| 1993年、奇しくもサッカーのJリーグと同じ年に設立された私設草野球リーグのＳリーグは今年31回目の大会を最後に幕を下ろすことになる。設立年の1993年から2002年間での10年間は春の春風杯、秋の紅葉杯と年間２大会制で争われた。2003年から2014年までの12年間は年間を通しての闘いとなり、2015年から2020年までの６年間は1st
Stage、2nd Stageと再び年間２大会制となった。（2020年の第28回大会は新型コロナの影響で1st Stageが全試合中止のため2nd
Stageのみ開催）しかしコロナ禍となり参加チームの減少もあって2021年からは４チームによる年間を通してのリーグ戦となる。しかも2021年、2022年は各チームと２度の対戦しかないため年間６試合で順位がつけられた。新型コロナが５類になった今年2023年は各チームと３度の対戦となりＳリーグ最後の大会は年間９試合のリーグ戦で締め括られることになった。 私設リーグとしては31年という長い歴史のあるＳリーグだが、夏場の対戦を避けていたため今まで７月にリーグ戦が開催されたのは2000年の第８回・春風杯で２試合と2008年の第16回大会の１試合、計３度しかなかった。2000年の第８回・春風杯の時は第三節消化まで４度の雨天順延があり、なんとか梅雨入り前に日程を消化するために第四節と最終節をダブルヘッダーとしたが、それさえも雨天順延してしまい、そのまま梅雨入りしたためにリーグ初、大会中の中断期間を設け、梅雨明け後の７月23日と30日に再開となった。このため８月末からスタートする紅葉杯までは僅か１ヶ月しか間がなかった。2008年の時はＳリーグ15周年記念の東京ドーム試合（第三節）が急遽５月に開催され、その影響により第六節が７月27日に組まれることになった。７月のリーグ戦は以上の３試合しかなかったが、すでに冠水被害を含み３度も順延している今大会は二巡目終了までの６試合を前半、三巡目の３試合を後半とし、前半６試合は７月末までに終えるよう予備日が組まれていたため、今大会対戦二巡目ラストの第六節は15年ぶりの７月試合となった。 前週の試合で今季初の真夏日の試合を経験したが、この日の気温は前週以上に上がり軽く30度オーバー。２試合連続真夏日の試合となった。先週の第五節、今季３度目の二桁失点で敗戦したジュピターズの順位は最下位となり年間５試合を終え１勝４敗は過去34年間で最悪ペースである。なんとか今季２勝目を狙って臨んだ第六節だったが今季初先発の岡村が初回から乱調。押し出しを含む５四死球を与え、早くも４点を失ってしまった。しかし直後の１回裏、相手守備の乱れが続きラッキーな形で３点をゲットし１点差に詰め寄るも３回に岡村は２つの四球と３本の長短打、岡村自らのエラーもあり３点を与えてしまいリードを広げられる。 初回にラッキーな形で３点を貰ったジュピターズだったが、その後３回には後藤の内野安打（一塁までの走塁時に前回、痛めた足を負傷）や箕浦のヒット、高橋哲の四球などでチャンスを作るも無得点。４回にも手塚のヒットや西浦の四球、仁上が敵失で出塁と２イニング続けて得点チャンスとなるも無得点。３回、４回とも先頭打者がヒットで出塁したにもかかわらず得点に結びつくことはなくイライラが募る状況となった。 ４回からマウンドに登った仁上は自身の記録を更新する22試合連続登板。しかし５回、味方のミスに足を引っ張られる形で３点を失い、ついに失点はこの試合も二桁に到達してしまった。時間的最終回の５回裏、先頭の箕浦が猛打賞となるこの試合３本目のヒットで出塁。箕浦の猛打賞は2012年のフラワーズ戦以来、実に11年ぶり。これで３回から３イニング連続して先頭打者がヒットで出塁。続く岡村が四球で歩き、箕浦と岡村のダブルスチールが成功。（この時に箕浦は前回、痛めた足を負傷し代走と交代）さらに高橋哲の敵失の間に二者とも生還。一死後に手塚もヒットで続くが反撃もここで終了。結局、２試合連続二桁失点で敗戦し二巡目対戦３連敗。これで１勝５敗となり単独最下位で過去最悪ペースを更新してしまった。得点機は何度もあった試合だったが、どうも打線のつながりが上手くいっていない。また守備陣も暑さのためか集中力が途切れがちでミスが多く、この試合の見どころは箕浦の猛打賞だけだった。 これで今大会も二巡目が終わり、残すは８月末から再開する３試合のみ。その３試合が終わると同時にＳリーグも長い歴史にピリオドを打つ。すでに優勝絶望どころか最下位に王手の状況だが、チームもリーグも最後の大会なので勝っても負けても、とにかく悔いの残らないよう楽しんで残り３試合を戦ってもらいたい。そして、Ｓリーグ再開までの間はジュピターズ最後の夏の陣が始まる。この日よりももっと暑い中での試合が予想されるが、最後の暑い夏を熱く楽しもう。 |
| 守 備 |
名前 | 打席 | 打数 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 盗塁 | 失策 | 通算 打率 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
| 8 | 田辺 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | 四球 | … | 二飛 | 遊ゴ | … |
| 9 | 箕浦 | 3 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .412 | 左安 | … | 中安 | … | 中安 |
| 17 | 岡村 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | .308 | 三振 | … | 三ゴ | … | 四球 |
| 2 | 高橋哲 | 3 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | .455 | 四球 | … | 四球 | … | 三失 |
| 5 | 平田 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | .444 | 三振 | … | 中飛 | … | 中飛 |
| 4 | 手塚 | 3 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .250 | 三失 | … | … | 右安 | 左安 |
| 6 | 伊藤 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .188 | 捕飛 | … | … | 左飛 | 投飛 |
| 3 | 西浦 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .071 | … | 右飛 | … | 四球 | 三振 |
| D | 菊池 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .091 | … | 左飛 | … | 左飛 | … |
| 71 | 仁上 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .250 | … | 三振 | … | 二失 | … |
| D | 後藤 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .300 | … | … | 二安 | × | … |
| 合計 | 29 | 24 | 6 | 1 | 5 | 4 | 5 | 6 | .263 | 試合時間1時間50分 | |||||
| 名前 | イニング | 打者 | 安打 | 三振 | 四死 | 自責 | 防御率 | 投球数 | |
| ● | 岡 村 | 3 | 23 | 6 | 4 | 7 | 6 | 7.00 | 96 |
| 仁 上 | 2 | 13 | 3 | 2 | 1 | 1 | 6.48 | 50 |
