気温８度と真冬並みの寒さの中で行われた開幕戦は寒さで思うように身体が動かず完敗を喫した。しかし、この日は15年ぶりの開幕ダブルヘッダー、続く第２試合は第１試合終了から15分後にプレイボール。こんな天候になるとは思っていなかったが、極寒の中、まさに自虐的なダブルヘッダーとなってしまった。
初回、やはり寒さから相手投手がストライクを取るのに苦労していた。いきなり３者連続四球で無死満塁の大チャンスを迎える。しかし、第２試合開始までに再び身体が冷え切ってしまったのか、則、佐藤、伊藤と期待のバッターが簡単に倒れ３者残塁と先制のチャンスを逸する。さらに２回も先頭の手塚が内野安打、高橋と菊池が連続四球で再び無死満塁のチャンスをもらう。ところが田辺、仁上、北島が呆気なく倒れて３者残塁。２イニング連続して無死満塁で１点も奪うことができずイヤなムードが漂った。このイヤなムードを吹き飛ばしたのが体験参加から正式入団となった鈴木（武）の一振りだった。３回、一死三塁に長谷川を置いて鈴木（武）はセンター前に弾き返し、長谷川が楽々と生還し待望の先取点を挙げる。ちなみに第１試合でチームの打点はなかったので、新入団の鈴木（武）が今季チームの初打点打者となった。さらに鈴木（武）は二盗、三盗を敢行。続く松本、岡村も四球を選んで３イニング連続して満塁のチャンスに４番の佐藤が意地の２点タイムリーを放ち、この回３点を奪った。
本来、今年の開幕投手を予定していた仁上だったが、試合開始直前にグランドに着いたため開幕投手を長谷川に譲り、第２試合の先発にまわった。その仁上は初回、２回と四球や味方守備の乱れでランナーを背負うものの、後続を打ち取り安定したピッチングを披露。しかし味方打線が得点してくれた直後の３回裏、いきなり連打を浴び、さらに四球で無死満塁のピンチを迎える。次打者の打球はセンターへの飛球。タッチアップを意識したのか、これを田辺が落球し三塁ランナーがホームイン。しかし田辺から伊藤、伊藤から三塁を守る鈴木（武）にボールが渡り三塁へ向かうランナーをタッチアウト。一死一、二塁とピンチは続いたが仁上は後続をきっちりと打ち取って最少失点に抑えた。
追加点の欲しい４回には先頭の高橋が四球で歩き、続く菊池が敵失で出塁。しかし次打者の田辺がセカンドへの併殺打で一気に二死三塁となってしまうが、仁上が四球で歩いた直後、北島が絶妙にセンターへ弾き返して１点を奪い返した。
５回を３者凡退に打ち取った仁上は球数こそ少ないものの、翌週からのリーグ戦を考え降板。６回から岡村がマウンドに登った。ところが岡村は時間的最終回でもある６回、いきなり先頭打者に四球、続く打者には死球をぶつけてしまう。さらに次打者には一塁へ強いゴロ、一塁手の佐藤は止めるのが精一杯。この間に１人生還を許してしまう。さらに岡村は死球を与えて無死満塁の大ピンチ。続く打者を三振に仕留めたものの、次打者には押し出しの四球で２点目を献上し１点差に詰め寄られてしまい一死満塁のピンチは続く。続く打者をピッチャーゴロに打ち取り、岡村はホームへ送球するも、これが長身の松本がジャンプしても届かないほどの大暴投で、ついに同点となってしまった。次打者を再びピッチャーゴロに打ち取り、今度は確実にホームに投げて二死満塁としたが、続く打者にはフルカウントからの６球目がボールとなり、３点差を守りきることができず、まさかの押し出しサヨナラ負けを喫してしまった。
寒さが影響して制球を乱した岡村を責めることはできない。初回、２回と連続して無死満塁の大チャンス、大量得点が期待された場面で１点も奪えなかった打線こそ最大の戦犯である。あそこで大量得点を奪っていたら試合展開は大きく変わっていただろう。また相手投手から献上された四球は11もあるのに、ほとんどチャンスを生かすことができなかった。なので、潔く負けは負けとして認めなければならない。
2013年の開幕戦は華々しく15年ぶりの開幕ダブルヘッダーを強行したが、予想外の極寒に思うように身体が動かず、連敗スタートとなってしまった。過去３度ある開幕ダブルヘッダーで連敗はなかった。なので創設初の開幕ダブルヘッダー連敗となり、おまけに開幕２連敗も創設24年目にして初めての経験である。悪条件の中での試合だったとはいえ、あまりにも寒すぎた。気温はもちろん打線も…。（２試合で７安打…連打なし、長打もなし、併殺打は３！残塁が２試合で19！） 連敗スタートとなってしまった2013年シーズンだが、まだ始まったばかり。今年も新入団選手２名を加えた全員で一致団結して楽しみながらガンバロウ。
|
