| ８月に入り東京は21日連続降雨という８月としては観測史上２番目の記録となった。ここ三郷でも長雨の影響で８月初旬に一時冠水被害を被ったが、その後は順調に回復しＳリーグ第25回大会2nd
Stageは無事再開を迎えることとなった。 ６月中旬、2nd Stage第一節を白星スタートしたジュピターズは、リーグが休戦期間に入った７月、８月に毎夏恒例の練習試合を敢行したものの結果は１勝２敗。しかも敗戦した２敗は二桁失点の惨敗と散々な結果であり、近年の異常な夏の暑さに高齢化した主力メンバーの心身がついていけなくなったのが如実に判明した夏の練習試合となってしまった。こればかりは残念ながら気力だけではどうしようもなく、不安を抱えたまま2nd Stageに臨まなければならなかった。この日、試合開始前は曇り空で風も吹き暑さを感じない絶好の天候だと思いきや、試合開始直前に真夏の太陽が顔を出すと一気に気温は上がり厳しい環境での試合となった。 しかし初回、先頭の岡村が死球で出塁、二番の高橋が送りバントを決めて岡村は二塁へ。一死から佐藤がセンターオーバーのツーベースを放って岡村が生還し幸先良く先取点を挙げることに成功。その後、田辺が死球で歩き、続く菊池のセンター前ヒットで佐藤が三塁を蹴ってホームに向かうも中堅手から好返球、ホーム直前でタッチアウトとなり結局１点止まりに終わった。 早くも先取点をもらった先発の仁上だったが相変わらず不安定な立ち上がりを見せ、先頭打者にヒットを打たれると二盗、三盗を簡単に許し、続く打者には四球を与え、３番打者に左中間を破られる２点タイムリー二塁打を浴び早くも逆転を許してしまう。さらに次打者にもヒットを許し四球も絡んで満塁の大ピンチを背負ってしまうが、続く打者のサードフライが落下直前に審判がインフィールドフライ宣告。三塁手の手塚がワンバウンドで捕球したのでインフィールドフライ宣告を聞き逃していた二塁ランナーが大きく飛び出しタッチアウト。ダブルプレーとなり二死一、三塁。だが仁上は次打者にも四球を与え再び満塁とするも続く打者をサードゴロに打ち取りラッキーなインフィールドフライもあって何とか２失点でしのいだ。 本来、制球の良い仁上が１イニングで３四球、打たれたヒットも完璧に弾き返されていた。完全に本調子には程遠い状態だったため、これ以上の失点は許されないので早くも２回から岡村を登板させたが、相手打線の勢いを止めることはできず２回と0/3を投げて11安打９失点と大炎上。４回無死二、三塁の場面で再び右翼を守っていた仁上がマウンドに登るも焼け石に水。結局、４回までに計14点を奪われ万事休すとなった。 打線も３回に四球で出た岡村が二盗をした時、捕手の送球を遊撃手が後逸、カバーに入った中堅手も後逸したのを見て岡村は三塁も蹴ってホームに生還し１点を返すのが精一杯。４回には佐藤が２本目の二塁打、菊池も２本目のヒットを放ってチャンスを作ったが後が続かず無得点。暑さと大量失点により集中力も緊張感も完全に途絶えていた。それでも５回からマウンドに登った高橋が先頭打者を内野安打、次打者には四球と２人のランナーを背負ってから圧巻の３者連続三振で一筋の光明を見せた。 高橋の好投に奮起してか時間的に最後の攻撃となった６回、ヒットの岡村、四球の高橋と佐藤を塁に置いて二死満塁と一矢報いる最後のチャンスが到来したが田辺が三振に倒れてゲームセット。結局、スコアは２対14と前試合の練習試合と合わせ２試合連続二桁失点負け。大量16安打を打たれての完敗、いや惨敗に終わった。ちなみに２試合連続二桁失点負けは2014年シーズン以来、通算５度目の屈辱である。 試合開始直前に戻った灼熱の太陽の下で長い守備時間を強いられた守備陣は失策記録こそ１ヶしかないが、明らかに集中力が切れていた。数字に残らないようなミスも多く、点差が開くにつれ緊張感だけでなく戦う意思すらも失っていた。これで2nd Stageは１勝１敗だが失点率を考えると14失点はあまりにも重い。2nd Stage残り３試合は開き直って楽しんで戦っていくしかない。 ジュピターズ創設28年目となる2017年シーズンもようやくこの試合で10試合目である。今年は大宮での開幕戦を含め３度の雨天中止等があり８月最終週に10試合目となったが年間15試合を戦った昨年より１試合（１週間）遅いペースであり過去５番目に遅い時期の10試合目到達となった。今季は残り何試合できるか分からないが、すでに中盤から終盤に差し掛かっている。悔いの残らないよう１試合１試合を大切に戦ってもらいたい。どんな状況に陥っても集中と緊張は忘れず、楽しみながら勝利を目指してもらいたい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
| 919 | 岡村 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | .421 | 死球 | … | 四球 | … | … | 右安 |
| 21 | 高橋 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .308 | 投犠 | … | 三振 | … | … | 四球 |
| 5 | 手塚 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .176 | 投ゴ | … | … | 三振 | … | 三振 |
| 72 | 佐藤 | 3 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | .375 | 中２ | … | … | 中２ | … | 四球 |
| 8 | 田辺 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .235 | 死球 | … | … | 三振 | … | 三振 |
| 4 | 菊池 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .292 | 中安 | … | … | 右安 | … | … |
| 3 | 西浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .174 | … | 三振 | … | 二ゴ | … | … |
| 6 | 伊藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .095 | … | 遊飛 | … | … | 三振 | … |
| D | 箕浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .250 | … | 三振 | … | … | 三振 | … |
| 1917 | 仁上 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .261 | … | … | 遊ゴ | … | 投ゴ | … |
| D | 後藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .167 | … | … | 三振 | … | … | 三振 |
| 合計 | 27 | 21 | 5 | 1 | 5 | 11 | 1 | 1 | .227 | 試合時間1時間55分 | ||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 仁 上 | 1 | 8 | 3 | 0 | 3 | 2 | --- | 36 |
| 岡 村 | 2 | 20 | 11 | 2 | 3 | 8 | 5.12 | 70 | |
| 仁 上 | 1 | 6 | 1 | 0 | 2 | 2 | 6.22 | 20 | |
| 高 橋 | 1 | 5 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0.00 | 24 |
