| 平成の時代も残り１ヶ月を切った。バブル経済の時代に誕生したジュピターズも今年で30年目に突入し、いわば平成の時代と共に駆け抜けてきた。Ｓリーグが設立されたのはジュピターズ誕生から遅れること３年後の平成５年（1993年）。リーグ設立と同時に加盟し27回目を迎えるまで優勝回数12回（春風杯４回、紅葉杯２回、年間大会３回、2nd
Stage１回、年間総合２回）を誇るも平成27年（2016年）の年間総合優勝以降、優勝争いに絡めず悔しいシーズンを過ごしている。何より年間２大会制が復活してから1st
Stageの優勝は未経験である。ちなみにリーグ設立から10年間続いた春風杯、紅葉杯の年間２大会制の時代、春風杯の優勝回数はリーグ最多の４回を数えている。昔は春に強いジュピターズだったが、ここ数年の春先は貧打に苦しみ思うような成績が挙げられていない。30年目の今季も３年連続して開幕２連敗スタート。平成の時代と共に駆け抜けたジュピターズにとって平成最後の試合となった1st
Stage第２節は創設初の開幕３連敗阻止のため是が非でも勝利が必要だった。しかし、相変わらずの貧打により苦しい展開となってしまった。 初回、ランナーを２人背負うも無失点に切り抜けた先発の仁上だったが２回に四球と連打で無死満塁から内野ゴロの間に１点を献上してしまう。ただ無死満塁にもかかわらず最少失点に抑えたのは後々大きかった。３回は味方の連続エラーで一死二、三塁のピンチを背負うが前試合と同じくサードを守った菊池や急造セカンドの田辺の好プレーにより失点を許さなかった。しかし５回、一死からヒットで出したランナーに二盗、三盗を許した直後、タイムリーを浴びて１点を失い２点差の苦しい展開となってしまった。 開幕戦は３安打、先週のリーグ開幕戦は５安打といずれもシングルヒットのみで春先恒例の貧打の続く打撃陣は４回まで岡村の内野安打１本に抑えられていた。初回に１番の岡村、２番の田辺が連続エラーで出塁し早くも先取点のチャンスがあったが則、佐藤、菊池のクリーンアップトリオが相次いで凡退し相手のミスを生かすことができなかったのが痛かった。 しかし２点差とリードを広げられた５回裏、先頭の手塚が敵失出塁すると、続く箕浦がレフトオーバーのエンタイトルツーベースを放つ。今季開幕戦に於いてチーム最初のヒットは箕浦だったが、今季チーム初の長打も箕浦のバットから生まれた。さらに西浦が四球を選んで無死満塁の大チャンス到来。続く仁上の打球はライトフライながら犠牲フライになるには浅すぎて一死となるもラストバッターの後藤が上手く右方向に転がし内野ゴロの間に手塚がホームを踏んで１点を返すと、続く岡村は気迫でレフトオーバーのエンタイトルツーベース放ち２者が生還して逆転に成功。さらに田辺が四球で歩いた後、則もタイムリーを放って結局、この回は今季初めて打線がつながり３本の長短打で４点を挙げて一気に逆転に成功した。 ２点ビハインドから逆に２点リードとしてもらった仁上は６回を３者凡退に抑えるも最終回、先頭打者に一発を浴びて１点差に詰め寄られてしまう。さらに一死から二塁打を放たれ三盗も許して内野ゴロや犠牲フライでも同点のピンチ。次打者を投手フライに仕留めて二死とし続く打者の打球はセカンドへ当たり損ないのゴロ。これを二塁手の田辺がファンブルしてしまい誰もが同点を覚悟したが、すぐに拾って難しい体制でファーストの西浦に送球。間一髪アウトでゲームセット。最初から最後まで苦しみながらも何とか平成最後の試合に辛勝。そして昨年、一昨年に続いて３年連続して開幕３連敗を免れることができた。今季開幕から３戦連続して先発した仁上は122球を投げて完投し今季初勝利。打線は４安打と振るわなかったが唯一５回のチャンスにつながりを見せたのは幸いだった。 次の試合はゴールデンウィーク10連休などもあるため約１ヶ月後。時代は平成から令和に移ってからの試合になる。平成時代を駆け抜けたジュピターズも新たな時代に突入するが心機一転、令和時代も平成同様に駆け抜けて連勝街道を突き進めるようチーム一丸となり頑張ってもらいたい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
| 98 | 岡村 | 3 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 捕失 | … | 二安 | … | 左２ | … |
| 4 | 田辺 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 三失 | … | 投ゴ | … | 四球 | … |
| 2 | 則 | 3 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 遊ゴ | … | … | 三ゴ | 左安 | … |
| 87 | 佐藤 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 三振 | … | … | 捕飛 | 投飛 | … |
| 5 | 菊池 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 三振 | … | … | 投飛 | … | 遊飛 |
| 6 | 手塚 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | … | 投飛 | … | … | 投失 | 四球 |
| 79 | 箕浦 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | 左飛 | … | … | 左２ | 一飛 |
| 3 | 西浦 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | … | 二ゴ | … | … | 四球 | 一失 |
| 1 | 仁上 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | … | 一ゴ | … | 右飛 | 投ゴ |
| D | 後藤 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | 三振 | … | 投ゴ | … |
| 合計 | 29 | 26 | 4 | 4 | 3 | 3 | 5 | 3 | 試合時間1時間40分 | ||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ○ | 仁 上 | 6 | 33 | 6 | 6 | 3 | 3 | 3.94 | 122 |
