毎夏恒例！自虐的な９イニング制！
最高気温37.1℃！記録的猛暑の大宮で打線爆発！
２試合連続二桁安打 ２試合連続二桁得点！
２試合連続毎回安打！　２試合連続自責点０！
岡村と則が３安打猛打賞！
則は今季２号ホームランのおまけ付き！
先発の仁上が６回２失点の好投！岡村が今季初セーブ！
殺人的猛暑のため夏のPSGは打ちどめ！
いよいよ次は再開するＳリーグ2nd Stageだ！

梅雨明けが早かったせいか今年の夏は異常に暑い。記録的猛暑と言うより殺人的な暑さと言った方がいいほど毎日、各地で35℃以上の猛暑日を記録し、熱中症による救急搬送者数、死者数ともに集計開始以来、最高を記録した。まさに命にかかわるほどの厳暑である。天気予報では毎日のように不要の外出は避けるように、炎天下でのスポーツは自粛するように等、呼びかけている。そんな猛暑の中、ジュピターズ毎夏恒例となった大宮での自虐的９イニング制練習試合。例年と違いグランドの都合で開始時間が午前開始ではなく午後開始という確実に猛暑の陽射しの下という厳しい条件での試合となった。ところが前試合同様、打線が爆発。また投手陣も好投を見せ、暑さを感じさせない一方的な展開となった。 猛暑で一番ツライのは捕手である。猛暑の中での長い９イニング制のため、捕手のポジションは則と佐藤が２イニングごとで交代させるプランを用意。そのため左翼を守る外野手に１名助っ人を呼び、万全の態勢で試合に臨んだ。 初回、先頭の助っ人・竹中選手が四球を選んで出塁すると、すかさず二盗を仕掛け、さらにワイルドピッチの間に三塁まで達する。一死から岡村も四球で歩き二盗を慣行。続く則は内野安打で満塁と先制点のチャンス。佐藤が打席の時に再びワイルドピッチがあり、三塁ランナーの竹中選手が果敢にホームを駆け抜けて先取点をゲット。その後、菊池の敵失の間に１点を加え初回は１安打ながら２点を奪うと続く２回は二死から仁上、後藤、竹中選手と三者連続四球で満塁。ここで田辺がライトへ２点タイムリーヒットを放つと岡村もタイムリーで続く。さらに三塁に達した田辺がワイルドピッチを見逃さずホームに還って計４点を追加。３回には四球の手塚、連続死球の西浦と伊藤を塁に置き３イニング連続満塁のチャンス。続く箕浦の敵失で１点目、仁上は冷静に押し出し四球を選んで２点目、竹中選手の敵失で３点目、そして４点目は田辺がライト前にポトリと落とすタイムリーで、この試合早くも得点は二桁に到達。しかし、これで終わらず岡村のタイムリーヒット、則の犠牲フライもあり３回は打者一巡12人の猛攻で計７点を奪い試合を決定づけた。猛暑の中、早い段階で試合の主導権を握れたのは大きかった。確かに暑いが、それを上回るテンションで攻め続けた。４回は菊池のヒットや西浦の四球でチャンスを演出し、箕浦の適時打が飛び出し１点追加。さらに５回には四球＆二盗の竹中選手を塁に置いて岡村が猛打賞確定となるタイムリーツーベース。そして則のヒットで二塁から岡村が生還。鮮やかなラン＆ヒットが決まって計２点を奪い取った。 先発マウンドに登った仁上は灼熱の亀戸での前試合を欠場したため今夏の登板は初である。無尽蔵のスタミナを誇る仁上にとって猛暑は関係なかった。いきなり二者連続三振でスタート。３回まで毎回ヒットでランナーは出すが、決して連打は許さなかった。４回も簡単に二死とするが味方のエラーでランナーを生かしてしまうと、続く打者に初の長打を浴び１点献上。さらに次打者にもセンター前に弾き返され、この試合初めての連打で２点目を与えてしまう。だが大量リードに守られ大勢に影響はなく結局、仁上は６回を投げて２失点（自責点０）の好投。特に猛暑で集中力が乱れがちだが四球は僅か１ヶと真夏でも仁上本来のピッチングを披露した。 ５回まで毎回得点で計16点を奪ったジュピターズだったが気温が一番高くなってくる14時前くらいから序盤の勢いが失速。試合開始から中盤までは太陽が雲に隠れることが多かったが、６回頃からギラギラとした真夏の太陽が常に顔を出し、容赦なくグランドの気温を上昇させた。この日、埼玉県大宮地区の最高気温は14時台に37.1℃を計測していた。試合は長丁場の９イニング制、これからが本当に暑い中での戦いとなった。そんな灼熱猛暑の６回は手塚の四球、菊池のヒットでチャンスを作るが併殺もあり、この試合初の無得点に終わる。７回も無死から仁上の内野安打や後藤が打撃妨害で出塁して得点チャンスを迎えるも後続倒れ無得点と本番の暑さにやられてなのか序盤の勢いが完全にダウン。だが、これを払拭したのが８回、先頭で打席に立った則だった。則のバットに弾かれた打球は勢いよく左中間を真っ二つ。気温37℃超えの中、則は最後の力を振り絞ってダイヤモンドを一周。則の今季２号ホームランで暑さにダレてきていたベンチが再び盛り上がった。その後、佐藤、手塚、菊池と３連打で満塁とするも追加点には結びつかなかったが、則の猛打賞確定となるホームランで2011年10月以来、チーム２度目となる２試合連続毎回安打試合となった。則は２回まで捕手としてマスクを被り、その後３回と４回は佐藤で５回から再び則の予定だったが、佐藤が６回までマスクを被ったため７回に捕手のポジションに戻った。しかし予想以上の暑さのため８回からまた佐藤に交代し打撃に専念したが見事なホームランだった。 ７回から岡村がマウンドに登る。前試合、亀戸で素晴らしい完投勝利を挙げたが、あの日よりも大宮は暑かった。この試合、打っても３安打猛打賞で盗塁も２ヶ決めていてスタミナが心配されたが前試合同様に力強いピッチングを披露。７回、８回ともランナーを出すが得点を許すことはなかった。そして最終回、先頭打者に四球を与え一死一塁から味方のエラーで一死一、二塁のピンチを背負うが次打者を外野フライに打ち取り二死。ところが次打者に死球をぶつけ満塁から続く打者には押し出し四球、そしてタイムリーを打たれ２点を献上。なおも満塁のピンチは続いたが最後の打者から三振を奪ってゲームセット。結局、最高気温37.1℃の中で行われた真夏の９イニング制は毎回安打の乱れ打ちで17点を奪って完勝。２試合連続毎回安打、２試合連続二桁安打、２試合連続二桁得点、そして２試合連続自責点０と投打とも噛み合って常に優位に試合を進めたことが暑さに負けない大きな要因となった。 本来、次は２週間後の８月５日に同じ大宮にて12時30分開始の９イニング制練習試合が予定されていたが、未定メンバーが多く、確実に参加できるメンバーが少なかった。中でもレギュラーの則や田辺の欠場が決まっていた。少数精鋭で乗り切れるほど今年の夏の暑さは甘くない。体温を上回る暑さの中では平均年齢の高いチームにとって少数で戦うことは、ある意味で命がけになってしまう。そして、それ以上に異常事態だったのは試合２週間前になっても対戦相手が決まっていなかった。以前、大宮で戦ったことのあるチームに声をかけても全滅。ネットに対戦相手募集を出しても、この暑さのため７月、８月は活動を休止しているチームが多いためか反応が全くなかった。一番暑い12時台に試合開始で長丁場の９イニング制では活動しているチームでも二の足を踏んでしまう。この日の対戦相手も試合開始１週間前になり、ようやく応募してきた唯一のチームである。ネットに対戦相手募集を掲載すると、たいていすぐに３〜４チームから応募があるが、こんなに反応がないのは初めてのこと。やはり記録的猛暑の影響は大きいと考えなくてはならない。よって選手の健康面を考え、８月５日の練習試合は中止決定となった。残念ではあるが殺人的猛暑の中で無理はできない。予定されていた試合が雨天やグランド状態不良以外で中止になるのは東日本大震災直後に組まれていた2011年３月の開幕戦以来２度目である。（震災直後、ガソリン不足等もあり試合開催を自粛） 次試合の中止により今夏の練習試合は終了。２試合しかできなかったが、２試合とも猛暑の中で二桁安打、二桁得点と真夏の大爆発状態で連勝しチーム打率も３割を超えた。次の試合は８月26日、再開するＳリーグ2nd Stageになる。まだまだ暑さは続いているだろうが、この夏の練習試合で発揮した爆発力を持って2nd Stage制覇に全力で挑もう。 ※試合翌日の７月23日、埼玉県熊谷市では日本最高気温となる41.1℃に到達。まだまだ暑い日が続きますが、体調管理をしっかりとして来たる８月26日のＳリーグ再開に備えてください。しばらく試合はありませんが、楽しい夏を過ごしてください。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7	8
7	竹中(助)	5	2	0	0	3	0	2	0	---	四球	四球	二失	…	四球	…	一飛	…
8	田辺	5	5	2	3	0	0	1	0	.393	遊ゴ	右安	右安	…	遊直	…	三ゴ	…
91	岡村	5	4	3	3	1	0	2	0	.526	四球	遊安	右安	…	左２	…	捕飛	…
2D2D	則	5	3	3	3	1	0	1	0	.455	三安	四球	右犠	…	左安	…	…	中本
D2D2	佐藤	5	5	1	0	0	1	0	0	.321	三振	一ゴ	遊飛	…	遊ゴ	…	…	左安
5	手塚	5	3	1	0	2	0	0	1	.360	四球	…	四球	遊飛	投ゴ	…	…	遊安
4	菊池	5	4	2	0	1	0	1	0	.308	三失	…	投飛	左安	…	四球	…	左安
3	西浦	5	3	1	0	2	1	1	1	.217	投ゴ	…	死球	四球	…	左安	…	三振
6	伊藤	5	4	0	0	1	1	0	1	.200	…	三ゴ	死球	三振	…	中飛	…	三ゴ
D	箕浦	5	5	1	1	0	0	1	0	.185	…	左飛	二失	右安	…	左飛	…	投ゴ
19	仁上	4	1	1	2	3	0	1	0	.529	…	四球	四球	四球	…	…	二安	…
D	後藤	4	1	0	1	3	0	0	0	.250	…	四球	四球	三ゴ	…	…	IF	…
	合計	58	40	15	13	17	3	10	3	.333	試合時間2時間25分
※後藤の四球1は打撃妨害出塁（IF＝インターフェア）