| 昨年に続いて今年も開幕２連敗スタートながら前試合の３戦目で今季初勝利を挙げたジュピターズ。今季４戦目は昨年のＳリーグ第25回大会総合優勝のフラワーズとの対戦。昨年はフラワーズに1st
2ndとも連敗を喫しているだけにリベンジを果たしたいところである。初夏の陽気の中、今季初のセカンダリィユニフォームを身にまといプレイボール。 初回、二死から岡村の死球の後、則が鮮やかにセンター前に弾き返して先制のチャンスを作るも無得点。３回も二死から仁上のヒットと後藤の打撃妨害出塁でスコアリングポジションにランナーを置きながらホームが遠かった。しかし４回、一死から岡村が四球で出塁すると捕逸の間に二塁に達し、則が倒れた後、佐藤のタイムリー二塁打で生還。待望の先取点を挙げることに成功した。 ２戦連続先発となった仁上は緩い球を駆使して強打を誇るフラワーズ打線を翻弄。持ち前のコントロールを持っている仁上だからこそできる技で的を絞らせず３回までに許したランナーは田辺のエラーによる１人だけだった。ところが先取点をもらった直後の４回裏、先頭打者をストレートの四球で歩かせてしまうと二盗、三盗を許し、続く打者にはセンター前に弾き返され１点を献上してしまい同点とされてしまう。さらに二盗も許し、次打者の内野ゴロの間に三塁へ進塁させてしまうと続く打者にセンターへ犠牲フライを打ち上げられて２点目を献上してしまい逆転されてしまう。ここから守備陣に乱れが連続し結局、二死から５点を与えてしまい仁上の自責点は０点ながら１イニング一挙７失点、まさに悪夢の４回裏となってしまった。 さらに５回から代わった岡村も味方の守乱を止めることができず５回、６回とも得点に絡む内野陣の２失策ずつで自責点１点ながら計４失点。エラーの連鎖が試合を決めてしまった。 ４回に１点を奪ってから打線は沈黙。５回は二者三振を含む三者凡退。６回も三者連続三振で相手投手の速球に手も足も出ない状態だった。一矢報いたい最終回、先頭の伊藤がセンター前ヒットで出塁。続く岡村の打球は強い当たりのサードゴロ。三塁手から二塁手に送球されるも二塁手が落球しオールセーフ。無死一、二塁で４番の則に打順が周った。則は何球もカットを繰り返し好球を待っていた。そして待っていたボールが来た！則のバットに弾かれたボールはライナーで二、遊間を抜ける…と誰もが思っていたがランナーが二塁にいたため二塁ベース付近に二塁手が守っていたので、この打球を好捕。すかさず二塁カバーに入った遊撃手へ送球。遊撃手から一塁手にボールが渡った。打球の位置、強さから伊藤、岡村ともスタートを切っていた。両者とも帰塁することができず4-6-3と渡る三重殺、まさかのトリプルプレーでゲームセットとなってしまった。ジュピターズはこの試合で通算507試合目。過去にトリプルプレーの被害に遭ったのは2002年６月、光が丘公園でのボーイズシーとの練習試合で１度しかなかったが実に16年ぶりのトリプルプレー被害となってしまった。前回の時も無死一、二塁の場面でセカンドライナー（打者・仁上）だった。だがトリプルプレーで試合終了になったのは初めての経験である。まさかの三重殺ゲームセットで結局１対11と惨敗。３回までの仁上は完璧に相手打線を翻弄していたものの、たった１ヶの四球からリズムが崩れ守備陣の崩壊を招いてしまった。この試合のエラーは９ヶを記録。また打撃陣も僅か４安打で１得点のみ。相手投手の速球に三振の山を築き計13ヶの三振を奪われる始末。これでは勝負にはならない。またしても二桁失点を喫し1st Stage優勝絶望となる２敗目となってしまった。 下を向いているヒマはない。翌週も再来週もまだ1st Stageは続く。そして2nd Stageもすぐに始まる。まずは初心に戻って野球を楽しむ気持ちをもって試合に臨むようにしてほしい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 田辺 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 三振 | … | 三振 | … | … | 三振 | … |
| 6 | 伊藤 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 三ゴ | … | … | 一ゴ | … | … | 中安 |
| 91 | 岡村 | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 死球 | … | … | 四球 | … | … | 二失 |
| 2 | 則 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 中安 | … | … | 三振 | … | … | 二直 |
| 7 | 佐藤 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 三ゴ | … | … | 中２ | … | … | … |
| 5 | 手塚 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | … | 右飛 | … | 四球 | … | … | … |
| 3 | 西浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | … | 三振 | … | 三振 | … | … | … |
| 4 | 菊池 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | … | 三振 | … | … | 三振 | … | … |
| D | 箕浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | … | … | 三振 | … | 三振 | … | … |
| D | 北島 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | 三振 | … | 投飛 | … | … |
| 19 | 仁上 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | … | … | 中安 | … | … | 三振 | … |
| D | 後藤 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | … | … | IF | … | … | 三振 | … |
| 合計 | 28 | 24 | 4 | 1 | 4 | 13 | 1 | 9 | 試合時間1時間35分 | |||||||
| ※後藤の四球1は打撃妨害出塁（IF＝インターフェア） | ||||||||||||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 仁 上 | 4 | 21 | 5 | 2 | 1 | 0 | 0.47 | 73 |
| 岡 村 | 2 | 13 | 4 | 2 | 1 | 1 | 8.75 | 46 |
