約２年ぶりに真夏の９イニング制！
フラワーズ千葉選手が練習試合帯同！
仁上５回一死までパーフェクトピッチ！
15年ぶり！菊池が３安打猛打賞！
楽勝かと思いきや最終回に落とし穴！
２回完全だった岡村が背信の５失点！
あわやサヨナラ負け？！なんとか踏ん張り辛勝！
２時間15分の熱戦は僅か１点差勝利！
しかしノーエラーで15年ぶりの５連敗を阻止！
今年も暑い夏を熱く乗り切ろう！

Ｓリーグ史上初の２大会連続して雨天順延なく６月12日に第30回大会が幕を閉じた。なんとか２年連続最下位は免れたものの、内容は散々な大会だった。大会終了から約２週間後の６月27日に関東地方は観測史上最速で梅雨明けが発表され、梅雨明け前の６月25日から７月３日まで９日連続の猛暑日を記録。その後、戻り梅雨の状態にもなったが、ジュピターズは大会終了から１ヶ月以上、試合を組むことがなかったため、35度以上の猛暑日や戻り梅雨の影響を受けずに2022年・夏のプレ･シーズンゲームに入ることができた。 ３月末の開幕戦が中止になったため、練習試合は今季初。しかも2020年８月以来となる自虐的な９イニング制だが、この日は天候に恵まれ気温は30度を超えていたが大宮や三郷のような灼熱になる内陸のグランドではなく、海風を感じる潮見グランドのため、少しは快適に試合に臨むことができた。今まで９イニング制の練習試合は灼熱の大宮で開催することが多かったが、大宮以外での９イニング制練習試合は2017年11月の舎人公園以来となった。 Ｓリーグ終了後、約１ヶ月以上も試合から遠ざかっていたジュピターズは今季開幕２連勝の後に15年ぶりとなる４連敗。４連敗中のヒットは単打のみ７本で得点は僅か３点しか奪えず打撃陣はどん底状態だった。打撃力アップと手薄な外野陣をカバーするためフラワーズ所属の千葉選手とバックアップメンバー契約をチームが解散する来年末まで交わし、この試合からジュピターズブルー迷彩のユニフォームを着用して千葉選手が合流。千葉選手はＳリーグ公式戦以外の練習試合にはジュピターズメンバーとして参加し、助っ人としてではなくメンバーとして記録も残される。過去には2007年〜2014年まで有田選手がバックアップメンバーとして参加し記録が残っている。もちろん公式記録のためタイトル争いにも適用される。 千葉選手が合流し、打撃力および守備力の上がったジュピターズ今季初の練習試合は初回から動きがあった。先頭の高橋哲、後藤が連続四球で出塁そして盗塁でチャンスを広げ、３番に入った菊池が先制タイムリーを放つ。さらに岡村の内野ゴロの間にも得点を重ね初回２点をゲット。４連敗中は常に相手に先制されていたがジュピターズが先制するのは５試合ぶりである。さらに３回には敵失と押し出し四球で２点を加え序盤から試合を有利に進めることができた。 投げては今季７試合連続先発の仁上が４回まで１人のランナーも出さない完璧なピッチングを披露。４イニングを投げて４者連続を含む６三振を奪い、外野に飛ばされた打球は１本のみとパーフェクトな内容だった。そんな仁上のピッチングに刺激され５回には箕浦と田辺が敵失で出塁した後、次打者の平田がタイムリーツーベースを放ち追加点。さらに二死から後藤の適時打と、2007年７月の戸田橋ポロリンズ戦以来、15年ぶりとなる菊池の猛打賞となる３本目のヒットもタイムリーとなり３安打で３点を奪ってリードを７点に広げた。 ５回裏の先頭打者に鋭い当たりのゴロを打たれた仁上だったが、これを一塁手の手塚が逆シングルで好捕し一死を取るが、次打者には四球を与えてこの試合初めてのランナーを許してしまうと続く打者には初ヒットを打たれて一死一、二塁と初めてのピンチを背負う。次打者はショートゴロに打ち取り二塁ランナーをサードでアウトにするが、続く打者にはセンター前に弾き返され１点を献上してしまう。６回にもヒットを打たれるが無得点に抑え結局、仁上は６回69球を投げて２安打１失点６奪三振とエースの名に相応しいピッチングでマウンドを降りた。翌７回から岡村がマウンドに登るが、７回、８回と２イニングを三者凡退に打ち取り、先発した仁上同様に見事なピッチングを披露し楽勝ムードが漂った。 しかし、好事魔多し。５回に３点を奪って以降のジュピターズは６回は千葉選手と伊藤にヒットが出るも無得点。７回は三者凡退。８回は高橋哲がヒットを放つも後続倒れ無得点。最終回も三者凡退で４イニング０行進となってしまい６点リードで最後の守りに就いた。マウンドの岡村は簡単に一死を取るも、その後、不運なヒットも合わせるとまさかの５連打を浴びて一気に５点を失いリードは僅かに１点、なおもヒットで出したランナーを背負い、あわやサヨナラのピンチとなるが、なんとか最後に踏ん張ってラストバッターをショートゴロに打ち取りゲームセット。真夏の９イニング制２時間15分の熱戦は終わってみれば１点差の辛勝だった。 初回に先制、序盤に追加点を挙げたが終盤４イニングは無得点と良いのか悪いのかはっきりしない打線だったが、残塁数は11と多く、あと何点かは奪えていたはずである。６回まで１失点に抑えた仁上の好投がなければ危なかった試合だった。しかし集中力が切れてもおかしくない暑い中、９イニングの長丁場にもかかわらず守備陣は久し振りのノーエラーも大きかった。とりあえず連敗はストップ、これからまだまだ暑い夏は続くが、暑い夏を熱く乗り切って今度は連勝街道を続けよう。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7	8	9
25	高橋哲	4	3	1	0	1	0	4	0	.231	四球	…	三ゴ	…	左飛	…	…	中安	…
D	後藤	4	2	1	1	2	1	2	0	.250	四球	…	四球	…	中安	…	…	三振	…
4D	菊池	4	4	3	2	0	0	0	0	.278	二安	…	左安	…	中安	…	…	投ゴ	…
91	岡村	4	3	0	1	1	1	0	0	.182	三ゴ	…	四球	…	二ゴ	…	…	…	三振
34	手塚	4	3	0	1	1	1	0	0	.063	投ゴ	…	四球	…	…	遊飛	…	…	三振
7	千葉	4	3	1	0	1	0	1	0	.333	四球	…	投併	…	…	左安	…	…	中飛
D3	西浦	3	2	0	0	1	0	0	0	.000	四球	…	…	二ゴ	…	一ゴ	…	…	…
6	伊藤	3	3	1	0	0	0	0	0	.222	三ゴ	…	…	三ゴ	…	左安	…	…	…
D2	則	3	3	0	0	0	1	0	0	.095	…	三飛	…	遊ゴ	…	三振	…	…	…
D	箕浦	3	3	0	0	0	0	0	0	.071	…	三ゴ	…	…	遊失	…	三ゴ	…	…
8	田辺	3	3	1	0	0	0	1	0	.176	…	中安	…	…	遊失	…	左飛	…	…
59	平田	3	3	1	1	0	0	0	0	.222	…	投ゴ	…	…	左２	…	遊ゴ	…	…
1D	仁上	3	2	0	0	1	1	0	0	.188	…	…	四球	…	三振	…	…	三ゴ	…
	合計	45	37	9	6	8	5	8	0	.163	試合時間2時間15分