| 本来なら10月10日はスポーツの日（旧・体育の日）で祝日だが、今年は東京オリンピックのためにスポーツの日が７月に移動したため昨年に続いて祝日のない10月となった。10月10日に今季第10戦目となったジュピターズだが、10戦目を10月に開催するのは過去初である。コロナ禍の昨年は10戦目が11月29日に最終戦として開催された。これがチーム史上最も遅い10戦目であるが、創設年の1990年と翌1991年は11月だった。（両年とも年間13試合）よって過去４番目に遅い第10戦目となった。 長く続いた緊急事態宣言も９月末で解除され、感染者数も減ってきた中での今年初の亀戸での練習試合。しかし、昨年までの亀戸野球場とは違い、今年６月頃からミズノ製ビヨンドマックスやゼット製ブラックキャノンなどラバーが貼ってある飛距離の出る高機能バットの使用が禁止された。マンションに囲まれたグランドのため近隣のガラスを割る事例があり、その対策のため高機能バットの使用禁止となってしまった。また、外野後方にマンションのあるA面の使用も禁止となり、B面１面だけのグランドとなってしまった。 仁上が欠場のため、この試合の先発は岡村を予定していたが、まさかの体調不良のため当日の朝に急遽、欠場となってしまい投手陣の両翼をもぎ取られた中で大きなハンデを背負っての多難な戦いを余儀なくされ、未曽有の事態に５月23日のＳリーグ第四節以来となる平田を緊急先発させなければならなくなってしまった。 なんとか試合の主導権を握りたかったジュピターズは初回、相手先発投手の制球難から７つの四球を選びノーヒットで４点を献上してもらい少しは安堵したのもつかの間だった。 その裏、先頭打者を難なく打ち取った平田だったが、２本の長短打を浴びて１点を返されてしまう。さらに次打者の打球はセンターへ。これを田辺が目測を誤り後ろに逸らしてしまうと次打者にタイムリーを打たれて２点目。続く打者から三振を奪うも、次打者には２点タイムリースリーベースでアッと言う間に同点に追いつかれ、さらに四死球でランナーを溜めてしまったところに連打を浴びて結局、９失点。４点リードが一瞬のうちに５点を追いかける形に変わってしまった。続く２回にも連続四球でランナーを出してしまった後に適時打を打たれて３点を献上。早くも二桁失点となってしまった。 大量リードを許してしまったジュピターズは相手打線とは逆に２回、３回と代わった相手投手を打ちあぐね簡単に三者凡退に倒れて未だノーヒット。なんとか流れを止めようと３回から2013年８月以来、約８年２ヶ月ぶりに手塚をマウンドに送るも往年の大エースの面影なく５者連続四球で焼け石に水。すぐに2019年８月以来、約２年２ヶ月ぶりに菊池を登板させたが結局、この回は７失点と相手の流れを止めるどころか勢いをつけてしまった。やはり仁上、岡村の両エース不在は大きかった。 初回の相手投手の連続四球と相手の攻撃が異常に長かったため、早くも４回で時間的最終回。点差は実に15点差、しかもジュピターズはノーヒットと全く見せ場がなかった。唯一の見せ場は三塁手の助っ人として参加してくれた周藤選手の華麗な守備だけだった。４回表も簡単に二死となるが、西浦と菊池が連続四球で出塁。続く箕浦が鮮やかにセンター前に弾き返して西浦がホームに生還。最終回二死からの土壇場で箕浦にチーム初ヒットが出て１点を返した。さらに後藤も四球で出塁し満塁のチャンスを演出し粘りを見せるも田辺がセンターフライに倒れて敢え無くゲームセット。投手陣の両翼のいない状態で戦った試合は５対19の惨敗で終わり昨年秋以来となる今季初の３連敗となってしまった。今季も本当に残り僅かとなった。予定では天候次第だが、あと３試合できるかどうか。とにかく最後まで悔いの残らないよう、そして楽しみながら勝利を目指してガンバロウ。 尚、４回表での試合終了は、この試合でチーム通算550試合目だが、過去最少イニング記録である。（2000年９月３日…マリナーズ戦および2015年11月29日…東京リボーン戦は４回裏終了時で打ち切り） 少しだけ時間が余っていたため４回裏を継続したが勝敗には関係しないため記録には反映していない。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 |
| 8 | 田辺 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | .421 | 四球 | 左飛 | … | 中飛 |
| 6 | 伊藤 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .091 | 三振 | 投ゴ | … | … |
| 4 | 高橋哲 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | .350 | 四球 | … | 二ゴ | … |
| 2 | 則 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .412 | 三振 | … | 三直 | … |
| 5 | 周藤(助) | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | --- | 四球 | … | 三振 | … |
| 17 | 平田 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | .250 | 四球 | … | … | 遊ゴ |
| 71D | 手塚 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | .182 | 四球 | … | … | 左飛 |
| 3 | 西浦 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | .214 | 四球 | … | … | 四球 |
| D1 | 菊池 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | .130 | 四球 | … | … | 四球 |
| 9 | 箕浦 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .080 | 遊ゴ | … | … | 中安 |
| D | 後藤 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .118 | … | 三振 | … | 四球 |
| 合計 | 23 | 13 | 1 | 5 | 10 | 5 | 3 | 1 | .236 | 試合時間1時間45分 | ||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 平 田 | 2 | 22 | 9 | 1 | 6 | 5 | 22.50 | 82 |
| 手 塚 | 0/3 | 5 | 0 | 0 | 5 | 5 | --- | 18 | |
| 菊 池 | 1 | 7 | 3 | 1 | 1 | 2 | 14.00 | 22 |
