| 東京を含む４都府県に３度目の緊急事態宣言が発令された。東京に隣接している神奈川、埼玉、千葉の多くの市にも まん延防止等重点措置の適用範囲が広がったため開催が不安視されたが、サンケイスポーツセンターのある三郷市は適用外地域、通常通りのグランド貸し出しが行われているために無事にＳリーグ第29回大会の第二節も開催された。 ２週間前、今季開幕戦がいきなりＳリーグ公式戦。しかも主砲とエースを欠く少数精鋭で臨み、序盤で７点差を付けられながらも終盤に粘りを見せて１点差まで追い上げたが残念ながら惜敗。５年連続開幕戦黒星スタートとなったジュピターズの今季２試合目の対戦相手は前年のＳリーグチャンピオン。昨年大会では優勝をかけた最終節に敗れて悔しい準優勝となった。早くもリベンジの機会がやってきた。 初回、先頭の岡村が四球を選んで出塁すると二盗を慣行。さらに牽制悪送球の間に三塁を蹴ってホームまで還って幸先良く先制に成功。しかし、直後の１回裏、先発マウンドに登った仁上が先頭打者を内野安打で出塁させてしまうと、二盗、三盗でピンチを招く。二死から相手４番打者にタイムリーを浴びて早くも同点とされてしまう。 ２回、３回とジュピターズ打線は相手投手に手も足も出ずに３回を終えてノーヒット６三振とイヤな流れが漂っていた。４回も簡単に二死となるが、田辺が四球で出塁すると当然のように二盗、三盗を決めてクリーンアップトリオにチャンスをつなげ、期待に応えて３番の高橋哲がセンター前に弾き返す勝ち越し打。さらに４番の則は内野安打で続き、パスボールの間にそれぞれ進塁。５番に抜擢された平田も右方向へ適時打を放って高橋哲、則と相次いでホームを踏み、この回二死から３点を挙げた。さらに６回には田辺、高橋哲の連打と則の四球で二死満塁からパスボールの間に１点。さらに手塚が２点タイムリーを放って再びダメ押しとなる３点を追加した。 初回に１点を失った先発の仁上だったが、その後は安定したピッチング。２回、３回は三者凡退。４回にはヒット２本を打たれ無死一、二塁のピンチを迎えるが、続く打者から三振を奪い、次打者の打球は鋭いサードライナー。これを三塁手の高橋哲が見事にキャッチし、冷静にセカンドの菊池へ送球。飛び出していた二塁ランナーは帰塁できずにダブルプレーでピンチを切り抜けた。味方が勝ち越した直後のピンチを切り抜けたことは大きかった。５回も三者凡退に抑え、６回こそ１本のヒットを打たれるも慌てることなく後続を打ち取り、最終回も２者連続三振を含む三者凡退に抑えてゲームセット。昨年の優勝をかけた最終節、わずか２回でKOされたクールナイツ打線を相手に僅か96球で約４年ぶりとなる見事な無四球完投勝利を挙げてリベンジを果たした。 ３回までノーヒット６三振と奮わなかった打線も４回、田辺の四球と盗塁からクリーンアップトリオが連打で期待に応え勝ち越し、さらに６回にも効率的にダメ押し点が奪え、まさしく投打が噛み合い前年王者に快勝したゲームで2021年シーズンの記念すべき初勝利となった。 超短期決戦である今大会は次節のフラワーズ戦で一回りとなる。この流れに乗って残り４試合、突き進んでいこう。 尚、この試合、５回の攻撃時にヒットで出塁した菊池が二塁へ進塁する時に右足の太もも裏を負傷。菊池に全く落ち度はないが、一生懸命にプレーをしていてもケガする時はしてしまう。高齢者の多いチームだけに少しでも回避するためにも準備運動や年齢にあったプレーを心掛けてもらいたい。幸い次の試合はゴールデンウィークを挟んで３週間後、1995年の入団以来26年連続して規定打席到達という記録（入団以来の記録は後藤の31年連続に次ぎ、入団以来に限らなければ則の30年連続に次ぐ）を持つ菊池の早期回復を願うばかりである。 ※緊急事態宣言が予定通り５月11日で終わらず、延長となり埼玉県にも拡充した場合、グランドが営業を自粛する可能性があります。その場合は大会を打ち切り、もしくは延期となります。現段階では予定通り今後も開催されます。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 7 | 岡村 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 四球 | … | … | 右飛 | … | 遊ゴ | … |
| 8 | 田辺 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 三振 | … | … | 四球 | … | 左安 | … |
| 5 | 高橋哲 | 3 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 三振 | … | … | 中安 | … | 左安 | … |
| 2 | 則 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 四球 | … | … | 二安 | … | 四球 | … |
| 9 | 平田 | 3 | 3 | 1 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 三振 | … | … | 右安 | … | 三振 | … |
| D4 | 手塚 | 3 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | 投飛 | … | 中安 | … | 右安 | … |
| 3 | 西浦 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | … | 三振 | … | 二ゴ | … | 四球 | … |
| 6 | 伊藤 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | 三ゴ | … | … | 二ゴ | 投ゴ | … |
| 4D | 菊池 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | … | … | 三振 | … | 左安 | … | … |
| D | 箕浦 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | … | … | 三振 | … | 三振 | … | 遊ゴ |
| 1 | 仁上 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | … | 投ゴ | … | 一失 | … | 投ゴ |
| D | 後藤 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | … | … | … | 投ゴ | 三ゴ | … | 捕飛 |
| 合計 | 35 | 30 | 8 | 5 | 5 | 8 | 7 | 0 | 試合時間1時間40分 | |||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ○ | 仁 上 | 7 | 26 | 6 | 7 | 0 | 1 | 1.00 | 96 |
