Ｓリーグ最終節以来７週間ぶりの試合！
仁上 木村不在の中で岡村が見事な好投！
４安打２失点８奪三振！
助っ人のウチノ選手が３安打猛打賞！
伊藤が７試合連続ヒット！
則も負けずに６試合連続ヒット！
秋晴れの亀戸で快勝！
引き分け挟んで５連勝！

翌週の試合が中止のためシーズン終了！
30年目シーズン13戦６勝４敗３分！
２年連続４割超えの則が８年ぶり首位打者！
田辺はぶっちぎり11度目の盗塁王！
最年長タイトル更新の後藤が最高出塁率！
30年目の今年もお疲れ様でした！
来年2020年は30周年記念シーズン！
みんなで楽しみながら戦おう！

４年ぶりにＳリーグ2nd Stageを制してから７週間が経った。本来なら10月27日に三郷で練習試合が組まれていたが、関東や東北で猛威を振るった最強台風19号の影響により各河川が氾濫。三郷や大宮だけでなく、ありとあらゆる河川敷グランドが川と一体化するほど冠水してしまい復旧の目途がつかないほどの壊滅状態に追い込まれた。よって10月は１試合もできなかった。10月に試合ができなかったのは2004年以来15年ぶりであった。Ｓリーグの今大会は天候に恵まれ、全10試合とも雨天順延なく順調に消化し、９月末で全日程を終了することができたのは本当に幸いであった。今までのように10月半ばから11月にかけて順延していた場合、グランド冠水のためリーグ初の途中打ち切りになっていただろう。 ７週間ぶりの試合となった11月17日は朝から晴れ間が広がり、まさに秋晴れのベストコンディション。昨年７月以来となる亀戸に久しぶりの通常ユニフォームで集まった。ギリギリまで参加人数に不安があったため助っ人２名も加わったが結局、助っ人含めて12名体制で久しぶりの試合に臨んだ。 初回、先頭の助っ人・森山選手が内野安打で出塁。続く助っ人・ウチノ選手の打球は左中間を真っ二つ。一塁から森山選手が長駆ホームイン、打ったウチノ選手も二塁へ。助っ人２人の活躍により早くも先制すると、続く則の敵失の間にウチノ選手は三塁も蹴ってホームイン。さらに佐藤も敵失で出塁したが手塚の内野ゴロでランナーが入れ替わるも一死一、三塁とチャンスは続く。伊藤が打席の時に一塁ランナーの手塚が盗塁を慣行。捕手から二塁手へボールが渡って手塚はタッチアウトとなるが、その間に三塁ランナーの則が生還。結果、ディレイドスチールとなり初回３点目を挙げた。 仁上も木村も欠場のため、ジュピターズのマウンドには岡村が登った。１人しかいない重圧からか初回、先頭打者にレフトオーバーの三塁打を打たれ、次打者の内野ゴロの間に生還させてしまい早々に１点を返されてしまう。２回にも先頭打者から三振を奪った後、ヒットや味方のエラー、さらにヒットで一死満塁と一打逆転のピンチを背負うも、そこから２者連続三振で三者残塁。見事にプレッシャーを跳ねのけ追加点は許さなかった。しかし４回、先頭打者に四球を与えて出塁させてしまうと次打者の当たりはショートゴロ。伊藤が難なく捕ってセカンドへ投げようとするも菊池のカバーが遅れたために一塁へ送球。これが悪送球となりランナーを生かしてしまう。守備の乱れで無死二、三塁とピンチを背負った岡村だが続く打者を投手ゴロに打ち取り一死。だが次打者にはセンターへ飛球を打たれ、中堅手の田辺がキャッチし、すかさずバックホームするも間に合わず。タッチアップで失点し１点差に詰め寄られてしまった。さらにピンチは続いたが岡村は渾身の力で続く打者から三振を奪って最少失点で切り抜けた。 初回に助っ人２人の活躍により３点を奪ったが、その後はチャンスは作るものの打線のつながりがなくスコアボードに０を並べていた。２回には二死ながら箕浦がヒットで出るも一塁釘付け。４回は助っ人のウチノ選手がセンター前へ弾き返してノーヒットのランナーが出たがクリーンアップトリオが凡退。５回には先頭の伊藤が四球で出塁しワイルドピッチで二塁へ到達。無死二塁と追加点のチャンスながら後続が呆気なく倒れてしまい１点リードのまま試合は終盤戦へ。 なかなか追加点が奪えず好投の岡村を援護できない状態が続いたが６回、先頭の菊池が敵失で出塁。続く西浦は投手ゴロで二塁フォースアウトを狙った相手投手が二塁へ暴投しオールセーフ。さらに後藤が四球を選んで無死満塁で打順は先頭へ戻る。しかし助っ人の森山選手がショートゴロで菊池が本塁でアウトとなり一死満塁。ここで、この試合２安打を放っている助っ人のウチノ選手が猛打賞となる３本目のヒットを放って西浦と後藤が相次いで生還し待望の追加点を挙げる。またしても助っ人の活躍による得点に奮起したのか、続く則もレフト線へタイムリーを放ってこの回３点目。点差を４点に広げた。 テンポよく投げるマウンドの岡村は追加点をもらった直後の６回裏はこの試合初の三者凡退に抑え、さらに最終回も二死から四球でランナーを出したが最後まで球威が落ちることなく最後の打者を外野フライに打ち取ってゲームセット。秋晴れの下で７週間ぶりの試合は助っ人２人の活躍と岡村の見事な好投により６対２で快勝に終わった。仁上も木村も不在の中でマウンドに登った岡村だったが、４安打２失点（自責点１）８奪三振で今季初の完投勝利。１人投手の重圧を感じさせないピッチングだった。打っては助っ人のウチノ選手が３安打猛打賞で３打点と大活躍。全打点が助っ人によるものではかっこ悪いと感じたのか６回には則が意地の６試合連続ヒットがタイムリーとなりバットマンレースのトップを維持した。また最終回に伊藤が今季チーム最長となる７試合連続ヒットを放って首位打者争いに名乗りを上げた。 Ｓリーグ第27回大会2nd Stageを４勝１分の負けなしで４年ぶりの優勝を果たしてから久々７週間ぶりに行われた試合だったため、守備の連係など記録に残らないミスも多かった。それらを帳消しにし、多くのピンチを救ったのは岡村の好投に尽きる。まさしく今季を締め括るようなナイスピッチングだった。尚、この勝利によりチームは６月23日のＳリーグ2nd Stage第一節より２つの引き分けを挟んで今季最多の５連勝達成である。また今季対戦成績を６勝４敗３分とし、翌週の最終戦にもし敗戦したとしても年間勝ち越しが決定した。それほど大きな価値のある１勝であった。 平成から令和とシーズン途中で元号が変わった2019年シーズンもいよいよ残り１試合。本来なら大宮で９イニング制の練習試合が組まれていたが、台風19号により全面冠水し、来年３月まで完全閉鎖となってしまった。なんとか昨年と同じ試合数である14試合を消化するためグランドを探してみたが、河川敷グランドが壊滅状態のためグランド難民となった草野球チームが多く、今からグランドの確保は難しく、この日の試合を終えた時点では未定状態だった。このまま試合が組めなければ、この試合が今季最終戦となることも覚悟したが試合翌日に以前、ジュピターズが潮見に招待して対戦したことのあるチームよりお誘いを受け、奇跡的に翌週、今季最終戦が決まった。 ところが11月に入って５ヶ目となる台風が発生。その影響で前線が刺激され金曜、土曜と２日間に渡って雨が降り続いた。いくら都営公園内の整備されたグランドと言えど、これだけ長時間の降雨に晒されればグランドコンディションは回復できず。試合当日の朝方に雨は止んだが残念ながらグランドコンディション不良により中止が決まった。よってジュピターズ創設30年目の2019年シーズンが呆気なく終了。結局、創設年の1990年、翌1991年と同じ年間最少試合数の13試合しかできなかったが、３年連続で開幕２連敗スタートにもかかわらず13戦６勝４敗３分と年間勝ち越しでシーズンを終えることができた。 個人タイトルは昨年に続いて４割以上の打率を残した則が2011年以来８年ぶり３度目の首位打者に輝いた。また55歳の田辺が２年連続11度目の盗塁王、さらに56歳の後藤が２年連続で最高出塁率を獲得した。田辺の盗塁王11度目は手塚の打点王11度に並ぶ最多記録であり、後藤は自らの持つ最年長タイトルホルダーの記録を更新した。打点王と本塁打王はチームの規定表彰数に達する選手がいないために該当者なしとなった。 初めてＳリーグ前半に１勝しかできなかった1st Stage、４年ぶりの優勝を果たした2nd Stageの他にも殺人的猛暑のため夏の練習試合を１試合しか行わなかった。また最強台風19号の上陸による河川敷グランド壊滅など様々なことがあった2019年シーズン。結局、最終戦も呆気なくグランド不良による中止となってしまい何か今一つ消化不良的な感じもするが、30年もの長い間、草野球をやっていれば、たまにはこんな終わり方も仕方ないと割り切るしかない。また来年、東京五輪イヤーでもある2020年、ジュピターズは創設30周年の記念すべきシーズンとなる。平均年齢がまたひとつ上がり、体の動きも年々、悪くなっていくが、同じ志を持った仲間とグランドで一緒に楽しみながら戦い、ひとつでも多く勝利を重ねていこうではないか。とりあえず１年間お疲れ様でした。短いオフですが体の疲れを取って来年30周年に備えてください。 威風凛然　〜矜持の30年目〜　終劇

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7
5	森山(助)	3	3	1	0	0	0	0	1	---	三安	…	左飛	…	…	遊ゴ	…
9	内野(助)	3	3	3	3	0	0	0	0	---	左２	…	…	中安	…	中安	…
2	則	3	3	1	1	0	0	1	0	.407	遊失	…	…	三ゴ	…	左安	…
7	佐藤	3	3	0	0	0	0	0	1	.229	投失	…	…	三ゴ	…	中飛	…
3	手塚	3	3	0	0	0	1	0	0	.219	三ゴ	…	…	三振	…	遊ゴ	…
6	伊藤	3	2	1	0	1	1	1	1	.379	三振	…	…	…	四球	…	左安
1	岡村	3	3	0	0	0	1	0	0	.333	…	三ゴ	…	…	三振	…	二ゴ
8	田辺	3	3	0	0	0	2	1	0	.148	…	三振	…	…	三振	…	三ゴ
D	箕浦	3	3	1	0	0	0	0	0	.297	…	左安	…	…	二飛	…	投ゴ
4	菊池	2	2	0	0	0	1	0	0	.143	…	三振	…	…	…	遊失	…
D	西浦	2	2	0	0	0	0	0	0	.069	…	…	二ゴ	…	…	二失	…
D	後藤	2	1	0	0	1	0	0	0	.176	…	…	投ゴ	…	…	四球	…
	合計	33	31	7	4	2	6	3	3	.238	試合時間1時間35分