梅雨明け直後の熱戦！
灼熱の大宮で９イニング制！
移籍の平田が初参戦し初先発！
今季３試合連続で初回に失点！
４回に無安打で９点奪い逆転！
しかし５回に８失点で同点！
６回に菊池の適時打で再逆転！
７回併殺焦った？岡村にミス！逆転を許す！
30℃超え２時間40分の熱戦は悔しい敗戦！
どんな状況でも集中して臨もう！

前日、関東地方の梅雨明けが発表された。８月に入っての梅雨明けは13年ぶりで観測史上３番に遅く、記録的に長い梅雨であったが、梅雨明けと同時に本格的な夏がやってきた。30周年記念シーズンの今季３戦目は梅雨明け直後、30℃超えの真夏日の中、大宮で自虐的な９イニング制。エースの仁上を欠いての戦いだが、昨年解散したミラーズより移籍してきた平田が初参戦。また前試合に助っ人で参加した後、正式入団が決定した高橋（哲）も正規メンバーとして参加し、30周年記念に相応しい新生ジュピターズが始動したと言える。 初参戦の平田は即、初先発のマウンドに登るが初回、一死から連続四球を献上後にワイルドピッチも重なり、４番打者にタイムリーを打たれて１点を与えてしまう。しかし、その後も四球で満塁のピンチを背負うも後続を打ち取り三者残塁で最少失点で切り抜けた。２回以降もランナーは出すが要所を締めて失点を許さず、相手打線に残塁の山を築かせ味方の援護を待った。 ３回まで手塚のヒット１本に抑えられていたジュピターズ打線は４回、代わった相手投手の制球難を見逃さず、西浦、後藤、田辺と三者連続四球で満塁。さらに箕浦が押し出しの死球をぶつけられ難なく同点に追いつく。続く高橋（哲）も押し出しの四球を選んで逆転に成功。則が倒れた後、岡村、佐藤も押し出し四球。平田のサードゴロで１点追加、さらに二塁ランナーの岡村も好走塁でホームに滑り込んで追加点。それから手塚、菊池、伊藤、打者一巡して西浦、後藤と５者連続四球で結局この回はノーヒット、打者15人のうち12四死球で大量９点を挙げた。 ８点リードで気を緩めたわけではないが５回に平田が突如、相手打線に捕まる。死球、味方のエラー、ワイルドピッチ、四球、さらに死球などの後に３本の長短打を浴びて６点を奪われる。さらにヒットや四球で満塁から２点タイムリーを打たれて同点に追いつかれてしまう。尚も一死二、三塁と逆転のピンチであったが平田は最後の力を振り絞り後続を打ち取り５回を終えて９対９とスコアは振り出しに戻った。初参戦し即、先発マウンドに登った平田はミラーズ解散となった昨年９月29日のＳリーグ第27回大会2nd Stage最終節から約10ヶ月ぶりにボールを握ったが４回までは球数こそ多いが相手打線を抑えていた。暑さも厳しくなってきた５回に崩れてしまったのはジュピターズ毎夏恒例、灼熱地獄の９イニング制の洗礼を浴びる形となってしまったが、これからの活躍に期待したい。 同点に追いつかれた直後の６回表、先頭の佐藤が四球で歩くとすかさず二盗を決める。続く平田の内野ゴロの間に佐藤は三塁へ進み、さらに手塚が内野安打で出塁してチャンスを広げ、菊池が鮮やかにレフト前に弾き返し佐藤がホームを駆け抜け再逆転に成功。さらに伊藤の打球が野選を誘い手塚もホームイン。２点リードとして試合は終盤戦に突入した。 ６回から岡村がマウンドに登り必勝態勢。死球と味方のエラーでピンチを背負うも岡村はテンポ良く投げて後続を退け得点は許さなかった。しかし７回、内外野のエラーで１点を失い、さらに一死一塁。次打者の打球はピッチャーゴロ。ダブルプレーを狙って岡村はすかさず二塁へ投げるも誰もいないところへまさかの暴投。次打者に四球で満塁から走者一掃のツーベースを浴びてしまう。ダブルプレーを焦った挙句の逆転を許してしまった。８回にも３連打で１点を失い11対14と３点差をつけられ最後の攻撃も簡単に二死の後、敵失が２つ続いてチャンスが訪れるも得点に結びつかずゲームセット。梅雨明け直後、30℃オーバーの中、２時間40分の熱戦は悔しい敗戦となった。 2020年シーズン３試合目だが３試合とも初回に失点し先制を許す形となっている。やはり投手が楽に投げられるよう相手より先に得点を奪うことが重要である。また、暑さの中で集中力が途切れがちな場面が多く、記録に残らないエラーのような凡ミスが目立った。特に暑さの厳しくなってきた５回以降が顕著だった。集中力が途切れた時、大きなケガにもつながってしまうので、どんな状況でも常に集中して試合に臨んでほしい。2020年の夏は始まったばかり。これからさらに暑くなるだろう。今年の夏は今までの夏とは違い、withコロナも考えての夏になる。日々の生活においてストレスの溜まることも多々あると思うが、せめて野球ではストレスが溜まらないよう、いや逆にストレスを発散させるためにも集中しながら楽しむことを第一に考えてチーム一丸で乗り切っていこう。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	1	2	3	4	⇒	5	6	7	8	9
8	田辺	5	4	0	0	1	2	0	0	三振	…	…	四球	三振	…	…	二ゴ	…	遊失
D9	箕浦	5	3	0	1	2	0	0	1	三飛	…	…	死球	…	中飛	…	死球	…	遊失
5	高橋哲	5	3	1	1	2	1	0	0	四球	…	…	四球	…	三振	…	左安	…	三ゴ
27	則	4	4	0	0	0	1	1	0	三振	…	…	捕飛	…	一失	…	三飛	…	…
91	岡村	4	3	0	1	1	0	0	2	…	三ゴ	…	四球	…	三直	…	左飛	…	…
72	佐藤	4	2	0	1	2	0	2	0	…	三ゴ	…	四球	…	…	四球	…	三失	…
1D	平田	4	4	0	1	0	1	0	0	…	三ゴ	…	三ゴ	…	…	三ゴ	…	三振	…
3	手塚	4	3	2	0	1	0	0	1	…	…	左安	四球	…	…	投安	…	遊ゴ	…
4	菊池	4	2	1	1	2	0	1	0	…	…	投併	四球	…	…	左安	…	四球	…
6	伊藤	4	3	0	0	1	0	1	2	…	…	三ゴ	四球	…	…	野選	…	投ゴ	…
D	西浦	4	2	0	1	2	1	0	0	…	…	…	四球	四球	…	三飛	…	…	三振
D	後藤	4	2	0	1	2	2	0	0	…	…	…	四球	四球	…	三振	…	…	三振
	合計	51	35	4	8	16	8	5	6	試合時間2時間40分