逆風張帆 不屈の29年目最終戦！
最終戦は草野球らしからぬ締まった好ゲーム！
初回３連打後に田辺が押し出し四球で先制！
しかし２回に同点に追いつかれる！
随所に好プレーの連続！３つの併殺でピンチを凌ぐ！
初回スミ１の後はチャンスは作るが得点奪えず！
１対１のまま最終回！９回裏にまさかの結末！
一塁手 手塚が痛恨のエラーでサヨナラ負け！
今季14戦７勝５敗２分で2018年シーズン終了！
ハイレベルなバットマンレースを仁上が逃げ切る！
歴代最高打率で12年ぶりに首位打者を獲得！
初回の押し出しで追いついた田辺と則が打点王を分ける！
盗塁王は１ヶ差を逃げ切った田辺が10度目の受賞！
後藤が最年長ホルダーの記録更新で最高出塁率！
なんと18年ぶりに年間チーム打率３割超え！
全試合出場選手は大量７名！
今年も１年間お疲れ様でした！
来年30年目もチーム一丸で楽しみながら戦おう！

逆風張帆〜不屈の29年目〜と題した2018年シーズンも最終戦を迎えた。今季も前年に続いて開幕２連敗からの苦しいスタートだった。捲土重来で臨んだＳリーグ第26回大会だったが1st Stageは２勝２敗１分で何とかAクラスの第三位に終わり、2nd Stageも３勝１敗１分で３年連続準優勝止まり。年間総合成績でも５勝３敗２分で２年連続第三位という結果に甘んじた。しかし、1st Stage後半の６月から夏場の練習試合、さらに2nd Stageに入っても打線が爆発しＳリーグ公式戦10試合では得点数、打点数では６チーム最高をマーク。また、盗塁数に関しても６チーム中ダントツであったが、失点数も多くワースト２位。これが順位に影響したことは否めなかった。 Ｓリーグ公式戦終了から３週間、今年もラストは大宮での９イニング制となった。今季は打線が好調のため各タイトル争いは最後の最後まで分からない状況であり、すべてはこの１戦で決まる。様々な思惑の中、11月中旬としては暖かい大宮にて運命の最終戦がプレイボールとなった。 初回、岡村、佐藤、則の３連打で満塁のチャンスに田辺が冷静に押し出し四球を選んで先制に成功するも３回に追いつかれ１対１のまま９イニング制とは思えない早さで試合は進んだ。両チームともヒットでランナーを出すが、なかなか得点に結びつかず。また両チームの投手も四球は少ないため守備のリズムが良く、随所に好プレーが出て草野球らしからぬ締まった試合となった。先発の仁上は毎回、ヒットでランナーを出すが守備陣に助けられ最少失点の１点に抑えていた。４回、先頭打者に二塁打を打たれるも次打者の右中間への打球を右翼手の岡村が難なくキャッチ。抜けると判断していた二塁ランナーは戻ることができず、岡村から伊藤へボールが渡ってダブルプレー。続く５回には一死三塁のピンチを迎えるも次打者の強いサードゴロを、この試合に三塁手の助っ人として参加した日吉選手がキャッチし、飛び出していた三塁ランナーへタッチ、すかさず一塁へ投げてダブルプレー。さらに６回は無死一、三塁のピンチを背負うが次打者をセカンドフライに打ち取り、盗塁を仕掛けていた一塁ランナーが戻れず、菊池から手塚にボールは渡ってダブルプレー。なんとチーム史上初の３イニング連続ダブルプレーでピンチを凌いでいた。 一方、ジュピターズ打線もあと１本が出なかった。３回、先頭の後藤がヒットで出塁するも後続が倒れて一塁に釘付け。４回には則、手塚、田辺が３連打で無死満塁の大チャンスを演出するも、続く菊池の打球は投手ゴロ。ボールは１−２−３と渡って最悪のダブルプレー。さらに伊藤も倒れて無死満塁で１点も奪えなかった。７回には手塚の二塁打や菊池の内野安打で一、三塁のチャンスだったが無得点。８回には四球で仁上が出塁、最終回も佐藤が死球をぶつけられ出塁するが、いずれも無得点。結局、初回の押し出しで貰ったスミ１のまま最後の守りとなった。 １回から７回までの７イニング、ヒットのランナーを出すも守備陣に助けられ最少失点に抑えていたマウンドの仁上は８回を初の三者凡退に抑え最終回のマウンドに向かった。ところが先頭打者に死球をぶつけてしまうと二盗も許した後、次打者にはヒットを打たれて無死一、三塁の大ピンチ。１点でも失えば試合は終わってしまうため内野陣は前進守備でバックホーム体制。外野陣も前目の守備陣形をとりグランドに緊張感が走った。続く打者の打球はショートゴロ。伊藤が捕球し三塁ランナーを牽制してから一塁手の手塚へ送球。この送球が少し右に逸れた。手塚が左腕を伸ばして捕球しようとしたがボールはミットの先端に弾かれ無情にもライト方向へ転がる。これを見た三塁ランナーがホームを駆け抜けた。この瞬間、2018年シーズン最終戦は「まさか」のサヨナラ負けとなってしまった。ちなみに最終戦のサヨナラ負けは2009年シーズン以来９年ぶりである。（2009年11月29日…ぶったく・ラブ戦）　また昨年2017年の最終戦もスミ１敗戦でシーズンが終わったため２年連続最終戦スミ１敗戦となってしまった。（2017年11月26日…ホトトギス戦）　 結果的にはサヨナラ負けに終わったが、2018年シーズンを締めくくるに相応しい好ゲームだった。残念なのは９安打を放ちながら１得点のみ。残塁12は多すぎた。あと１本が出ていれば展開も変わっていただろう。悔しさも残るが、これで2018年シーズンは全日程終了。今季は全14試合を戦い７勝５敗２分という成績に終わった。開幕２連敗スタートだったが、夏場の打線爆発もあり何とか勝ち越しで終わることができた。連休には試合を組まないため今年はタイミングが悪く14試合しかできなかった。殺人的暑さの夏場に選手の健康を考え１試合を中止にした影響もあるが、これは創設年の1990年、翌1991年の年間13試合に次ぐ少なさであった。 注目されたタイトル争いだが、例年にないハイレベルとなった首位打者争いは、前半から打撃好調で投手との二刀流を果たした仁上が逃げ切って12年ぶりに獲得。それも1998年に手塚が記録し19年間破られなかった歴代最高打率を僅かに更新しての首位打者となった。（1998年の手塚の打率 .4637　今季の仁上の打率 .4642　僅か.0005差で仁上が上回り歴代最高打率）　打点王は押し出し四球ながら、この試合唯一の打点を挙げた田辺が則に追いつき２人で打点王を分けることになった。本塁打王は残念ながら今年も規定表彰数の３本に達する選手がいないため該当者なし。盗塁王は伊藤と最後まで争っていた田辺が１ヶ差で逃げ切りＳリーグ盗塁王とダブル受賞。最高出塁率は年間２度の打撃妨害出塁もあった後藤が最年長タイトルホルダー記録を更新となる受賞となった。各タイトルとも最後の最後まで分からない状態で臨んだ今季最終戦だったが、各選手とも力を発揮し、仁上、則、手塚と４割打者が３人も誕生。これは29年の歴史でチーム史上最多人数である。（過去最多は２人…1993年の伊藤と手塚、1998年の手塚と西浦、2000年の三笘と手塚、2004年の西浦と手塚） 仁上は12年ぶり２度目の４割到達、そしてチーム歴代最高打率を更新。仁上を猛追した則は29年目にしてキャリアハイとなる初の４割打者となった。８試合連続安打でシーズンを終えた手塚は10年ぶりに４割打者に復帰、しかもチーム最多の７度目の４割打者となった。ここ数年は衰えから落ち込んでいたと思われていた年間チーム打率も３人の４割打者を輩出したおかげで2000年シーズン以来、実に18年ぶりに３割を超えることができ、それも歴代２位の年間チーム打率を残せた。（１位…2000年 .331、２位…2018年 .307、３位…1999年 .302　年間３割を超えたのは３度だけ） しかし不思議なことに三塁打の数は29年目にして初めて年間０本だった。また、合計14試合とはいえ全試合出場選手が７名もいたことは何よりも嬉しい限りである。 いよいよ来年、チームは30年目を迎える。結成当初はこんなにも長い間続くとは微塵にも思わなかった。長く続けば続くほどチームの高齢化は深刻な問題にもなっているが、平均年齢が45歳以上にもかかわらず今年は歴代２番目のチーム打率を残せたことは自信にもつながったし、まだまだやれる証にもなった。どんなに時代が変わろうとも、どんなに年齢を重ねようとも、来年30年目のシーズンも今まで29年間続けてきた「楽しみながら勝つ」をスローガンに共に闘い続けよう。とりあえず１年間お疲れ様でした。短いシーズンオフですが疲れを取って来年に備えてください。 逆風張帆〜不屈の29年目〜　終劇

守 備	名前	打席	打数	安打	打点	四球	三振	盗塁	失策	通算 打率	1	2	3	4	5	6	7	8	9
5	日吉(助)	4	4	0	0	0	1	0	0	---	左飛	…	遊飛	…	…	三振	…	…	二飛
9	岡村	4	4	1	0	0	0	0	0	.387	左安	…	三ゴ	…	…	二飛	…	…	三ゴ
7	佐藤	4	3	1	0	1	0	0	0	.273	右安	…	二ゴ	…	…	捕飛	…	…	死球
2	則	4	4	2	0	0	0	0	1	.455	投安	…		遊安	…	…	中飛	…	三ゴ
3	手塚	3	3	2	0	0	0	0	1	.412	中飛	…	…	左安	…	…	左２	…	…
8	田辺	3	2	1	1	1	0	0	0	.350	四球	…	…	左安	…	…	左飛	…	…
4	菊池	3	3	1	0	0	1	0	1	.256	三振	…	…	投併	…	…	遊安	…	…
6	伊藤	3	3	0	0	0	0	0	0	.189	…	三飛	…	遊ゴ	…	…	遊飛	…	…
D	西浦	3	2	0	0	1	0	0	0	.194	…	四球	…	…	右飛	…	…	遊飛	…
D	箕浦	3	3	0	0	0	1	0	0	.189	…	三振	…	…	投ゴ	…	…	左飛	…
1	仁上	3	1	0	0	2	0	0	0	.464	…	一ゴ	…	…	四球	…	…	四球	…
D	後藤	3	3	1	0	0	1	0	0	.278	…	…	右安	…	三ゴ	…	…	三振	…
	合計	40	35	9	1	5	4	0	3	.307	試合時間2時間