試合速報 | |||||||||||
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2019年 第8戦 | |||||||||||
2019/8/4 | 大宮健保運動場 | ||||||||||
プレ・シーズンゲーム | 埼京マリーンズ戦 | ||||||||||
Team | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | Result | |
埼京マリーンズ | 2 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 9 | 15 | |
ジュピターズ | 0 | 0 | 1 | 3 | 5 | 4 | 0 | 1 | 1 | 15 | |
★本塁打 則 1号(8回ソロ) |
昨年の梅雨明けは観測史上、最も早い6月29日だったが、今年は昨年より1ヶ月、平年よりも1週間ほど遅い7月29日に梅雨が明けた。6月23日にSリーグ2nd
Stage第一節を戦ってから7月28日まで完全休養としていたが台風の影響により夏の練習試合1試合目が雨天中止となったため1997年シーズン以来2度目となる1試合もできない7月となってしまった。梅雨明け直後からは常に30℃オーバーの日が続き、この日も気温は朝からグングンと上昇。試合開始をいつもより1時間早めたにもかかわらず大宮の気温は35℃に達していた。毎夏恒例となった灼熱の大宮で自虐的な9イニング制練習試合は想像以上に長く恥ずかしい試合となってしまった。 ジュピターズ主催の試合は10時もしくは12時開始が多い。朝9時の試合開始は30年の歴史で過去6試合しかなく、前回の試合は2005年6月の大宮でのT-FINAL戦まで遡る。夏場の異常な暑さを少しでも回避するため14年ぶりの9時開始としたが、この日は試合開始から終了までずっと暑いままだった。 体調不良のため先発を回避した仁上に代わり岡村がマウンドに登るが初回、一死からレフトオーバーの本塁打を浴びて先制点を奪われてしまう。さらに味方のミスで失点し初回に2点のビハインドを負う。2回は3者凡退に抑えたが3回に3安打2四死球で2点を献上。序盤で早くも4点を追いかける展開となった。 3回裏、一死から木村が内野安打で出塁すると二盗、三盗を慣行。仁上の適時打で生還し1点を返す。ところが4回、二死一塁の場面で次打者のライトへの飛球を右翼手の橋(寛)が後ろに逸らしてしまい一塁からランナーが長駆ホームインで1点を献上してしまう。だが、直後の4回裏に佐藤、菊池の連打が飛び出し3点を奪って1点差に詰め寄った。 5回から満を持して仁上が登板。立ち上がりを攻められ1点を失い2点差で迎えた5回裏、代わった相手投手の制球難を攻め木村、仁上が連続四球。さらに伊藤の野選気味の内野安打で木村が生還。一死から後藤がヒットで出塁し佐藤の2打席連続ヒットで同点に追いつくと、続く菊池の敵失出塁の間に2者がホームを踏んで逆転に成功。さらに岡村の内野ゴロの間に1点を加え、結局5回裏は3安打を集中させ5点を奪うことに成功した。さらに6回裏は西浦、則の連続四球の後に橋(寛)が三塁線に見事な入団初ヒット(通算15打席目)を放って満塁とし、木村が冷静に押し出し四球を選んで追加点。一死後には伊藤の2点タイムリーが飛び出し、その後も捕逸の間に木村が生還して計4点をもぎ取った。8回には二死から則が左翼手の頭上を遥かに超える特大飛球を放ち、35℃オーバーの猛暑の中でダイヤモンドを全力疾走。今季チーム初本塁打、令和1号は則の完璧な一振りから生まれた。 体調不良のため先発を回避していた仁上だったが5回から登板し立ち上がりに1点を失うも、その後はランナーを出しても要所は締めて相手打線に得点を与えず、6回から8回までの3イニングを無得点に抑えていた。またテンポよく投げ暑い中での守備陣を気遣う無四球ピッチングを続け、体調不良でもエースとしての責任を果たした。8回に則のアーチで8点差までリードを広げた余裕からマウンドに菊池を送るがこれが大誤算となってしまった。菊池の登板は2017年11月以来であったが、一死から外野のミスでランナーを許すと2者連続四球。さらに内野安打の後、5者連続四球と完全に独り相撲。8点もあったリードは一気に縮まり再び岡村にマウンドを託すも時すでに遅く、逆転の二塁打を浴びてしまう。結局、最後の守りとなった9回表は菊池が1安打7四球、代わった岡村も1安打1四球で計9点を与えてしまい、それまで仁上が守備陣の負担を軽くするため短い時間で相手打線を抑えていたが、9回の守備だけで炎天下の中15分以上もかかってしまった。 8点差あったリードが逆転され15対14と1点を追いかける最後の攻撃、先頭の木村がこの試合3つ目の四球で出塁後に盗塁。一死後に伊藤の敵失の間にホームを駆け抜け土壇場で同点に追いついた。木村はこの試合4打席全て出塁し全て生還している。盗塁も4つ決め、守備でもピンチを救う好守を何度も見せた。まさしく走攻守に大活躍、木村の活躍により最終回に真夏の大誤算を起こした恥ずかしい試合だったが15対15の引き分けに持ち込みむゲームセットとなった。 35℃オーバーの炎天下に3時間9イニングの熱戦は結局ドローであったが正直、ドロー試合と言うより泥試合。練習試合とはいえ、なんとも締まりのない恥ずかしい試合だった。もし最終回も仁上が投げていればジュピターズが勝利した確率は99%以上あったことは敵味方の誰もが思っていることだろう。 これで今夏の練習試合は終了。今年は前週が中止になってしまったため1試合しかできなかった。Sリーグ休戦期間中、夏の練習試合が1試合しかできなかったのは初めてのことである。毎夏2〜4試合、多い時は5試合も消化できていたが近年、異常な暑さとなる7月、8月に試合を開催すること自体を真剣に考えなければならないのかもしれない。チームの高齢化により選手の身の安全も含め考える時期に来ている。 次の試合からSリーグ2nd Stageが再開。8月下旬とはいえまだまだ猛暑が予想される。暑さ対策をしっかりとして無理することなく楽しんで臨んでもらいたい。 |
守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
D9 | 箕浦 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .348 | 三ゴ | … | 投飛 | … | 三ゴ | 投ゴ | … | … | 二飛 |
D | 後藤 | 5 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | .154 | 四球 | … | … | 四球 | 左安 | 左飛 | … | … | 投ゴ |
82 | 佐藤 | 4 | 3 | 2 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | .273 | 四球 | … | … | 右安 | 中安 | … | 三飛 | … | … |
518 | 菊池 | 4 | 4 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 2 | .227 | 三振 | … | … | 中安 | 遊失 | … | 三振 | … | … |
1781 | 岡村 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | .421 | 遊ゴ | … | … | 四球 | 捕ゴ | … | 遊安 | … | … |
34 | 手塚 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .053 | … | 三振 | … | 投ゴ | 遊ゴ | … | … | 三振 | … |
D3 | 西浦 | 4 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | .056 | … | 二ゴ | … | 四球 | … | 四球 | … | 三ゴ | … |
2D | 則 | 4 | 3 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | .267 | … | 中飛 | … | 三ゴ | … | 四球 | … | 左本 | … |
97 | 橋寛 | 4 | 4 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | .111 | … | … | 三振 | 三振 | … | 左安 | … | 三振 | … |
45 | 木村 | 4 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0 | 4 | 1 | .429 | … | … | 三安 | … | 四球 | 四球 | … | … | 四球 |
71D | 仁上 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | .095 | … | … | 左安 | … | 四球 | 三振 | … | … | 投飛 |
6 | 伊藤 | 4 | 4 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | .294 | … | … | 二飛 | … | 三安 | 中安 | … | … | 遊失 |
合計 | 50 | 39 | 11 | 11 | 11 | 9 | 11 | 5 | .219 | 試合時間3時間 |
名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
岡 村 | 4 | 22 | 5 | 3 | 3 | 3 | 3.75 | 94 | |
仁 上 | 4 | 18 | 3 | 3 | 0 | 1 | 3.87 | 69 | |
菊 池 | 1/3 | 11 | 1 | 0 | 7 | 3 | 63.00 | 38 | |
岡 村 | 2/3 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 | --- | 18 |