創設25周年記念シーズン最終戦！
両チーム早打ち！試合展開が早いため
９イニング制の予定を急遽ダブルヘッダーに変更！
第１試合は打線沈黙！
最終回に鈴木(武)が一矢報いる！
先発の仁上は２発に沈み自己最多勝利ならず！
タイトル争いは第２試合までもつれる！

晩秋の秋空の下、ジュピターズナインはチーム創設25周年記念シーズン最終戦のため潮見に集まった。記念すべき25周年シーズンはＳリーグ６年ぶりの優勝となる2nd Stage制覇だけでなく年間総合優勝も果たし、西武ドームで早朝と日中、２試合も戦うこともできた。数々の思い出に残るまさに記念すべきシーズンであった。その締めくくりでもある最終戦は残念ながらリハビリ中の伊藤を含め、手塚、高橋、三輪が欠場。参加選手だけではショートのポジションに不安があるため遊撃手限定で助っ人をネット募集、いち早く手を挙げてくれた石井氏を含む12名で臨んだ。そしてチームタイトル争いもこの最終戦で全てが決まるはずだった。 初回、最高出塁率でトップを走る岡村が死球で出塁し、何気に盗塁王も狙う岡村は二盗を敢行。さらに捕逸の間に三塁まで達するが後続が倒れ先制ならず。２回、３回は淡白な攻撃を繰り返し３者凡退。４回には一死から後藤が打撃妨害出塁するも打線がつながらず一塁に釘付け。５回にようやく佐藤の内野安打でチーム初ヒット、６回には仲里がクリーンヒットを放つがホームは遠かった。 先発マウンドに登った仁上は今季、高橋がほとんど投げられない状態のため、岡村とともにチームのマウンドを守ってきた。ここまで８勝１敗と自身が2002年、2003年、2013年に挙げた勝利数と並ぶ大車輪の活躍を見せ、入団16年目にして自己最多の９勝目を狙っての先発登板となった。しかし初回こそ簡単に３者凡退に打ち取るも２回に２安打１死球、さらに味方のミスも重なり３点を奪われてしまう。３回にも一死から味方のミスと四球で２者を背負い苦しいピッチングだったが、続く打者のキャッチャー前の小フライを則が見送ればファールになる打球だったが判断良く飛び出してワンバウンドでキャッチするとすかさず三塁の鈴木(武)へ送球。鈴木(武)は迷わず二塁カバーに入った助っ人遊撃手の石井氏へ送球し見事にダブルプレーを決めた。味方の好守に助けられた仁上はその後、立ち直ったかに見えたが５回にランナーを１人置いた状態で左中間を深々と破られる一発を浴び２失点。さらに６回にも簡単に二死まで取りながら次打者に四球を与え、さらに続く打者には再び左中間を破られるホームランを浴びてしまい６回を投げて７失点と最後を締めくくるには残念なピッチングとなってしまった。 両チーム早打ち、特にジュピターズは淡白な攻撃だったために６回を終えた時点でグランド使用時間が２時間以上も余っていた。当初は約３時間の９イニング制試合の予定だったが、相手チームからの要望により急遽７イニング制のダブルヘッダーに変更となった。よって、この試合は25周年記念シーズン最終戦ではなく、この試合後に行われる第２試合こそが25周年記念シーズン最終戦ということになった。 ７回表、第１試合の最終回の攻撃も西浦が倒れ一死。このまま完封負けも予感したが続く後藤が敵失で出塁。さらに岡村、田辺が連続四球で一死満塁と初めてのチャンス。続く鈴木(武)は前の２打席とも三振に倒れ、前試合の西武ドーム練習試合２打席目から数えて４打席連続三振中と不名誉な連続打席三振記録に王手をかけられていた。しかし鈴木(武)の木製バットに弾き返された白球はライナーでレフトへ。後藤、岡村が相次いでホームイン。打った鈴木(武)も二塁へ達する意地と開き直りの見事なタイムリーツーベースで完封負けを回避した。さらに続く則の内野ゴロの間に三塁ランナーの田辺がホームを駆け抜け３点目。最終回に４点差まで追い詰めるが反撃はここまで。結局、ダブルヘッダー第１試合は３対７で敗戦。残念ながら仁上の自己最多となる９勝目はならなかった。 そしてダブルヘッダーになったことによりチームのタイトル争いも次の試合にもつれることになった。特に打点王争いは、この試合で鈴木(武)が２打点、則が１打点を挙げ２人とも手塚の10打点を抜き11打点で並んだ。しかしチーム規約により打点王の規定表彰数は12打点以上となっている。２人ともまだ１打点足りていない。打率も規定表彰数.305以上の選手が１人もいない状況である。さらに盗塁王争いも岡村が田辺に肉薄。出塁率も後藤が岡村に迫っていた。すべては５分後に開始されるダブルヘッダー第２試合で決着がつくことになる。そして第２試合はチーム創設25周年記念シーズンの本当の締めくくりでもある。最終回以外は淡白な早打ちでチャンスさえ作れず敗戦してしまったが、再度チャンスを貰った形になった。25周年シーズンの有終の美を飾れるよう第２試合はタイトル争いも大事だが勝利を目指して戦わなければならない。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7
7	岡村	3	1	0	0	2	0	1	0	.269	死球	…	…	投飛	…	…	四球
8	田辺	3	2	0	0	1	0	0	0	.200	三ゴ	…	…	三ゴ	…	…	四球
5	鈴木武	3	3	1	2	0	2	0	2	.234	三振	…	…	…	三振	…	左２
2	則	3	3	0	1	0	0	0	0	.293	投ゴ	…	…	…	投ゴ	…	二ゴ
D	佐藤	3	3	1	0	0	0	0	0	.154	…	三ゴ	…	…	遊安	…	一ゴ
4	菊池	2	2	0	0	0	1	0	0	.216	…	三振	…	…	三飛	…	…
9	仲里	2	2	1	0	0	1	0	0	.267	…	三振	…	…	…	中安	…
D	箕浦	2	2	0	0	0	0	0	0	.205	…	…	一飛	…	…	投ゴ	…
1	仁上	2	2	0	0	0	1	0	0	.100	…	…	一ゴ	…	…	三振	…
6	石井(助)	2	2	0	0	0	0	0	0	---	…	…	捕飛	…	…	三ゴ	…
3	西浦	2	2	0	0	0	1	0	0	.135	…	…	…	三振	…	…	投ゴ
D	後藤	2	1	0	0	1	0	0	0	.259	…	…	…	IF	…	…	三失
	合計	29	25	3	3	4	6	1	2	.223	試合時間1時間45分
	※後藤の四球1は打撃妨害出塁（IF＝インターフェア）