| 本来は３月末に舎人公園にて開幕戦の予定だったが、前日の雨によりグランド回復の見込みがないため、前日の午後に中止決定。これによりＳリーグ開幕が今季開幕戦となった。ちなみにＳリーグ公式戦が開幕戦となるのは２年連続７度目である。2020年、2021年と２年続けてコロナ禍によるwithコロナ時代のシーズンを経験。オフの納会＆表彰式も２年続けて中止となったが、残念ながら今シーズンもコロナ禍３年目の中でのスタートとなった。 今大会からリーグ復帰を予定していたゼファーズが第６波の影響により２年続けて活動休止を発表。さらにコロナ禍により新加盟チームも見つからないため、今大会も前年の大会同様に４チームによる年間を通して２度対戦（計６試合）のリーグ戦となった。昨年の大会は夏に東京五輪が控えていたので６月に全日程が終わる超短期集中開催だったが、今大会もコロナ禍で先行きの見通しが立たないため、昨年同様に４月〜６月で全日程を終える大会形式が持続することになった。 1990年に創設したジュピターズの通算33度目となる開幕戦は昨年と同じＳリーグ第一節、そして昨年と同じフィッシャーズが対戦相手。昨年はエースと主砲不在の中、７点差を追い上げて意地を見せるが１点届かずに惜敗。これが悪夢の始まりであり、雨天順延なく６月中旬に終わったＳリーグ第29回大会は1993年のリーグ発足以来、29年44大会目にして４チームでのリーグ戦とはいえ初めて最下位という屈辱の順位に終わった。今季は昨年のリベンジ、そして挽回のシーズンであり出足で躓くことは決して許されなかった。 初回、試合開始直後に先頭の岡村がレフトオーバーの二塁打を放つ。２年連続MVPとして、いきなりチャンスを演出すると、続く田辺はセカンド後方に落ちる内野安打で出塁。そして昨年のリーグとチームのダブル盗塁王は当然のように二盗に成功。さらに高橋哲が死球で無死満塁の大チャンス。ここで昨年の打点王でもある主砲の則が初球をレフトへ弾き返し２点タイムリーツーベース、昨年のチームタイトルホルダーの活躍により先制に成功。さらに手塚の敵失の間に１点追加。続く伊藤もタイムリーを放って初回４安打で４点を挙げ幸先よいスタートを切ったかに思われた。 初回に２人のランナーを四球で出しながらも０点に抑え、逆に４点のリードを貰った先発の仁上は２回、一死後に連打を浴びると、味方のエラーが重なり３点を献上し１点差に詰め寄られてしまう。しかし３回裏、四球や菊池のヒットなどで一死満塁とし、続く仁上の打球が敵失を誘って２点を追加し３点差とリードを広げた。ところが４回に２つのエラー絡みで１点、５回にも１点を奪われ再び１点差とされてしまう。 なんとかリードを広げたいジュピターズは５回裏、一死から仁上、後藤が連打で出塁し打順は１番に戻ると岡村がこの試合２本目の二塁打を放ち仁上が生還。さらに田辺も２本目のヒットで後藤がホームを踏むと、続く高橋哲の内野ゴロがフィルダースチョイスとなりオールセーフで岡村生還。則は三振するも振り逃げを慣行。その間に三塁ランナーの田辺が本盗に成功し終盤でダメ押し的な４点を加えて時間的最後の守りに就く。最終回、先頭打者にヒットを打たれた仁上だったが、後続を３人で打ち取ってゲームセット。２度も１点差まで詰め寄られながらも、決して追いつかせなかった粘りのピッチングで完投勝利を挙げた。 ここ５年間は開幕戦黒星が続いていたジュピターズだったが、この勝利は2016年以来６年ぶり20度目となる開幕戦勝利。さらに毎年、春先は湿りがちな打線が珍しくつながり二桁安打、二桁得点での開幕戦勝利は2012年以来、実に10年ぶりとなった。そして前年2021年シーズン終盤から数えて４連勝、しかも４試合連続二桁得点勝利である。 昨年大会最下位の呪縛でもあった初戦を勝利したことにより第一段階を突破。しかし道はまだまだ続く。現在、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の規制は出ていないが、３年連続コロナ禍の中での大会である。新型コロナウイルスの猛威はまだ続いているが、withコロナ時代の試合形式で今年も健康、感染、ケガに注意して誰一人欠けることなく遠い道のりを最後まで走り抜けてもらいたい。一致団結して今年も草野球を楽しもう。 尚、３月13日の自由練習に参加した選手には伝えられていたが、この試合後、改めて来シーズン2023年いっぱいをもってチームの解散が公式的に発表された。残り僅か２シーズンである。１試合でも多く参加して沢山の思い出を作ってもらいたい。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
| 7 | 岡村 | 4 | 4 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 左２ | 投失 | 三振 | … | 中２ |
| 8 | 田辺 | 4 | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 二安 | 遊ゴ | 三ゴ | … | 左安 |
| 5 | 高橋哲 | 4 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 死球 | 左飛 | … | 左安 | 野選 |
| 2 | 則 | 4 | 4 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 左２ | 遊ゴ | … | 遊飛 | 振逃 |
| 3 | 手塚 | 4 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 一失 | … | 中失 | 投飛 | 三振 |
| 6 | 伊藤 | 4 | 2 | 1 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 右安 | … | 四球 | 死球 | 投ゴ |
| 4 | 菊池 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 三振 | … | 中安 | 一ゴ | … |
| 9 | 箕浦 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 投ゴ | … | 投ゴ | … | 一飛 |
| 1 | 仁上 | 3 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 二ゴ | … | 遊失 | … | 二安 |
| D | 後藤 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | … | 四球 | 四球 | … | 左安 |
| 合計 | 36 | 31 | 10 | 7 | 5 | 4 | 7 | 4 | 試合時間1時間45分 | |||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ○ | 仁 上 | 6 | 34 | 7 | 3 | 5 | 1 | 1.17 | 114 |
