランナーを進めてしまい、いつ追加点を与えてしまってもおかしくない状況ながら、辛抱強いピッチングで要所を締めて２回から４回までの３イニングは得点を許さなかった。しかし５回、球数が70球を超えた辺りから球威が落ち、再び４本の長短打や味方のミスも重なり３点を奪われてしまい５対０と一方的な展開となってしまった。 初回を３者連続三振という最悪な出だしだったジュピターズは２回、佐藤がレフトへエンタイトルツーベースで出塁するも牽制に引っ掛かり憤死。続く則が敵失で出たが盗塁失敗とチグハグな攻撃でチャンスを潰してしまう。３回は一死から仁上が敵失出塁し新戦力の木村、新川に打順が周ってきたが残念ながら凡退し無得点とホームが遠かった。だが３点を奪われた直後の５回裏、先頭の後藤が三塁手強襲のヒットで出塁し反撃の狼煙を上げると続く岡村は敵失出塁。さらに高橋が三塁線に絶妙のセーフティバントヒットで無死満塁の大チャンスを迎える。さらに鈴木(武)も敵失で出塁して１点を返すと続く佐藤が強風に助けられるヒットで１点追加。さらに二死から田辺の平凡なセカンドフライを相手野手が落球。三塁ランナーの高橋に次いでスタートを切っていた鈴木(武)もホームに還り、この回２安打ながら４点を奪って１点差まで詰め寄った。 ６回からマウンドに登った高橋は昨年８月以来、約８ヶ月ぶりの登板。先頭打者にいきなり四球を与えるが後続を打ち取り味方打線の援護を待った。ところが６回裏のジュピターズは２三振を含む３者凡退。これで６イニング中４イニング目の３者凡退となり５回の攻撃で掴みかけた流れが途切れてしまったと同時に再び相手打線に流れが傾き、最終回に高橋自らのエラーをきっかけに３点を奪われてしまった。 最後の攻撃も簡単に二死となるが後藤がチーム初の四球で出塁、岡村も敵失で塁に生きるが高橋が三振に倒れてゲームセット。結局、12三振を奪われ８対４で開幕２連敗スタートとなってしまった。開幕２連敗は2013年以来２度目の屈辱である。当時の開幕２連敗は練習試合ダブルヘッダー２連敗だった。（大宮で対ホットドッグス、対グレムリンズ）Ｓリーグ公式戦の開幕２連敗となると2003年、初めて年間１大会制になった第11回大会以来、実に14年ぶりである。 連敗により昨年の負け数に並んでしまった（昨年13勝２敗）ため、早くも土俵際に追い込まれてしまったが、こうなったら気持ちを切り替え、開き直って戦うしかない。この試合から合流した新入団の木村がショートのポジションに就いたため、入団した1991年から26年もの間、不動のショートストップだった伊藤がセカンドへ、セカンドの菊池がファーストへコンバートされての初試合だったが、いずれも無難にこなしていたことは光明である。新戦力の若い２人も試合に慣れてくればチーム内に様々な化学反応が起きるだろう。とりあえず厳しいスタートとなってしまった今大会ではあるが、楽しむことを第一に考えて長く険しいシーズンを戦い抜いてもらいたい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 9 | 岡村 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 三振 | … | … | … | 三失 | … | 三失 |
| 71 | 高橋 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 三振 | … | … | … | 三安 | … | 三振 |
| 5 | 鈴木武 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 三振 | … | … | … | 一失 | … | … |
| 27 | 佐藤 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | 左２ | … | … | 左安 | … | … |
| D2 | 則 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | 捕失 | … | … | 三振 | … | … |
| D | 西浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | 一ゴ | … | … | 三振 | … | … |
| 8 | 田辺 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | … | 三ゴ | … | 二失 | … | … |
| 4 | 伊藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | 三振 | … | 二ゴ | … | … |
| 3 | 菊池 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | 三振 | … | … | 三ゴ | … |
| D | 箕浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | … | 投ゴ | … | 三振 | … |
| 1D | 仁上 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | … | 三失 | … | 三振 | … |
| 6 | 木村 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | … | 左飛 | … | … | 三失 |
| D | 新川 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | … | 三振 | … | … | 一飛 |
| D | 後藤 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | … | … | … | … | 三安 | … | 四球 |
| 合計 | 30 | 29 | 4 | 1 | 1 | 12 | 0 | 5 | 試合時間1時間50分 | |||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 仁 上 | 5 | 27 | 11 | 3 | 0 | 3 | 3.50 | 85 |
| 高 橋 | 2 | 12 | 2 | 3 | 2 | 0 | 0.00 | 55 |
