新型コロナウイルスの影響！
約３ヶ月遅れの開幕戦！
先発仁上が２回10失点の乱調！
出欠登録順の打線は三振の山！
二番手岡村が５回を無失点の好ピッチ！
最終回に無安打で６点返す！
しかし序盤の失点は大きかった！
４年連続開幕戦黒星発進！
30周年記念シーズンは始まった！
"Let's fire it up！" 気合い入れて行くぞ！
王道の31年目シーズン！
感染に気をつけながら今年も楽しもう！

まだバブル景気が続いている1990年、平成２年に僅か９名で誕生したジュピターズも今年2020年、ついに記念すべき30周年を迎えた。１月末に秋葉原で開催された納会＆表彰式では例年通り大騒ぎで盛り上がった。その頃、中国で感染が徐々に拡大していた新型コロナウイルスは日本では対岸の火事のような扱いだった。ダイヤモンドプリンセス号が横浜港に停泊し、毎日のように船内から感染者が出たというニュースを見ても他人事のような雰囲気はあった。だが３月に入り一気に新型コロナウイルスの感染が日本全国に広がり、３月下旬には外出自粛要請、さらに４月に入り政府は緊急事態宣言を発令し学校の休校や休業要請、テレワークを推奨。その結果、繁華街から人が消え各都市はゴーストタウン化した。しかも緊急事態宣言は首都圏では５月26日まで延長となった。さらに解除後も東京都では感染者が増え続けたため東京アラートまで発令された。感染拡大防止の観点からジュピターズの活動予定も大幅に変更となった。３月15日に予定していた全体練習、さらに３月29日に予定していた開幕戦の中止を余儀なくされ、６月下旬まで活動自粛期間に入った。また４月５日に開幕を控えていたＳリーグも登録選手全員に緊急アンケートを行い、開幕３日前の４月２日に前半戦５日間の中止が決定され、日程を大幅に変更し８月末から５日間（４試合）での大会が決まった。６月19日より県をまたいでの外出が可能になったため、６月28日に自粛中で鈍りきっていた身体を戻すための全体練習を計画したものの雨で無念の中止となり、４月25日に完成していた30周年記念ユニフォームを配ることができずに、ぶっつけ本番となる開幕戦を迎えることになった。 梅雨期間中ということもあり曇り空の下、ジュピターズ31度目の開幕戦は恒例の９イニング制で出欠登録順の打順。真新しい30周年記念ユニフォームを身にまとい、今年も無事に野球ができる歓びは例年より大きかったのは約３ヶ月遅れの開幕となったことだけではなく、１月末の納会＆表彰式以来の集合となったメンバーと無事にグランドで会えたことが何よりも大きかった。 しかし、そんな感傷に浸る間もなく試合は初回から荒れた。先発の仁上はいきなり４本の長短打を浴びて簡単に先制点を与えてしまう。その後に守備のミスにも足を引っ張られ、さらに長打を浴びて初回７失点。続く２回も５本のヒットを打たれて３失点。なんと２回11安打10失点の乱調で完全に出鼻を挫かれてしまった。 早く１点でも返したい打線は初回、連続四球で無死一、二塁のチャンスも後藤、菊池、伊藤のクリーンアップトリオが３者連続三振。出欠登録順の打順の最も悪いパターンだった。さらに２回も先頭の箕浦が三振で４者連続、次打者の高橋は四球で出塁するも西浦、佐藤と連続三振。３回の先頭の手塚も三振で３回一死まで７つのアウト全てが三振という屈辱。続く仁上が投手ゴロで初めて打球を前に飛ばし、ラストバッターの田辺が四球を選んで即、二盗、三盗、続く岡村も四球から二盗とチャンスを広げるも期待の則が三振に倒れ３回９アウトのうち８つが三振。結局、この試合の三振数は14ヶと三振の山を築いてしまった。 ４回は３者凡退で終わり５回も二死となるが西浦が30周年記念シーズンのチーム初ヒットとなる内野安打で出塁したものの得点には結びつかず。続く６回には一死から仁上がキレイにレフト前に弾き返したが後続が倒れ、７回には先頭の則が二塁打で出塁。続く後藤の内野ゴロの間に則は三塁へ進んでチャンスとなるが後続が呆気なく倒れて得点ならず。８回には一死から高橋が死球、西浦のヒットでチャンスを演出するもまたまた後続が倒れてスコアボードに８つ目の０が並んだ。 乱調の仁上に代わり３回から岡村がマウンドに登る。岡村はテンポ良く投げ、ヒットや四球でランナーは出すものの要所はしっかり締め、さらにテンポの良いピッチングで守備も締まって好プレーが随所に出て５イニングを無失点に抑え味方の反撃を待った。続く８回からは高橋がマウンドに登る。昨年は入団20年目にして初めて１度も登板機会がなく、2018年４月以来、実に２年３ヶ月ぶりの登板となった。高橋はいきなり死球、さらに四球、続く打者から三振を奪うも次打者に四球で一死満塁のピンチ。続く打者の打球はレフトフライ。マウンドを降りてレフトの守備に就いていた岡村が難なくキャッチ。三塁ランナーがタッチアップを敢行するが、岡村が捕球する前にスタートしてしまい、ボールは岡村からショートの伊藤、そして三塁ベースを踏んでいるサードの手塚に渡りアウト宣告。相手のミスでダブルプレーとなりピンチを凌ぐことができた。しかし最終回、高橋は４つの四球で押し出しの１点を献上するも３つのアウト全てを三振で奪う圧巻（？）のピッチングを披露した。 ９回裏、ジュピターズ最後の攻撃は仁上、田辺が連続四球で出塁。（足を痛めた仁上の代走に手塚）打順は先頭の岡村に戻り、ここでピッチャーが一塁へ牽制を投げるも悪送球となり二塁から手塚、さらに一塁から田辺が俊足を駆って一気にホームを駆け抜け、ようやく２点を返した。さらに岡村、則と連続四球。続く後藤も四球で歩いた時に相手バッテリーがタイムをかけずに投手交代しようとしたのを三塁へ向かう岡村が見逃さずに三塁を蹴ってホームまで駆け抜け１点追加。続く菊池が倒れた後に伊藤の内野ゴロが野選となりオールセーフで満塁。箕浦が押し出し四球を選び、高橋が倒れた後に西浦も押し出しの四球。最終回にノーヒットで６点を挙げ、なおも満塁で打席には佐藤。長打の期待が高まったが反撃もここまで。佐藤は内野フライに倒れて３者残塁でゲームセット。やはり初回、２回の10失点は大きかった。ノーヒットで５点差まで詰められただけでも奇跡に近いようなものだ。結局、３ヶ月遅れで開幕した30周年記念シーズン初戦は11対６で４年連続開幕戦黒星スタートとなってしまった。新ユニフォーム初披露の試合での敗戦は1995年４月２日、２代目ユニフォーム（ストライプユニフォーム）以来２度目であり波乱万丈、前途多難な30周年シーズンの幕開けとなってしまった。 しかし、とりあえず今年も何とか開幕した。今季は試合前、試合後の整列や握手の禁止、試合後のエール交換の禁止など感染に気をつけながらの戦いが続く。どれだけの試合数ができるのかは未知だが、いつも以上に緊張感を持ちつつも楽しむことも忘れずに王道の31年目を戦い抜いてほしい。Let's fire it up！気合い入れて行こう！

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	1	2	3	4	5	6	7	8	9
917	岡村	4	1	0	0	3	1	3	0	四球	…	四球	…	…	三振	…	…	四球
2D	則	4	2	1	0	2	1	0	0	四球	…	三振	…	…	…	中２	…	四球
D	後藤	4	3	0	0	1	2	0	0	三振	…	…	三振	…	…	二ゴ	…	四球
4	菊池	4	4	0	0	0	1	0	2	三振	…	…	投ゴ	…	…	一飛	…	中飛
6	伊藤	4	4	0	0	0	2	0	0	三振	…	…	捕飛	…	…	三振	…	野選
D9	箕浦	4	3	0	1	1	2	0	0	…	三振	…	…	三飛	…	…	三振	四球
51	高橋	4	2	0	0	2	1	0	0	…	四球	…	…	中飛	…	…	死球	三振
D3	西浦	4	3	2	1	1	1	0	0	…	三振	…	…	遊安	…	…	左安	四球
72	佐藤	4	4	0	0	0	1	0	0	…	三振	…	…	左飛	…	…	三ゴ	二飛
35	手塚	3	3	0	0	0	1	0	0	…	…	三振	…	…	投ゴ	…	遊ゴ	…
1D7	仁上	3	2	1	0	1	0	0	0	…	…	投ゴ	…	…	左安	…	…	四球
8	田辺	3	1	0	0	2	1	2	0	…	…	四球	…	…	三振	…	…	四球
	合計	45	32	4	2	13	14	5	2	試合時間2時間35分