| 関東地方は７日に梅雨入りが発表された。昨年は観測史上、最も早い６月29日に梅雨明けされたが、今年の梅雨はどうだろうか？梅雨入りから２日後、開催が不安視されていたが無事にＳリーグ第27回大会1st Stageの最終節を迎えた。Ｓリーグ前半５試合が雨天順延なく消化できたのは2012年の第20回大会以来のことである。この年は５月にＳリーグ20回記念として深夜の東京ドーム試合が組まれていたので純粋に三郷だけで前半５試合が雨天順延なく消化できたのは2007年の第15回大会以来12年ぶりのことである。いつ雨が落ちてきてもおかしくない梅雨空の下で1st Stage最終節はプレイボールを迎えた。 最終節の対戦相手は初戦から圧倒的な強さで首位を走り、４試合を終えてもチーム打率４割を超える破壊力を持つ昨年の三冠王者（1st、2nd、年間総合いずれも優勝）フラワーズ。一方のジュピターズは今大会４試合を終え１勝２敗１分で優勝の可能性は消滅どころかAクラス入りすら危うい状況。チーム打率は２割にも満たず参加６チーム中最下位の打線であった。この試合に負けるとＳリーグが始まった1993年の第１回・紅葉杯以来、25年半ぶりの５位に落ちる可能性が高かった。しかし、勝利すればAクラス３位に滑り込める可能性も僅かであるが残っていた。梅雨空のように湿った打線でどれだけ戦えるか不安しかなかったが、今季最多の14選手が集まり決死の覚悟で試合に臨んだ。 だが、気持ちだけでは勝てないことは分かっていた。初回、２人のランナーを出し先取点のチャンスながら得点には至らず。逆にその直後、先発の仁上が早くも４割打線の餌食に遭い４本の長短打や味方のミスも重なり二死から４点を失ってしまう。さらに３回にも４安打２失策で４点献上。打ち取っていながら不運な当たりも多かったが、そこでチームの勢いの差が出てしまった。 ４回表、ランナーを二塁に置いて高橋潤がライトオーバーのタイムリースリーベースを放ってようやく１点を返す。さらに５回には敵失の間に１点をもぎ取って反撃の狼煙を上げたかに思えた。投げても仁上は４回を３者凡退、５回は２人のランナーを背負いながら０点に抑え辛抱強く味方の援護を待った。 ６回表、先頭の箕浦がヒットで出塁しノーアウトのランナーが出たが後続が呆気なく倒れて無得点。逆に疲れの見えてきた仁上は６回裏に３連打を浴び、味方のミスも重なって２失点を喫してしまう。最終回は一死から死球の後藤、四球の木村、そしてこの試合３本目のヒットを放った高橋潤で全ての塁を埋めてクリーンアップトリオに打順が巡るも則が内野ゴロ、佐藤がキャッチャーフライに倒れ３者残塁でゲームセット。結局、1st Stage最終節は今季最多の７安打を放つも２得点しか奪えず、最強４割打線を止めることができずに二桁失点を喫して手も足も出ずに完敗に終わった。 Ｓリーグ第27回大会1st Stageは１勝３敗１分で終了。Ｓリーグ過去26年間のうち前半５試合で僅か１勝に終わったことは初の屈辱である。1993年の第１回・紅葉杯で５位に終わった時も２勝は挙げていた。そして最終節の完敗で25年半ぶりの５位転落も覚悟したが、競っていたミラーズがクールナイツに敗れたため失点率の僅かな差で何とか４位となったが２年ぶりのBクラス落ちである。昨年の大会ではリーグ最多の得点数を誇っていた打線が今大会は全く機能していない。昨年の1st Stageは48得点を挙げていたが今大会は16得点のみ。チーム打率も昨シーズンは18年ぶりに３割を超えていたが現段階では２割にも満たない数字である。とにかく打線の目覚めが急務であることは間違いない。1st Stageは終わってしまったので次から始まる2nd Stageで今までの鬱憤を晴らすような打線の大爆発を期待したい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 4 | 木村 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | .400 | 三振 | … | … | 投失 | … | … | 四球 |
| 7 | 高橋潤 | 3 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .500 | 中安 | … | … | 右３ | … | … | 右安 |
| 2 | 則 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .100 | 四球 | … | … | 遊飛 | … | … | 三ゴ |
| D | 佐藤 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .125 | 一ゴ | … | … | … | 中安 | … | 捕飛 |
| 9 | 岡村 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .462 | 投ゴ | … | … | … | 右安 | … | … |
| 5 | 菊池 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .267 | … | 三ゴ | … | … | 投ゴ | … | … |
| 3 | 手塚 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | … | 三ゴ | … | … | 三失 | … | … |
| 8 | 田辺 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .083 | … | 左安 | … | … | 三ゴ | … | … |
| D | 箕浦 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .400 | … | 三振 | … | … | … | 右安 | … |
| 6 | 伊藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .091 | … | … | 遊ゴ | … | … | 捕失 | … |
| 3 | 西浦 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .077 | … | … | 遊飛 | … | … | 投ゴ | … |
| 1 | 仁上 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .067 | … | … | 一ゴ | … | … | 二ゴ | … |
| D | 髙橋寛 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | … | … | … | 三振 | … | … | 三ゴ |
| D | 後藤 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | .167 | … | … | … | 四球 | … | … | 死球 |
| 合計 | 32 | 28 | 7 | 2 | 4 | 3 | 2 | 3 | .185 | 試合時間1時間45分 | |||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 仁 上 | 6 | 34 | 13 | 3 | 1 | 5 | 4.29 | 100 |
