灼熱猛暑の炎天下で自虐の９イニング制練習試合！
先発仁上が２回８失点でKO！
代わった岡村も随所に好投見せるが小刻みに点を許す！
仁上と岡村で最多被安打記録更新の23被安打！
気づけば２年ぶりの20失点！
今夏一番の暑さに集中力欠如で守備崩壊！
打線は毎回チャンスは作るも１試合３併殺！
岡村が３安打猛打賞！
箕浦も２安打３打点で見せ場を作る！
今季２度目の二桁安打を放つも失った点が多すぎた！
暑さに負けず集中して臨もう！

15年ぶりBクラス４位に終わったＳリーグ第25回大会1st Stage。翌週には早くも2nd Stageが開幕し、1st Stageの鬱憤を晴らす快勝から３週間、今年も灼熱のシーズンがやってきた。自虐的とも言える炎天下の大宮で９イニング制練習試合。梅雨の真っただ中ではあるが、グランドのあるさいたま市の気温は今夏最高の35度を記録していた。熱中症に注意しながら猛暑日、地獄の９イニング制は定刻通り10時にプレイボール。 初回、先発の仁上は先頭打者を簡単に四球で歩かせると二盗、三盗を許し一死からタイムリーを浴びて先取点を与えてしまう。さらに再び二盗を許し、三盗をしてきたところ、捕手の佐藤が三塁へ悪送球。この間にランナーが還って初回２点を失う。２回にはいきなり先頭打者にレフトオーバーの三塁打、一死から死球でランナーを出した後、深々と左中間を破るスリーランホームランを浴びてしまう。これだけでおさまらず、その後も４本の長短打を浴びて結局、２回は６失点。２イニングで８安打８失点と良いところなく早くもマウンドを降りることになった。 長い９イニング制のため３回から岡村を登板させるのは想定外だった。せめて先発の仁上には５回を投げてもらいたかったが、すべてタイミングが合い良い当たりを連発されていたので、これ以上は無理と判断し岡村に託した。その岡村は代わった直後、ヒットと死球で２人のランナーを背負うが、後続を断って無失点で切り抜ける。４回はヒットで出したランナーが盗塁や内野ゴロの間に三塁まで達し、次打者に犠牲フライを打たれて１失点とまずまずの投球内容だったが５回に連打と味方のエラーもあり一気に４点を失ってしまった。 一方の打線は苦手な軟投派の先発投手に苦戦。それでも毎回、ヒットでランナーは出ていた。初回は先頭の岡村がヒットを放ち、すかさず二盗を慣行。しかし一死から箕浦のショートゴロでタッチアウト。さらにボールはファーストに送られ箕浦もアウトでダブルプレー。２回も先頭の菊池が鮮やかにセンター前に弾き返してノーアウトでランナーが出るも田辺、佐藤が連続三振。手塚も倒れて生かすことができなかった。３回も一死から西浦がヒットで出塁するも得点に結びつかず。４回は一死から岡村がヒットを放つも続く後藤のショートゴロが6-4-3と渡ってダブルプレーとなり４回まで毎回安打ながらスコアボードに得点が刻まれることはなかった。しかし５回、すでに13点差があるので相手野手陣に緩みが出たのか連続敵失でランナーを貯め、佐藤のサードゴロの間に三塁ランナーの菊池に続いて二塁ランナーの田辺も快足を飛ばしてホームを走り抜けノーヒットで２点を返した。 ６回表に１点を失った直後の６回裏、二死からヒットの仁上と四球の高橋がダブルスチールを成功した後に岡村が猛打賞となる３本目のヒットがタイムリーとなり仁上が生還。さらに後藤が四球で歩いた後に箕浦の適時打でこの回２本のヒットで２点を返し10点差としたが７回にも１点を失う。ジュピターズの７回は先頭の田辺が四球で出たが田辺がまさかの盗塁死で結局３者凡退に終わり点差は11点で終盤８回の攻撃へ。 ８回は４四球１死球１エラーなどでランナーを溜めワイルドピッチや押し出しもあり３点を奪い、さらに満塁から箕浦の２点タイムリーも飛び出して一挙５点を返し６点差にしたのもつかの間、疲れの見えてきた岡村が最終回につかまり５失点。奪った５点を一気に戻されてしまった。最後の攻撃も先頭の佐藤がヒット、手塚、伊藤が連続敵失で無死満塁のチャンスを作るも続く西浦がピッチャーゴロで1-2-3とボールが渡ってこの日３ヶ目のダブルプレー。最後のバッター新川が三振に倒れてゲームセット。結局、序盤の失点が大きく響いて１度も見せ場なく終わってしまった。 ２年前の８月、同じ大宮でハビッツに敗戦して以来、約２年ぶり４度目となる20失点。そして打たれたヒットは１試合最多記録更新となる23安打。また猛暑の中で長時間の守備を強いられたために守備陣が崩壊。６エラーがすべて失点に絡んでしまった。ジュピターズ打線は岡村の猛打賞を含めシングルヒットのみではあるが今季２度目となる二桁安打を放つも失った点が多すぎた。７回以外は毎回安打ながら１試合３度のダブルプレーでことごとくチャンスを潰してしまった。この試合は出欠順の打順を採用していたため打線につながりがなかったのは否めないが、得点チャンスは毎回あったのは確かである。毎回ランナーが出ていたが３度の併殺や盗塁死などで３者凡退となったイニングが３度もあった。 雲ひとつない炎天下、最高気温35度ながらグランドの中の体感温度はそれ以上だったかもしれないが条件は相手も同じである。早くに大量失点をしてしまい集中力を維持するのが難しかった。今季の対戦成績は再び借金生活（３勝４敗）になってしまったが、暑い夏はこれからが本番、暑さに負けず集中して臨むしかない。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7	8	9
71	岡村	4	3	3	1	1	0	2	0	.389	右安	…	…	中安	…	中安	…	四球	…
D	後藤	4	2	0	1	2	0	1	0	.250	左飛	…	…	遊併	…	四球	…	死球	…
D	箕浦	4	4	2	3	0	0	0	0	.294	遊併	…	…	…	遊失	左安	…	右安	…
4	菊池	4	4	1	0	0	0	1	1	.235	…	左安	…	…	二失	三ゴ	…	一飛	…
8	田辺	4	3	0	0	1	1	1	0	.214	…	三振	…	…	三ゴ	…	四球	遊飛	…
2D	佐藤	4	4	1	2	0	2	0	1	.333	…	三振	…	…	三ゴ	…	三振	…	中安
D5	手塚	4	4	1	0	0	1	0	1	.167	…	遊飛	…	…	中安	…	三振	…	三失
6	伊藤	4	3	0	0	1	0	0	1	.133	…	…	遊飛	…	捕飛	…	…	四球	投失
3	西浦	4	4	1	0	0	0	0	0	.235	…	…	右安	…	…	二ゴ	…	投失	投併
9	新川	4	3	0	0	1	2	1	0	.000	…	…	三ゴ	…	…	三振	…	四球	三振
17	仁上	3	3	1	0	0	1	1	0	.313	…	…	三振	…	…	中安	…	投ゴ	…
52	高橋	3	1	0	0	2	0	2	2	.400	…	…	…	一飛	…	四球	…	四球	…
	合計	46	38	10	7	8	7	9	6	.241	試合時間2時間25分