これが本当の創設25周年記念シーズン最終戦！
第１試合とのギャップ！予想外の展開！
１イニング最多タイの14得点！13四死球！
初回の攻防40分で勝負は決まった！
則が11年半ぶりにフルイニング外野守備！
岡村が４イニングながら見事に１安打完封勝利！
４年ぶりの打点王を決めた則の２点タイムリー！
盗塁王は田辺が逃げ切って６年ぶりに獲得！
岡村が２年連続で最高出塁率確定！
則二冠ならず！.003足りずに首位打者は創設初の該当者なし！
本塁打王も３年連続で該当者なし！
今季成績19戦13勝５敗１分！
今年も楽しい１年でした！お疲れ様でした！
また来年もみんなで一緒に楽しもう！

11月末にしては暖かな日差しの中で第１試合は行われたが、第２試合になると冷たい北風が吹き肌寒さも感じるようになった。本来、９イニング制の練習試合でチーム創設25周年記念シーズンでもある2015年を締めくくる予定であったが、両チームとも極端な早打ちと淡白な攻撃のためグランド使用時間が異常に余り、さらに12時からは使用していたグランド面が使えず、向かいの面に移動しなければならなかったため、相手チームからの提案により急遽、７イニング制のダブルヘッダーに変更された。今季は18試合で終わる予定がダブルヘッダーになったため１試合増え、これが第19戦目となる。年間19試合以上の試合数は2010年の20試合以来となった。またダブルヘッダーに関すると2013年の大宮での開幕ダブルヘッダー以来である。この2013年の開幕ダブルヘッダーは第１試合と第２試合で違う対戦相手だった（ホットドッグス、グレムリンズ）が同一チームとのダブルヘッダーになると2007年６月、夢の島でのゴールドバックス戦以来、約８年半ぶりとなる。この時は同じ相手に２連敗を喫した。すでに第１試合に敗れているため連敗も覚悟しながら今シーズンのラストゲームに臨むことになった。 先発マウンドに登るのは今季、仁上と２人でチームのマウンドを支え続けた岡村しかいなかった。すでに自身の記録している年間勝利数や年間投球回数も超え、１年間を通してチームのために献身的に投げ続けてくれた。思えば今大会のＳリーグ初戦、1st Stage第１節のミラーズ戦で先発予定の仁上が遅刻のために急遽、先発マウンドに登った岡村は予想外のピッチングを披露し、仁上がグランドに到着しても交代など考えられない素晴らしい内容で初の完封勝利を挙げ、チームに貴重な１勝目をもたらした。その１勝が年間総合優勝につながったと言っても過言ではない。また天下分け目の天王山と言われた2nd Stage第四節のフィッシャーズ戦、無敗同士のぶつかり合いに仁上不在の中、143球を投げ完投勝利を挙げ2nd Stage優勝に大きく導いてくれた。今大会Ｓリーグでの勝利数はその２勝のみだが、どちらの勝利もチームにとって大きな大きな勝利だった。その岡村が25周年記念シーズンの締めくくりの試合に堂々の先発となった。そしてキャッチャーを佐藤に任せた則が自ら志願してライトの守備に就く。則の外野守備は2007年８月、栃木県黒磯での夏合宿中の試合、那珂川河畔公園でのジローズ戦で途中からレフトの守備に就いた時以来であるが、試合の最初から外野守備に就くのは2004年３月、多摩川緑地公園でのカープ戦でフルイニング左翼手として出場した時以来、実に11年半ぶりのことである。 初回、岡村は先頭打者に四球、一死から死球と２者を背負いながら後続を打ち取りピンチを切り抜けスリーアウト。１回の表は約６分で終わった。そして、ここから約35分もの間、第１試合とは全く真逆となる予想外の展開が訪れることになった。先頭の助っ人石井氏、続く仲里が連続四球で歩き、３番の鈴木(武)は三遊間を破るヒットで無死満塁と先制の大チャンス。ここで４番の則が冷静に押し出し四球を選んで難なく先制。これで則は打点王規定表彰数の12打点に達した。さらに岡村も押し出し四球で田辺は押し出し死球。続く箕浦がタイムリーヒットを放ち４点目。佐藤が倒れた後、なんと菊池、西浦、仁上、後藤と４者連続押し出しで得点は８点になり満塁のまま打者一巡。石井氏が倒れた後、仲里、鈴木(武)も連続押し出し四球でついに得点は二桁の10点目。まだ終わらず、則が打点王を決定づける２点タイムリーを放ち、続く岡村の敵失の間に１点追加。田辺が四球で歩き再び満塁から箕浦が押し出し四球。続く佐藤の打球は一塁ライン上のボテボテのゴロ。これがキャッチャーが捕りに行くのを邪魔したと判断され創設26年目にして初めての守備妨害となり、ようやくスリーアウトチェンジ。この回、打者20人で３安打ながら13四死球14得点。 １イニング記録を紐解くと１イニング20打席、１イニング13四死球、１イニング14打点、１イニング14得点はチーム新記録と思いきや、いずれもチームタイ記録だった。（１イニング20打席、14打点、14得点…2010年クールナイツ戦・１イニング13四死球…2004年 横浜ウィルス戦） 第１試合とのギャップが大きすぎて初回の攻防だけで40分も費やしたため、試合成立の４回まで消化できるのか不安になったが、そこから岡村の好投と、時間短縮のためではないが最後の最後まで淡白なジュピターズの攻撃が続いた。岡村は２回一死からライト前にヒットを打たれるが大量リードに守られているため余裕を持って後続を打ち取る。３回はピッチャーゴロを一塁に悪送球してしまうがライトを守っていた則のナイスカバーによりピンチを広げることはなかった。そして圧巻だったのは４回、３者連続三振を奪って相手打線にチャンスすら作らせなかった。 初回に大量14点も貰った後の打線は、ランナーこそ出すものの後続が簡単に打ち取られてしまう得意の悪循環。２回は先頭の菊池がヒットで出るものの生還することはなく、３回は一死から仲里が四球を選ぶが一塁に釘付け。４回は岡村のヒット、田辺、箕浦が連続四球で無死満塁のチャンスに佐藤、菊池、西浦が呆気なく倒れて３者残塁と１年間悩み続けていた打線のつながりが最後まで出ることなくシーズン終了を迎えてしまった。 結局、時間の関係で４回の攻防を終えて試合終了。とりあえず４回まで終えることができたので無事に試合は成立し、この試合までの成績が今季の最終成績となった。試合が成立したため岡村は４イニングながら見事に１安打完封勝利で2015年ジュピターズの最後を締めたことになる。岡村の完封勝利は今季４月のＳリーグ1st Stage第１節ミラーズ戦以来２度目である。 気になる2015年シーズンのチームタイトルだが、打率トップは則だが第１試合の３タコが響き、チームの首位打者規定表彰数である.305に僅か.003足りず、.302で終了したため創設26年目にして初めて首位打者が該当者なしとなってしまった。今季は年間を通じて好調をキープした選手が見当たらないので仕方ないことかもしれない。しかし、則はこのダブルヘッダーで計４打点を挙げ４年ぶりの打点王を獲得した。チームの年間本塁打が岡村と鈴木(武)の１本ずつという寂しい結果のため本塁打王も３年連続で該当者なし。盗塁王は岡村が肉薄しながらも田辺が逃げ切って６年ぶりの獲得となった。田辺は自己の持つチーム最年長タイトルホルダーの記録も更新したことになった。また岡村が今年も６割以上の高い出塁率を残し、２年連続で最高出塁率を獲得した。そして今季全19試合に出場したのは後藤、箕浦、鈴木(武)の３名。鈴木(武)は入団３年目にして嬉しい初の全試合出場となった。 今季、創設25周年の記念シーズンはイレギュラーに１試合増えたため全19試合を戦い13勝５敗１分。Ｓリーグ10試合に関しては７勝２敗１分で第23回大会の2nd Stage優勝と年間総合優勝と誇れる結果を残した。途中で内野の要的存在であった伊藤をケガで欠き、苦しい状態での試合が続いたが伊藤の穴を全員でカバーし戦い抜いた結果でもある。だがチームの年間打率は.225と昨年よりも低く、26年の歴史でも創設した1990年の.213に次いで過去２番目に低い数字となってしまった。３割打者が則（.302）と手塚（.300）の２人しかいないのは寂しい限りだ。 様々な事があった2015年シーズンもこれで終了。土地ゆうで戦線離脱した伊藤のケガだけが本当に残念だが全体的に見れば今年は西武ドームでの２試合やＳリーグでの６年ぶりの優勝など楽しい１年でもあった。また来年、チームは１歳年をとり27年目となるが、みんなで一緒に楽しい１年間にしていきたいと思う。本当に１年間、お疲れ様でした。短いオフに疲れを取って、また来年に備えてください。

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	→	2	3	4
6	石井(助)	3	2	0	0	1	0	0	0	---	四球	二飛	…	遊ゴ	…
7	仲里	3	0	0	1	3	0	0	0	.267	四球	四球	…	四球	…
5	鈴木武	3	2	1	1	1	1	0	0	.245	左安	四球	…	三振	…
9	則	3	2	1	3	1	0	0	0	.302	四球	中安	…	三ゴ	…
1	岡村	3	2	1	2	1	0	1	1	.286	四球	三失	…	…	右安
8	田辺	3	0	0	1	3	0	1	0	.200	死球	四球	…	…	四球
D	箕浦	3	1	1	2	2	0	0	0	.222	中安	四球	…	…	四球
2	佐藤	3	3	0	0	0	0	0	0	.143	三飛	守妨	…	…	三飛
4	菊池	3	2	1	1	1	1	0	0	.231	四球	…	右安	…	三振
3	西浦	3	2	0	1	1	0	0	0	.128	四球	…	一ゴ	…	二ゴ
D	仁上	2	1	0	1	1	0	0	0	.097	四球	…	遊ゴ	…	…
D	後藤	2	1	0	1	1	0	0	0	.250	四球	…	二飛	…	…
	合計	34	18	5	14	16	2	2	1	.225	試合時間1時間40分