| 前試合から再び１ヶ月ほどが経過。首都圏は９月30日まで再々延長された緊急事態宣言下、さらに夏場の猛暑を考えると以前のように精力的にマッチメイクは行わず６月から９月までの３ヶ月間は月１試合ペースとなった。約１ヶ月前と同じく潮見のグランドで今季第９戦目。しかし、則、伊藤、平田など主力メンバーが相次いで欠場、さらに参加未定者もいたためＳリーグ今大会の優勝チーム・フラワーズから今季初の助っ人２名を依頼し臨むことになった。この日の気温は10月中旬並み、すっかり季節は秋に近づいていた。 ジュピターズは初回、２回と満塁のチャンスを作るもいずれも三者残塁と序盤からイヤなムードが漂った。それを打ち消したのは今季初先発となった岡村の好投だった。初回は味方のエラーや四球、２回は四球とヒットでランナーを背負うも要所を締めて得点を許さなかった。３回も内野エラーでランナーを許すが無得点に抑えて味方の援護を待った。 序盤は両軍投手ともランナーを出しながらも得点を許さない投手戦の様相となってきたが、そんな岡村の好投に応えたのは岡村自身だった。３回裏、四球と２本の内野安打で３イニング連続して満塁の好機に岡村はセンター前に先制となるタイムリーを放ち均衡を破ると、続く手塚の内野ゴロの間にも１点追加、さらに守備の乱れの間に得点し、この回３点を奪った。ところが直後の４回、味方のエラーで出したランナーを二塁に置き、二死からボテボテで力なく一、二塁間を抜けてしまうゴロを打たれ、右翼手の仁上が捕球した時にはランナーは三塁を蹴りホームへ向かい１点を献上してしまった。ボテボテのゴロに一塁手の西浦、二塁手の菊池がお見合い状態になり結果的に外野まで抜けてしまい、さらに右翼手の仁上もランナーがホームへ向かうと思っていない体勢での捕球となり正直、無駄な得点を与えてしまった。 だが４回裏、その仁上が一死から二遊間を破るセンター前にヒットを放つと、続く後藤が四球、助っ人の千葉選手の内野ゴロでランナーが入れ替わるが千葉選手は二盗で一死二、三塁のチャンス。続く助っ人の荒井選手はレフトへ２点タイムリーを放つと、さらに高橋哲も負けじとセンターオーバーのタイムリーツーベースで続き、この回も３点を奪った。 ５点差リードで迎えた５回表だが悪夢のような５回となってしまった。２者連続して内野安打を許すと、次打者は内野のエラーで無死満塁の大ピンチ。今までランナーを出しながらも粘り強く投げてきた岡村だったが続く打者に押し出しとなるデッドボール。さらに満塁ピンチは続いたが次打者の打球はピッチャーへのゴロ。ホームゲッツーを焦ったのか、これを岡村が後逸。すぐに二塁手の菊池がカバーしてボールを掴みホームは間に合わないので一塁へ投げたが、まさかの悪送球。ボールは一塁側ベンチ横まで転がり、その間に塁上にいた３人のランナーは相次いでホームイン。潮見グランドは三郷や大宮と違いオールフリーのため送球が逸れてもワンベースにならずインプレーのため、まさかのダブルエラーで３点を失ってしまった。しかも、これだけで終わらず、続く打者に内野安打を打たれて無死一、三塁から次打者には左中間を深々と破られるスリーランホームランを浴び、この回まさかの７失点で逆転を許してしまった。 悪夢のような５回にまさかの７失点で逆に２点を追いかける形となったジュピターズだったが５回裏は一死から西浦が四球で出塁したが後続が呆気なく倒れて無得点。６回から仁上がマウンドに登り一死から内野安打のランナーを背負うも、次打者の打球はライト前にフラフラと上がる。これを右翼に代わった岡村が猛ダッシュして捕球し二死、すかさず岡村は一塁手の西浦へ送球。飛び出していた一塁ランナーは戻れず見事にダブルプレーが決まって結局、仁上は僅か５球しか投げず相手打線を無得点に抑えた。 時間的最終回となった６回裏、先頭の仁上が三振に倒れて一死となるが続く後藤がこの試合３ヶ目の四球で歩き、すかさず二盗を慣行。さらに助っ人の千葉選手も四球で出塁しダブルスチールで一死二、三塁と一気に同点へのチャンスを広げる。続く助っ人の荒井選手はショートゴロで三塁ランナーの後藤がホームへ向かいタイミングはアウトだったが幸運にも相手捕手に落球があり１点を返して１点差、なおも一死一、三塁で打順はこの日２本のヒットを放っている高橋哲。サヨナラも現実的になってきたと思われた直後、無情にも時間切れとなり不完全燃焼のままゲームセット。結局、８対７と１点届かず無念の敗戦となってしまった。 得点だけ見ると激戦のように思えるが、失点の中身はお粗末なもので内野陣に６エラー、しかも逆転を許した魔の５回は最悪だった。また８安打で７得点した打線だったが初回、２回と２イニング続けて満塁の好機を作りながらも無得点だったのは痛かった。序盤で相手投手を崩していたら展開は変わっていたはずである。 これで今季２度目の２連敗で通算６敗目を喫し、昨年に続いて年間負け越しに王手状態である。過去31年間で２年連続シーズン負け越しは未だ１度もない。今年あと何試合できるか分からない。10月２試合、11月２試合を予定しているが雨で中止も考えると僅かしかないはずである。チームのタイトル争いも佳境なので、とにかく最後まで集中して悔いのないように全力で戦ってもらいたい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
| 7 | 千葉(助) | 4 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | --- | 中飛 | 三ゴ | … | 二ゴ | … | 四球 |
| 5 | 荒井(助) | 4 | 3 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | --- | 中２ | … | 四球 | 左安 | … | 遊ゴ |
| 2 | 高橋哲 | 3 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | .368 | 四球 | … | 三安 | 中２ | … | … |
| 8 | 田辺 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .471 | 野選 | … | 遊安 | 死球 | … | … |
| 19 | 岡村 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | .455 | 三振 | … | 中安 | 死球 | … | … |
| 6 | 手塚 | 3 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | .190 | 投ゴ | … | 三ゴ | … | 一ゴ | … |
| 3 | 西浦 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .214 | … | 一ゴ | 三振 | … | 四球 | … |
| 4 | 菊池 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | .130 | … | 中安 | 投ゴ | … | 投ゴ | … |
| D | 箕浦 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .043 | … | 三振 | … | 一ゴ | 三振 | … |
| 91 | 仁上 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .167 | … | 野選 | … | 中安 | … | 三振 |
| D | 後藤 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | 0 | .125 | … | 四球 | … | 四球 | … | 四球 |
| 合計 | 35 | 25 | 8 | 5 | 10 | 5 | 4 | 6 | .245 | 試合時間1時間50分 | ||||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 岡 村 | 5 | 29 | 6 | 4 | 3 | 1 | 8.03 | 88 |
| 仁 上 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3.39 | 5 |
